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日常で使える笑いの技術

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2019年2月の記事一覧

物事をガチに捉えすぎない「プロレス力」を身につけよう

物事をガチに捉えすぎない「プロレス力」を身につけよう

オシエルズの矢島です。

お笑いの現場は真実と虚構の境界線が曖昧な世界です。時にその境界を行き来し、ガチなのか冗談なのかのスレスレを楽しむ一面があります。

舞台で大きくリアクションしたり、キレてみたり、ケンカしてみたり、分かりやすく対立してみたり。もちろん本気じゃないけど、全部本気じゃないかと言われると違う。やっぱり少しガチだったりして、それを周りがいじったりする。

それはネタの中でも平場(フ

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「この人本気出せば〇〇〇〇」と思えば怒りの気持ちは収まる

「この人本気出せば〇〇〇〇」と思えば怒りの気持ちは収まる

オシエルズの矢島です。

僕には筋トレが趣味の友人がいます。彼は僕と同じで短気なんですが、筋トレを始めてから、その性格が改善されたと言います。理由を聞いたら、衝撃的な答えが返ってきました。

「『この人、本気出せば殺せるもんな』と思ったら、怒りの気持ちがすっとなくなるんだよね」

あまりにもストレートな表現だったので笑ってしまいましたが、これは彼が筋トレをした自分に対して自信がついたからだと思いま

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1,000ステージ立って気づいた「司会は空気」の境地

1,000ステージ立って気づいた「司会は空気」の境地

オシエルズの矢島です。

昨日はダンスショー「THE SILKROAD」があり、そこでお笑い芸人として司会をさせていただきました。素敵なダンサーの皆さん、境界剪画家・杵淵三朗さんによる華やかな舞台美術、そして大和田千弘さん、タクシーマさんによる演奏。何もかもが素晴らしく、出演者ながら圧倒されてしまいました。

今年の4月で32歳になる僕ですが、芸歴は15年ほどになります。MCをピンやコンビ(前コン

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「芸人だから雑に扱ってOK」という認識はなぜ起こるのか。

「芸人だから雑に扱ってOK」という認識はなぜ起こるのか。

オシエルズの矢島です。

よくダンスや音楽のショーなど、お笑い以外の営業でMCをさせていただいたりするんですが、その時に如実に感じるのは、「観客は常に芸人にやっていい雑なイジリや発言における共通認識を持っている」ということです。

ダンサーや演奏者には決してやらない雑なイジリの具体例でいうと、

・「面白くねぇぞ!」とか「いやボケろや!」などのディスり系のヤジを飛ばす。
・自分の告知をしている時に

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心が豊かであることを強要される「心の資本主義」が僕らをより憂鬱にする

心が豊かであることを強要される「心の資本主義」が僕らをより憂鬱にする

オシエルズの矢島です。

もうタイトルで言いたいことは8割伝わってると思うんですが、あえて本文で詳しく述べるならば、「豊かな心さえあれば、貧しくてもやっていける」っていうものの考え方に、半分は賛同しますが、半分は「じゃあ心を鍛えて貧しいままでいろってか!」という天邪鬼な自分がいたりするわけで。

ユーモア・スキルについて研究するうちに、マイナスをプラスに変換するとか、ネガティブ思考をポジティブにす

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