8/30の日記:ミルクレープ、カナブン

夜中に台所でパスタを茹でている間ずっと肩の後ろの部分が何だかチクチクするなあと思っていた。Tシャツのタグがあたっているのだと思っていたがしばらくして我慢できなくなりぽりぽり掻こうとしたら何かくっついてて、手にとってみたらでかい緑色のカナブンだった。
一瞬何が起きたか理解できなかったんだけど、すぐにひゃあ！と声にならない引き笑いみたいな悲鳴が出て、とっさにカナブンを正面に投げつけた。これらの反応はすべて私が考える前に実行されていて、自由意志なんて嘘っぱちだよねと思わされる。私がドトールで毎回ミルクレープを注文してしまうのも私の意志じゃない。人はなぜ高いしいらないのにケーキセットを注文するのだろう。

カナブンは流しに落ちていて（パスタ鍋に落ちなくてよかった）、思いっきり投げたからか割と弱ってそうだった。さっきは普通に持ったくせに手で持ちたくなかったからキッチンペーパー越しにつかんで玄関から逃した。翌朝玄関を見たけどもういなかった。