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最近の私と将棋とか (雑記)

将棋の定跡にAIによる研究が取り入れ始められた時、正直私は複雑な気持ちだった。
プロ棋士が将棋AIに勝てなくなっても、たまにAI発の新手法が現れるぐらいで、すぐに将棋が変わったわけではなかったと思う。
それが、いつの間にかAIがあらゆる定跡を刷新してしまう。
周りが新時代に盛り上がる中、私は、それこそ人間の先生方が長い年月に努力を積み重ねて作り上げてた将棋の歴史が、AIによって次々と書き換えられるのを見て、なんとなく寂しさを感じてしまった。
そんなことをしているうちも、将棋の進化は止まらない。
正直わからないし、、、と以前ほどの熱意を持って将棋に取り組まなくなる。
なんだか、考えが固くて時代についていけない自分が情けなくなった。

昨年の竜王戦は広瀬八段が挑戦者になった。
失礼なことを書くと、最近のタイトル戦は同じようなメンバーが常連になっていたので、少し新しい気分になった。
そんなこんなで、なんとなく覗いた竜王戦第一局。
珍しく藤井先生のできが悪く、広瀬先生の先勝。
中盤で優位を拡大した8七玉や、終盤での落ち着いた6三馬など、AI社会の中にもらしさを感じられる手が出て、私は少し嬉しくなった。
竜王戦は結局藤井先生が強かったのだけれども、広瀬先生の工夫がつめられた作戦や、藤井先生の恐ろしく正確な対応、なんだか久しぶりに楽しく見られた気がする。

さて、今は王将戦が開幕中である。
現王将の藤井先生に挑むのは、まさかの羽生先生だった。
羽生先生は、AI将棋への対応や、年齢による衰えもあり、ここ数年苦戦されている印象でしたが、ここにきて挑戦者になるのは、もう言葉に言い表せません。。。
どんなに機械が発達しても、人の世では何が起こるかわからないらしい。
最近の私は、なんだか少しワクワクしている。

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