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「この人本気出せば〇〇〇〇」と思えば怒りの気持ちは収まる

オシエルズの矢島です。

僕には筋トレが趣味の友人がいます。彼は僕と同じで短気なんですが、筋トレを始めてから、その性格が改善されたと言います。理由を聞いたら、衝撃的な答えが返ってきました。

「『この人、本気出せば殺せるもんな』と思ったら、怒りの気持ちがすっとなくなるんだよね」

あまりにもストレートな表現だったので笑ってしまいましたが、これは彼が筋トレをした自分に対して自信がついたからだと思いますし、そこから心の余裕が生まれているんだと感じました。

逆に言うと、もしかしたら僕は心の余裕がないから、すぐ怒ってしまうのかもしれないと反省しました。とはいえ、僕は体を動かすのが苦手なので、筋トレはしないとは思いますが、もし自分が何かで絶対的な自信を持っていたら、怒る頻度は減るのかもしれないと思いました。

それが社会的成功なのか、財力なのか、地位なのか、名誉なのか、はたまた仏の悟りみたいな「絶対的な幸福境涯」なのか。

人によって様々だと思いますが、相手からの敵意や悪意に揺るがない自信や、それを高みから見れる余裕のようなものが、僕には必要なのかもしれません。

あ、そういえば、カンニングの竹山さんもテレビで同じようなことを言ってました。もう10年くらい前でしょうか。僕がテレビを見ていたら、竹山さんがバラエティ番組に出ていました。

キレキャラでブレイクし、一躍タレントとして有名になった竹山さんですが、プライベートだけでなく、SNSでも悪意のある言葉を浴びせられることが多くなったそう。「そういう人に対してどう思いますか?」という問いに対し、竹山さんはこう言ってました。

「お前らよりがどんなに俺のことをバカにしても、俺はお前らよりうまいもん食ってるから!」

これ、正直言ってかっこいいと思いました。芸能人が世間からの妬みによって悪意ある言葉や批判を浴びることは、「有名税」だから仕方がない、なんてことはよく聞きますが、それにしたって、すべての誹謗中傷を受け流すことは並大抵のことではないと思います。

竹山さんの言葉には、そんな奴らのことなんか気にしないで、自分にしかできない仕事をして、稼いで、幸せになればいいんだよ!という激励にも似たスカッとさ加減があります。

僕は元がネガティブな性格で、その上物事に敏感な体質。俗にいう神経質ってやつです。ホラー映画はもちろん、ファンタジー系の映画も追体験が強すぎて苦手。ディズニーランドに終日いようものなら、あまりの情報量と刺激に3日間は悪夢を見ます。

自分の敏感体質が「病気なのでは?」と思うようになったのはつい最近のこと。病院から正式な診断を受けたわけではないのですが、おそらくHSP(Highly Sensitive Person/とても敏感な人という意味の心理的傾向性)だと思います。5人に1人がHSPの傾向があるらしく、これは左利きの割合(10人に1人)よりも高いんだとか。

そんな性格ですから、自分に自信がない上に、怒りをコントロールできる余裕がないから、イライラしたりキレたりしちゃうんだなってことが分かりました。医学的・心理学的な裏付けがあると、なんかホッとしますね。

最近はありがたいことに仕事も増えてきましたし、テレビや雑誌などのメディアへの掲載、大学講師になるなど、自分がやっていることに対して自信がついてきました。独立してから半年給料ゼロみたいなドン底はないです。

3年前はビアガーデンの営業でマナーの悪い客に対してブチギレて主催からクレームを食らった自分ですが、今なら「はいはい」と受け流せそうです(笑)

世の中には、誰かと比べて幸せかどうかを感じる「相対的幸福」と、どんな境遇でも幸せを感じられる「絶対的幸福」の2種類があるといいます。

「絶対的幸福」は哲学や思想、宗教的な分野になります。最近は禅が世界でも流行っていて、いわゆる「マインドフルネス」という分野で応用されていますが、僕は「相対的に物事を見て、自分がどれだけ幸せか」という観点も、セルフマネジメントする上では大事なんだと思います。

もっと言えば、自分が「これだけは誰にも負けない!」というものがあれば、その自信が心の余裕を生み、悪意や敵意にも揺るがなくさせるんだろうと思います。また、実際に勝つか負けるかということは問題ではなく、あるいは継続(どれだけ長く続けられたか)が自信に繋がることもあるはずです。

僕自身も、筋トレをして脳内でむかつく人をボコボコにし続けている彼を見習って、そういう場面に出くわしたら、「本気出せばお前なんて笑い死にさせられるぞ!」と心で思えるように頑張ろうと思います。

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