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【エッセイ】恥は人を育てる。しっかり転んでわかること。

僕は中学生の運動会の時に、ムカデ競争の一番前を務めたことがある。ムカデ競争とは、15人くらいの男どもが足を括り付けて縦に並び、左右の足並みをそろえて1匹のムカデになり、いかに早く走れるかを他のムカデと競う競技だ。

そのとき、僕たちのムカデは練習ではめちゃくちゃ早かった。なんでこんなに早いんだ?っていうくらい早かった。

なんで早かったかというと、「転んだことがなかった」からだった。

しかし、練習で一度転んだあと、めちゃくちゃひざをすりむいた恐怖で僕はスピードをだせなくなり、最終的にクラスで一番根性があるヤンキーに変わってもらった。

僕は恐怖を克服できなかった。。。



なんでこんな話をしたかというと、


昨日は東急デパートの壁面に大きな絵を描いて、自分の「絵力」のなさみたいなものを痛感した。

みんな気を遣ってそうは言わないだろうが、自分が一番知っている。とにかくダメだ。。見たときのわーッと感がない。

正直、ショック。。笑

ふむさんの絵は何か、魅力というか見たときに「グッとくる」ものがあった。いい絵だった。俺の絵は想像の域をでないというか、なんていうか自分が描きたいものののビジョン、それを表現する力、どちらも弱いと思った。

何からこの問題が起きているかと考えると常々佐渡島さんからも指摘されている「わかった」と思うタイミングの速さ、理解してないのに分かった気になる、という点だと思う。

いつも僕を甘やかして牛舎の子牛に接するように優しくしてくれている奥さんにも「“わかった”っていうのはそのあとの行動とセットで、出来てなかったらわかってないんだよ。そのための実践とセットなんだよ。」
と言われてしまった。

絵の力が弱いというのは身をもって昨日、わかった。
改善するためには、圧倒的にインプットが足りない。つまり、「いい絵」を知らない。自分は絵が描ける、というおごりがあった。

僕はいい絵が描けるのではなくて、なんとなく形を捉えることができてると思っていただけで、いい絵ではないのだ。。

そこを理解したうえでじゃあ、どうすればいいのかな、と考える。

佐渡島さんや、マンガ専科の絵の先生は
「いい絵があったら模写しろ」と言ってくれていたのを思い出した。今朝、奥さんからも模写したほうがいい、と言われた。

「いい絵」が何か体感的にわかっていないから、描けないのだろう。わからないけど。

なので、行動とセットにすることにした。

これから、毎日朝「#5分の習慣」で模写をすることにした。

とにかく5分ならウンチするくらいの時間だし、それで少しでも絵がよくなったら、という思いから始める。もちろん、自分の連載の絵をよくするためだ。

ここからどう変わっていくか、見ていてほしい。


ムカデ競争で大事だったのは、転んだあとにもう一度、その恐怖を乗り越えて走れるかどうかだ。



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3/14 の日記

朝10時に、コルクで待ち合わせてふむさんと絵の具をもって東急デパートに向かう。絵の具が重いし、雨が降っている。

10時半に「しぶそば」の前で惑丸さんと秋野さんと、今回の企画をしてくれているcampのスタッフさんと他の作家さんと待ち合わせる。

普段見れない東急デパートのスタッフさんが通る裏側の道を通れてわくわくした。

その後とりあえずお昼を食べようということで、4人で美登利寿司を食べる。

現場には応援に秋月さんまろんさん純平さんが来てくれていた。嬉しい。
惑丸さんが色を作ってくれてとてもスムーズに絵を描くことができた。
途中でうえはらけいたさんが差し入れに一口シュークリームを持ってきてくれた。

途中で秋野さんは所用で帰宅。短時間のために、来てくれてありがとう。

出来に関しては上に書いた通りだったけど、大きな絵を描くというコト自体がとてもいい体験だった。

応援してもらうということをリアルでもTwitterやinstaライブでも感じられて、嬉しかった。

ありがとう。

描き終わって、キャンプのスタッフの澤木さんがおふくちゃんのファンだと言ってくれて、渋谷のTSUTAYAさんでわざわざサインするように本を持ってきてくれたのも嬉しかった。

片付けてコルクに戻り、ふむさんとコーヒーを飲んで帰る。

奥さんが転職する前の最後の出勤日だったので、奥さんの好きなボディーソープ?を買う。

早く帰ると奥さんがたくさんの食べ物を作ってくれていた。
麻婆豆腐と野菜のナムルなどなど。

少しだけ読書して寝る。

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