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MILLENNIUM PARADEアイロニーと踊るダンスチューン「M4D LUV」感想と色々

ども、やきこいもです。

かなり唐突にXからログアウトしてしまいました。あそこにいると有益な情報もあるっちゃあるんですが、クソどうでもいい情報も沢山入ってきて凄くストレスになってきたってのが簡単な理由ですかね。あとは生活からXを消してどう変わるか気になったってのもある。SNSで誰かと深い関係をつくろうとも別に思わないから積極的に関わることは殆どなかったし。

ここから毒吐くので飛ばしてもらって結構です

King Gnuのファンダムとかも遠巻きに見てましたが俺が異常者なんだ…という自意識が強まるばかりで得がなかった。ミレパもほぼ同様。例えば常田大希の髪型とかファッションを真似たりする人がいるじゃないですか。まあそれは百歩譲って良いんですけど、本質的なところで常田大希とはかけ離れてる人が多すぎるんですよね。真似るところ、そこだけ?みたいな。そういうのが見ていられない。ハッキリいって〇ね!とかは思わないですよ。

そんなこんなで俺はなぜXを続けているんだろう…そのような思考の末にもういいやとなってしまいました。この記事をお読みになる皆さんもご機会あればXを一旦やめてみるというのをオススメします。

と、自分の話はここまでにしてミレパの新曲「M4D LOVE」の曲&MV感想・考察、同時に今後の展開とかも軽く予想していきたいと思います。

「M4D LOVE」感想

まあ予想通り「GOLDENWEEK(以下GW表記)」は斥候みてーなもんでしたね。一聴して気合いが違うなってのは分かります。シンプルに音がカッコイイ。スピーカーで聴くと特に。

GWはそもそもそういう曲として作られてると思うのでツッコむのも野暮なんですが、「M4D LUV」と比べるとシンプルにビートだけなんで色がないんですよね。音楽ルーツがないことを表してるのかな~とかは考えましたが真相は分かりません。

ボーカルはGWから続投でBelievve。

アルバムが出るならダンスミュージックがテーマなのかなーというのが現時点の予想です。アルバムごとにメインボーカルが変わるのかな?

GWのMVはアケルがボクシングで負けて挫折した後に日本文化に心奪われる的なアレなんですが、その相棒たるエイサはさしずめ海外音楽シーンとのチューニング役だと思います。

MILLENNIUM PARADE二期は彼のボーカルがメインになってきそうですね。ミレパは主催者である常田大希が基本的にボーカルを取らないところが特殊かなと思います。ここはデーモンがボーカルのGorillazとは明確に違うところかなと。そういう意味では常田大希によるプロデュースプロジェクトといっていいのかもしれない。ボーカルだけでなく「音」にリスナーの視点をもっとフォーカスさせる意図もあるだろうし厳密にはメインボーカルが存在しない特殊なバンドといえる。

他にも相違点はありますが今回はそこがテーマではないので割愛します。

音的にはハイパーポップとハウスが混じった感じなんですがMILLENNIUM PARADE二期のシグネチャーはなんといってもカオスな曲展開ですよね。短いスパンで曲が何度も新しい展開を見せる。GWもそうなんですがなんでこれが違和感なく繋がってんだ?という。少なくとも大々的にやってるアーティストは常田大希だけなんじゃないだろうか?これが海外のリスナーにはどう受け入れられるのかは気になるところです。

そういう面ではDTMP感を感じますが、ジャンル的にはミレパ一期よりシンプルになってて音数も減ってます。とはいえこれを素直にハウスといっていいのか?みたいな異形感はあり普通にはやらねーぞ、という意志を感じます。

そもそもなぜハウスミュージックなのか?というと2022年にBeyonceDrakeがハウスミュージックに傾倒したアルバムをほぼ同時期にリリースしていて、今じわじわとその波紋が世界的に広がっているんですよ。確かDrakeの方はリスナーの反応が芳しくなかったようですが。ハウス自体は俺もそんなに好きじゃないです。というかハウス好きって人国内であんまり聞いたことなくない?(偏見)

常田大希はインタビューやインスタでBeyonceの名前を出していたり、所属しているRCA UKではルームメイトということもありLIVEにも足を運んでいたようなので相当意識してんだなあというのが分かります。「これが日本のアーティストの曲なの?」という衝撃と「確かにこっちの音楽とは違うわ」という納得感のどちらも備えてると思います。

でも常田大希って本来トレンドをやるようなアーティストじゃないんですよね。そもそも彼の音楽性がトレンドという概念からは遠すぎるので、本心としてはどうでもええわという感じでしょう。

