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2024/02/16 地獄に住んでいる

背後に立たれることが嫌い、というよりこわいし緊張する。屁理屈が多いから生きにくい、でも永い年月をかけて出来上がってしまったこの人格を正すことは今更難しい。お腹に空気が溜まって辛い。そんなもやもやをうまくやり過ごすことが出来ない。つい最近まで好きだったものを食べたいと思わない、急に食べたいという気持ちがなくなる。どん底にいるわけでも無いはずなのに何だか物凄く辛い。気配だけで緊張する、けれども無視を決め込む程の度胸がなく、中途半端な、ティーンの反抗期みたいな最高に格好悪い対処しか出来ない。同じ世の中を生きている人々もこんな気持ちで毎日生きていることは間違い無いはずなのに自分だけ上手く行ってないような感じがしてしまう。わあ、名前まで嫌いになってしまいそう、自分の名前が気持ちが悪い。虚しくて視界がぼんやりしてくる。今すぐにこの地獄から逃げ出すべきなんだ、今すぐに動いてどんなに疲れることだとしても死ぬ気で逃げて。
私の理想を悉く制圧してきた、仕返しをするのは今である。二度とここへ戻ってきてはならない。犬の骨を持って成る可く遠くに行こう。成る可く遠くに行くんだ。もっと空気の綺麗な場所に逃げよう。誰にも何も文句を言わせない。

なんでこの年まで生きているのだろうか、朝顔を洗う自分も通勤して気の利かない仕事をして帰路についてほっとしている自分も、誰かにそんな自分を助けてもらいたいとどこかで期待してしまっている自分も、一生調子の悪い肌が何とか良くならないのかと悪足掻きする自分も、ふとした場所にある鏡を見て自身をチェックする自分も、言い負かされそうになるとしどろもどろに直ぐになってしまう沸点の低い自分も、芸術がわかっているような気持ちでいる自分も、他人にはせめて何とか良く思われたいがために空回りする八方美人な自分も、最高潮に最低で気持ち悪くてしょうがない。汚れを取ろうとしても拭うものがそもそも汚い。


冬を越える

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