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マンガに大事な「王道」の話。

突然ですが…
「鬼滅の刃」めちゃくちゃヒットしてますね。ちょっと前に全巻読んじゃいました。僕も連載準備がヤバいので“マンガ柱”になって“ネームの呼吸”…とか使いたい。

そして…鬼滅の刃を超えるヒット作を作りたい…泣!

ということで、今日は鬼滅の刃のヒットの理由を少しでも自分の中にとりいれたい。
僕が鬼滅の刃ってすごいなーと思った理由のひとつに

『王道の設定』

をたくさん盛り込んでる、というのがあると思います。

これは僕個人の感想ですが、鬼滅の刃って「ものすごく良く出来た技巧的なストーリー」というわけではなくて“王道の設定の中でキャラが動いている”マンガで、すっごく『王道』を大事にしている。

鬼滅の刃の王道の設定というのは

・かたき討ちが正義と同義
(家族の復讐と妹の回復、これ以上被害者を増やさないため)
・能力系バトル
(異形の敵:鬼、能力タイプが色々ある)
(柱:能力タイプが色々ある)
・わかりやすい強さのヒエラルキー(柱や上弦下弦の鬼など)
・わかりやすい感情

です。こういった王道の設定はドラゴンボールやハンターハンターなど多くのジャンプ作品から踏襲されてるものだと感じました。

読む人は「鬼」「呼吸」「柱」こういった設定をジャンプ作品やそのほかのマンガで違う形で繰り返し見聞きしているので「ああいうやつね!」と無意識の理解が早い。いわば“リテラシーが高い”状態になっている。

例えば…

かたき討ち
・これはジャンプというより話の型として王道。
(忠臣蔵、さるかに合戦など)(忠臣蔵、さるかに合戦など)

能力系バトル
・スタンド能力(ジョジョ)
・念能力(ハンターハンター)
・フォース(スターウォーズ)・フォース(スターウォーズ)

特に呼吸などは

・気:ドラゴンボール
・念:ハンターハンター
・波紋:ジョジョ

などと似た概念で、スッと読者は取り入れることができる。
また、柱という概念も「強い奴ほど数字が少ない」というわかりやすい設定にしてあることで、

読者の中で「強さ」が想像しやすくなっている。「伍」にめちゃくちゃ苦戦したのに「参」が出てきちゃったら『え!どうなっちゃうの!?』と普通に思える。読者の中で「強さ」が想像しやすくなっている。

感情についても極端な強い感情が、振り子のようにあっちこっちと動いている。よく描かれているのが、よく描かれているのが、

『鬼への憎しみ』
が、倒した次の瞬間に↓
『死んでいく鬼への憐れみ』に変わるなど。

「王道の設定」をいかに自分なりにアップデートできるかが、ヒットにつながる要素のひとつになっていると感じた…!

逆に言えば、こういった『王道』からはずれているものは読者から内容が把握しづらく、読むカロリーが高い。

そして、それぞれのジャンルにそれぞれの王道がある!

自分はどの「王道」を歩んでいこうとしているのか、意識してみようと思った。目指せ4000万部…!



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