でも敢えてそれをやるのがポップアート。ミレパはMVとセットで観ることをオススメします。皮肉塗れなので。

MV・世界観考察

ここからはMV考察です。相変わらず凄いクオリティですが曲出す度にこれじゃキツそうだな~と思う。山田遼志さんがストーリー製作にも関わっているのでめちゃくちゃ社会派な内容です。メタファーてんこ盛り。

今回は明確にダンスミュージックがメインなんですが、鬼天使ちゃんは意外にもヤバい奴だった。どうやらダンスによって洗脳してしまう能力持ちかなにからしい。どうも鬼天使はシンギュラリティを起こした結果、人間を裏で支配するようになったようです。赤ちゃんのような容姿で人様を油断させている訳ですね。

他の方の意見を見て気づいたのですが、鬼天使って見方によれば「ぺドい」ですね。ぺドは小児性愛のことです。ジャニーズ創業者のジャニー喜多川は大問題になったので有名ですけど、きゃりーぱみゅぱみゅも小児性愛者であることが問題になったことがあります。そのきゃりーもハイパーポップやってるんですよね。日本のカワイイ文化みたいなものも同時に入ってて、鬼天使はそれらをより極端に描いた存在といっていいのかも。

酔うしかない、踊るしかない、狂うしかない。そう思わせる為に貧乏にしていく。

SNSに挙げられている設定を見ると、富裕層や政府関係者は我関せずと火星に避難。赤玉という脅威が現れたことで支配者層はどっかへ行き自由な感じに…という感じらしい。

と、思いきや今度は鬼天使が支配者側に。これは予想ですが赤玉の中身は実のところ風船のように空っぽなのではないだろうか。

だから割れても何も起こらない。中身のないものを信仰させて金を巻き上げて、恐らくは戦争兵器であるエイサを大量に作っているのだろう。

そして、大量のエイサの正体は元宗教の坊さん達でしょうね。以前の記憶はほぼ消去され、ドリームピルはその記憶を保管したものと考えられる。ここで気になるのはアケルの両親の離婚である。どちらがアケルの親権を取ったかは分からないが、エイサは元々アケルの親である可能性が高い。そしてアケルの親権を勝ち取った方を殺してしまったショックで自我を取り戻したものの記憶がなく混乱。アケルがドリームピルを飲み、お互い誰かも分からずに再会することになったのでないだろうか?わざわざエイサを寄越して殺すとなるとアケルの親権を勝ち取った方は鬼天使達にとって危険人物だった可能性も?

そういえば、エイサとドリームピルはドリーム社ってのは分かってるんだけど、鬼天使に関してはどこがだれが作っているのかは分からない。鬼天使は飼い主の性格を引き継ぐというから、元々は支配者層の飼っていた鬼天使が火星移住の際に置いてけぼりにされたことで代わりに人間を支配するようになったのかも。

支配者層を真似た鬼天使がエイサを作って戦争を起こそうとしているとしたら恐ろしい話やね。ジャニーズ、ぺドファイル、統一教会、毒親問題が鬼天使に入っているメタファーという気がします。山田遼志さんがストーリー製作に入ってると社会問題に対する視点が凄く入ってきて、正直俺では全て読み取れる気がしないのだけれど頑張ってます。

元々は精神医療としても期待されていたドリームピルに問題があって生産中止という流れは60年代末っぽい。バブル崩壊後の失われた30年と赤玉が現れて以降の混沌東京は重なって見えたり。そして、20世紀少年みたいなこの巨漢は何者なのか?情報が待たれる。

最後、アケルの飼っている鬼天使のノラは夢から覚めて不敵に笑うのだが、これが意味することは果たして何なのか。

GWではノラはダンスを踊ることに乗り気では無いのでアケルの性格を継いでいます。つまり、あの夢はアケルとか花子とかキャリとか全員洗脳されちゃったバッドエンドの夢と捉えられます。それを避ける為のドリームピルだったのかも?そして、ノラはアケルの持っていた前期のミレパバッチを首にかけているのだがアケルの先祖とミレパには何らかの関係がありそうです。

この曲がゴリゴリのダンスミュージックなのは鬼天使ちゃんがテーマの曲だからっぽい。となると他のキャラクターごとにダンスミュージックを主軸としたテーマソングが割り当てられると考えるのが妥当だろうか。GWはアケルがダンスミュージック全く不得手なのに挑んでぼろ負けしましたという曲という風に捉えても良さそうです。というかGWというタイトル自体、海外では通用しない和製英語という意味合いですからね。

となると次はアケルとエイサのコンビの可能性もありますかね。日本的な要素とダンスミュージックを融合するということになるんでしょうが前期ミレパのBon Dance的な感じだろうか?エイサはサイバーパンク感もあるしFly with me路線もありえるかな。一番本来のミレパに近い曲になりそうではある。

