今日しかない今日。

レコーディングが終わってディレクターさんに呑みに連れてってもらったので、今、酔ってます。書きたかった内容を考えてみましたが、すでにタイトルで言い尽くしてしまっているので、あとは解説です。

どんな企画なのか、なんのレコーディングなのか説明が必要な場面かもしれませんが、今日、書きたいことと少しズレるので、またの機会にお知らせします。

今日のレコーディングのために、遡ること火曜日からのこの4日間、ものすごく緊張しました。12日に打ち合わせお食事会があり、そこで今日の具体的な話を聞いて焦った次第で、また学生時代の一夜漬けみたいなことをやったわけです。

話を聞いた翌13日にはライブもやりました。いつも来てくれる方からすごく褒められました。僕に関しては、この緊張のおかげだと思いました。緊張って逃げ出したいけど、それに感謝する自分もいました。

4日間、大阪のめちゃめちゃ濃いスケジュールの中で、とにかく歌うように頑張りました。脳みそで覚えてもだめ、筋肉で覚えるってのが、おいらの三線教室の教えです。幸いマスクがあるし、都会にて歩きながらイヤホンを耳に突っ込んで歌ってるわけです。信号待ちで隣に立った人はさぞかし驚くでしょう。なりふり構わずやって、理想を実践したいと思うのですが、自分には甘くなりますね。

音程を追っかけて、リズム、ブレスを追っかけて、よーよー自分でも、これ以上はわからんという感じになれたのか、それとも甘やかしたのかは分かりませんが、もーまな板の魚、覚悟を決めてスタジオ入りしたわけです。

レコーディングブースは1人ぼっちの高級部屋で、マイクをオンしてくれないと、向こう側の人の顔は見えても声は聞こえません。どんな話をしているのか、いろんな想像をするんだけど、もう信じるしかないし、武器は手持ちの今まで準備した分しかない。あれこれ考えている暇はない。さっきまであった膨大な時間たちは一体どこへ行ってしまったのやら・・・。


このパートは目の前の1人に語りかけてみて。

ここはホールのみんなに届くように、そこから合唱を引っ張って。

次のフレーズは新しいページを開いて。

ここは笑顔で歌って。


おいらも一通り悩んでるから、このディレクターの曲のパートに即した指示がすごくよくわかって、やってみるのです。そして褒められたらちょう嬉しいのです。

同じ夢(目標)を追っかけてると、こんな言葉がガンガンに伝わってくるのです。それを肉体で表現してみる。

役者みたいだなぁって思ってたら、呑みの席で、ディレクターさんから演出の話を聞きました。

レコーディングを振り返って、そりゃみんな仕事だしって言っちゃえばそうなんだけど、お金ももちろん大事だけど、おいらはなんて楽しい旅にいるんだ!!って思えたのです。

緊張感も、練習も、そりゃ何にもないほうが楽なんだけど、楽って楽しくないんだな。おんなじ字なのに。最近、ザックの荷物をわざわざ重くしたりして。

質問があったので、聞いてみたのです。あんだけ具体的で的確なディレクションをするためには、現場の直感なのか、それともきっちりとした予習が必要なのか???。すると、一週間前に送った僕のデモ録音を、この間100回以上聞いてくれたそうです。

見えない心を表現するのが歌・・・これは三線の師匠の言葉です。まさに今日はそんな日でした。

今日しかない今日が、これからも続きます。

成し遂げるべきものがあるのかどうなのか、そんなことに囚われず、こんな一日に感謝し続けられますように。

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