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窓ぎわのトットちゃん

黒柳徹子さん原作の自伝小説「窓ぎわのトットちゃん」
戦後日本最大のベストセラー。
当時はまだ5〜6歳の頃で、叔母や従姉妹の姉たちが話題にしてたような気がする。
それがついに映画化された。

パンフレットにも、何故ようやく映画化されたのかというストーリーが徹子さんの視点、八鍬監督の視点でそれぞれ解説されていた。

泰明ちゃん

小児麻痺を患った泰明くんとの出会いから別れ。
泰明くんの別れは、物語の中でも突然に、小林校長先生から告げられる。
小児麻痺とはいえ、突然死するなんてことはないと思うんだけど、詳しい死因は物語の中では語られていない。おそらく、トットちゃんの周りの大人たちも憚ったのだろうと思う。

そもそも、昔の日本では、障害を持って生まれた子は産婆によって絞められて、死産として扱っていたという話を聞いたことがある。この時代で学童の頃まで生きられるのは、よほど裕福な家庭だったのだろう。
しかし戦争が激化し、世の潮流が変わってくると、様子が変わることもあるだろう。そんな背景があるのではないかと思われた。

小林校長先生

「さあ、なんでも話してごらん。話したいこと全部。」
優しく包容力を感じさせ、何故かサイコパス的な猟奇性をほんのり感じた。この点は、もしかしたら戦中時代の人たちの当たり前なのかもしれない部分。

まとめ

戦中時代の子供達のおおらかであったり、無邪気であったりする悲喜交々を散りばめた映像が美しい映画でした。

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