花奈子はどうだろう。花奈子のバックグラウンドを予想すると宗教二世で貧乏。宗教自体は嫌悪しているが宗教と鬼天使との関連には気づいていない。鬼天使のことは好きなので危険性はあるが、アケルとの出会いがどう作用するかというところ。現時点での予想は難しいですね。

忞太はダンスを踊る気が全くなく、アケルとは違って天才ボクサーらしいのでダンスミュージックにはならなそう。楽曲としては一番尖りそうなイメージ。それこそDenzel Curryとの共作とかね。MVを観るとこれまた貧乏。これは余談だけど、忞太って何となく死にそうなんだよな。

追記
彼の身長は183cmという設定ですが、アメリカでは6ft(183cm)ないと微妙という扱いになるらしいです。フィジカル的にもアメリカで通用するキャラクターであることが強調されているんでしょうね

キャリは踊るのは好きだが上手くはないらしい。そんでドリーム・ピルを造っているらしいのでサイケデリックな感じかも。現状は怪しすぎるということ以外はまだ分からない。テキトーすぎる予想だなこれ。

まとめ(結構毒々しいし長い)

そんな感じでキャラクターごとに海外戦略のテーマがあり、鬼天使はダンスバズによるTIK TOK戦略という感じ。悪しきレコード会社の意向によって変えられてしまったミレパみたいなw(勿論実際には言われてないと思いますよ?多分)

これがTIK TOKで世界に広がったらそれはそれで面白いんですけどね。

以前のミレパはJ-POPの歌謡的な要素やサビの概念がまだあったんですよね。だからあれだけジャンルミックスしても国内ではある程度受容されたと言える。だからKing Gnuは勿論、ヒゲダンも売れてる。逆にいえば殆どの日本人は歌謡でさえあれば良いんですよね。良くも悪くも。J-POP的要素が抜けた今のミレパに困惑する人が多いのはそういうことでもあると思います。

以前の音楽が好きだったという意見は至極真っ当だと思います。ジャンルではとても括れないカオスがミレパのシグネチャーでもあった訳で。単純に曲だけ聴けば別に悪くないけど、ミレパとして聴くと…という話だと思うんですよね。

ただ、表面だけ見て「ああ、こういう感じね」と。

ファンですら理解せようとせずMVを観ているという現状が嘆かわしい。ファンがある程度理解して観れば批判する人達に対して、いやこういう意図があるんだよって言えるじゃないですか。そういう意見が出るのも分かるとかの議論ができると思うんですよ。

でも大して作品を真剣には観てないので何も思わないんです。上っ面しか観てない人は「鬼天使可愛いな~」で終わるんですよ。恐ろしい。

常田大希はそういう宗教的で不健全なファンダムの状態を嫌悪してるし、俺もKing Gnuファンダムもミレパファンダムも基本的に嫌いだから分かるんですよ。だから分からないところで自分の客をめちゃくちゃ刺してるのが痛快すぎて俺は面白く感じてしまうんです。常田大希は苦しんでいるいたいけなファンを見て今こんな感じです。

常田大希は呪術廻戦なら真人と宿儺が好きらしいです。常田大希は良い人じゃないんです。

なんでこの国が30年以上も落ち続けているのか。それは盲目的に俺を評価してしまうような態度そのものだと。推しとかふざけたこといってんじゃねえぞ。疑え!これはおかしいって言え!自分の頭で考えろ!

俺にはそう言っているように聞こえます。そういう意味では良い人です。

ここからは海外進出に対する俺の勝手な意見ですけど、YOASOBIも藤井風も海外で売れてる!とは言いますけど、所詮は海外の一部な訳ですよ。しかも殆どアジア圏。

それでもあの宇多田ヒカルが当初の期待とは裏腹にアメリカでは大惨敗を喫した時代と比べればマシなんでしょうがね。この経験が海外とは明確に違うことをやらなければいけないという意識を日本全体に植え込んだのかもしれない。

新しい学校のリーダーズとかはその典型で。コーチェラでのパフォーマンスも評価されてましたね。でもそれすら一部のモノ好きには受けた、という風にしか俺には思えないんですね。良いとは思うんですが。

YOASOBIのパフォーマンスはちょっとしょぼかったですね。演出自体は日本人からみれば安っぽいだけで概ねウケてたのかもしれないですが。声量がなくてLIVE映えしない。

個人的にはアメリカのスタイルと日本のスタイルをバランス良く出さないとマジョリティには受けないんじゃないかと。日本はK-POPみたいに迎合しすぎてもダメだし、異物感が強すぎてもダメなんですよね。そういう意味で海外の音楽プロデューサーを招きながら日本語で歌う藤井風は上手くやっている方かもしれない。それでも「死ぬのがいいわ」のTIK TOKラッキーパンチ以降は特に海外に波及している印象はなく、難しいなあという感じですね。

