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シルバーアクセサリーの魅力

シルバーアクセサリーが、そんなに好きではなかった。シルバー製品を身に付けているとかゆくなってくる。冬場はそんなには気にならないが、 夏場だとかなりかゆくなり、つけても外しを繰り返す。そのためシルバーアクセサリーの意味とは、何だろうと思っていた。

ただ、どっぷり浸かってしまったため、知識だけ吐き出させてほしい。そんなに大したことは書いてないが、回り回って誰かの何かの役に立つ可能性が一ミリでもあるかもしれない。ということで。

こだわり

【基本リングはつけずに、バングルをつける】

バングルの利点は、食べ物の食べ方がきれいになるということ。改めて文章に書くとやばい。  個人的見解なのであしからず。手首の動きをより意識するようになり、手の動作に気を使う。結果しなやかな動きを実現でき、食べる動作が綺麗になるということ。それだけで人生が豊かになる。なったような気がする。

•シルバーの性質について

一般的なシルバーは、シルバー925という素材でできている。銀の含有率が、92.5%だということから、925。この含有率だと金属アレルギーにならないため、基本は誰にでもつけることができる。

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↑.925の表記。

ただ、なぜか自分が付けるとアレルギーが発生する。皮膚が赤くなったりはしないがとにかく痒くなる。そこが悩みだった。

コインシルバー製は銀の含有率が90%。
前者より硬いため、加工が難しく、割れてしまうため、熟練したアーティストしか加工ができないと言われている。
これだと痒くならない。不思議なのだが。自分はこのコインシルバーで作られたバングルしかつけることができない。手触りが特徴的で、ヌメりのある感触。

(2012年アメリカ法改正によりコインを溶かしたり加工したり等が禁止となったので、今後、コインシルバージュエリーは市場から無くなる。)

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↑コインシルバーの表記。

これらの違いは、バングルの素材について変わる。本来の製造手法として、キャストと言う金型に銀を流し込んで、製造し、その後スタンプワークという手法によって、柄をつける。繊細な表現ができるのが利点。(ある作家はそれをせずに一つ一つ自分で掘っていく。力強い作品になり、ナバホ族アーティストに多い。この過程でバングルの価値が変わる。)

流しこむ銀がsv925が主流だが、
稀にコイン(銀貨)を溶かして、流しこむ作家がいた。(アーニーリスター、ペリーショーティーやゲイリーリーブス等)

元来インディアンの作り方だったこのコインシルバー。詳しい説明は下記に記す。

「コイン・シルバー」とはアメリカのサウスウェストのインディアンジュエリー工房において、アメリカ、またはメキシコの銀貨から作られたシルバーのことを指します。
長い年月をかけて学んだ製法は、基本的にはコインそのものを直にハンマーで叩いてジュエリー作りをしますが、時にはそれらを溶かして「トゥファ・キャスト(Tufa Casting)」と呼ばれる砂のモールド(型)に流し込んで型取りをするか、または一度銀塊に仕上げてからジュエリーの材料として使用します。
この時に、銀貨を直に叩いてジュエリーを作り上げることを「コイン・シルバー」と呼びますが、「インゴット・シルバー」とは呼びません。
これらの銀貨を一度溶かして、トゥファ・キャストの型に流し込んでシルバーを作ったり、銀塊(インゴット)にしたものは「コイン・シルバー」と呼ぶこともできますし、「インゴット・シルバー」と呼ぶこともできます。
また、もっと詳細な言い方をすると「コイン・インゴットシルバー」や「インゴット・コインシルバー」などと呼ばれたりもします。
大多数のビンテージ「インゴット・シルバー」ジュエリーは、アメリカ銀貨、50セント銀貨、25セント銀貨、またはメキシコ・ペソなどを溶かす伝統的な製法によって作られたものを示し、またこれらのことは、「インゴット・シルバー」または「コイン・シルバー」と呼ぶことができる、というのが正確な解釈なのです。
つまり、ビンテージのインディアンジュエリーに関しては、コインを直に叩いて作ったものを「コイン・シルバー」、それ以外のものは「コイン・シルバー」とも「インゴット・シルバー」とも言えるということなのです。-他サイトより引用-


シルバーは時間が経つと、空気と触れて黒色に酸化してくる。それが味であるし、かっこいいのだが、気になるようであれば、磨けば復活する。
おすすめは、貴金属みがき。無印良品にいけばすぐ手に入る。研磨剤を含んでいるため、非常に簡単に綺麗になる。

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↑画像。¥263-という驚異の価格。

•モチーフについて


ビンテージバングルに焦点を当てて話したい。
柄にはモチーフと呼ばれるものがあり、部族がわかる。
個人的にナバホ族が好きなので、ナバホジュエリーと呼ばれるモノのモチーフを紹介。

場合によっては、それで年代を解釈できるものがある。


【サンダーバード】

サンダーバード は、カナダ西海岸部やアメリカに先住するインディアン部族の間に伝わる神鳥。 姿は大きな鷲で、羽の色は雷のようであり、大きさは5m弱。雷の精霊で自由自在に雷を落とすことができ、獲物も雷で仕留める。複数の部族の神話にわたって存在している。-他サイトより引用-

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↑サンダーバードとスワスティカ


【矢じり】

アローは矢・アローヘッドは矢じりのこと。アローやアローヘッドそのものは「守り」の意味を持ちます。ブロークンアロー(折れた矢)は「平和」を、クロスアロー(交差した矢)は友情を示すモチーフとなります。-他サイトより引用-

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↑矢じり。いろんなパターンが存在する。


【逆さ卍マーク】
スワスティカと呼ばれる。
ヒンドゥー教で大事にされてきた表現で四つのLを組み合わせたものである。
L=LOVE 愛
L=LIFE 人生
L=LIGHT 光
L=LUCK 幸運

という四つの意味がある。
このシンボルがあれば、1920年代より前で確定できる。
ナチスドイツが”ハーケンクロイツ”というシンボルでこの逆さ卍マークを使ったため、それ以降、このシンボルは奪われ、マークをデザインしたジュエリーを製作できなくなった。
(何かの文献で読んだのは、このモチーフが付いていたインディアンのモチーフは破棄されて、なくなってしまったのだという。間違いなく縁起の良いものを連想させないだろうから。)

ナチスが党のシンボルにハーケンクロイツを採用したことによって、卐は幸運のシンボルからナチスの象徴とみなされるようになった。-他サイトより引用-

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•最後に

余談ではあるが、この深い世界についていけず、最近バングル探しを断念した。底無し沼であることに気づいた。

シルバーアクセサリーには、ロマンと感動が詰まっているが、踏み込んでいけない世界だと思った。

一言いうのなら、ブランドが作るブレスレットより、インディアンが作ったバングルの方が歴史的に価値があるし、素敵だと個人的に思う。魅力が伝わると嬉しい。

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