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メモ010|いま『公共性』とは

初めての下北沢・B&B。饗庭伸×藤村龍至『都市をたたむ』刊行記念「縮む日本をどうつくる~都市計画家と建築家のできること~」へ。

同じ都市に目線を向けながら関心の所在が異なる二者が、少しずつ距離や差異を確認しながら対話を進める。レイヤーの違いかエリアの違いか時間軸の違いか。比較的藤村さん寄りの自分を確認して苦笑した。

「まちづくり」が玉虫色のことばであることは指摘されて久しいけれど、「エリア」の使われ方も変幻自在であるという饗庭さんの指摘は、自分にとっては新鮮だった。行政も民間もさまざまなレイヤーで「エリア」を意識しながら動いているのだという認識でこれまで違和感はなかったので。

自分はこれまで「いまを再構築して次世代に笑顔をつなぐ」を掲げてきた。いま『公共性』を持つのは、都市を使って資金を生み出し納税すること。おそらく、都市経営施策と不動産事業をひも解いて結び直すのが、10〜20年間スパンで求められる『再構築』ではないかと考えている。

饗庭さんが最後に語った今後やりたいことは、目からうろこだった。都市をたたむときの神社の役割が見えてきているとは。面白い。なるほどとうなった。やはり関心の所在や見ている射程の違いを再確認した。

ミーハーなのでサインを頂いたが、某弊社の名前をご存知なのに驚いた。ご縁がありましたらどうぞよろしくお願い致します。

都市をたたむー人口減少時代をデザインする都市計画(饗庭伸)
http://goo.gl/MCVmWG

(2016.02.19)


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