TIK TOKは常田大希が忌避する消費サイクルの一つではあると思いますが、かといってそれを全面的に敵視するほど頭でっかちじゃない。藤井風の「死ぬのがいいわ」もリリースから2年経ってからTIK TOKで使われて広がっていったわけで良い側面もあるっちゃある。

そういう視点で「M4D LUV」のパラパラ部分を観ると、あからさまにどうぞ!そこだけ切り抜いて聴いて踊って!という感じが面白い。

レコード会社がアーティストに圧力をかけてやらせていた事が問題になったりしてますからね。本人がやりたければやらせれば良いけど、やりたくないアーティストに強制させるのはちゃんちゃらおかしいですよ。

今のミレパがやってることは昨今のアメリカ音楽業界に蔓延る不健全な消費サイクルに対する批判です。日本のアーティストが海外に出ていきながら各音楽業界を批判するというのが今までにない尖り方なんですよね。

最近ではJames Blakeが、サブスクやTIK TOKがアーティストに対して正当な対価を支払わず経済的に追い詰められていることを指摘。

更には「洗脳が功を奏して皆音楽は無料だと思っている」と批判し、アーティストに直接サブスクする「Vault」とパートナーシップを結ぶことで問題に一つの解答を見せている。

少し遡れば、1999年にノースイースタン大学の学生ショーン・ファニングが開発した「ナップスター」で音楽を無料で使用することを目的にサービスを利用するリスナーが出現。著作権を無視した無法地帯と化したナップスターは1999年末にアメリカのメジャーレコード各社から提訴され敗訴。破産へと追い込まれた。

日本でも「ウィン・エムエックス」「ウィニー」といったサービスの利用者が逮捕、起訴。ウィニー開発者・金子勇が著作権違法共犯の疑いで逮捕、起訴され(後に無罪)、というのが大きな話題となりました。

とはいえこの流れを止めることはできず、2005年にはYouTubeのサービスが開始されて無許可での楽曲、PVのアップロードが横行。音楽業界も打つ手なしということで、そういった技術革新の流れに逆らわず共存する方向へと舵をきる。

2007年にはRadioheadが「In Rainbows」を発表。当時のネット上ではアルバム発売前に音源が違法リークされるという状況にもなっていたわけですが、デジタル版の価格をユーザーが自由に決められるという手法は大きな話題に。リークされる前に自分達で広めちゃえという意図もあったとか。

…と、まあ色々あり今の音楽サブスクリプションサービスに落ち着いた訳ですが、James Blakeの言うように一部のアーティストには死活問題となっているのも無視できない。だが明確な解決案はない。ミレパがどう立ち回るかは注目ですね。

それより問題は海外でどうプロモーションしていくかっていうところだと思いますが、まあ一番はLIVEだと思います。

ミレパほどLIVE化けさせてくるバンドって中々ないし、常田大希は前々から生でインパクトを与えないと勝てないということをめちゃくちゃ言ってるんですよね。生で人を圧倒させたい、熱狂させたいという気持ちが人一倍強いと思う。だからフェスが結構重要になってくるかな。

最近だとChappell RoanがOlivia Rodrigoの全米ツアーのオープニングアクトをやったのが大ウケした後にCoachellaでのパフォーマンスも大ウケして、今では数ヶ月前にリリースされた楽曲がSpotifyの米チャート1位になるという現象が起きてます。8月1日から4日間にかけて開催された音楽フェス・Lollapaloozaでは史上最大数の観客動員を記録するなど、凄い勢いです。

LIVEを起点とした人気爆発は今どき珍しいというか、殆ど起こらなかったことです。一昔前ではちょいちょいあったんですが。もしかしたらLIVEパフォーマンスから人気に火がつくという流れがこれから活性化するかもしれないですね。その点、数年前から生で圧倒的なパフォーマンスをすることが海外進出の鍵だと発言していた常田大希はやはり慧眼の持ち主だと思います。3年前ですら十分なインパクトを残せるLIVEをしていましたから期待値は高いですよ。

それにしてもミレパは生まれ変わるごとにめちゃくちゃ変わるので語りがいがあって面白いですね。十年後とかに振り返ってみたらまた気づけることも多そう。

勿論楽曲自体もめちゃくちゃ大事なんで。
TainyDenzel Curry(新譜めちゃくちゃ好き)、Daniel CaesarRauw Alejandroなどとのコラボが常田大希から仄めかされているので期待しております。

今回の記事はこんなところです。読んでくれてありがとざんす。

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