黄帝内経素問集注(金匱真言論篇4-4)

翻訳

したがって、病気は舌に起因する。
(靈樞經という書に記されています。脾(すい)は体の防御を司り、舌に現れる唇や舌の様子から吉凶を知ることができます。これは脾の気が舌に表れていることを示します。)

その味は甘く、属性は土。
(土は稼ぎを受け、稼ぎは甘い味がする。脾は土の属性に属しており、五行の土と同じ属性である。)

その動物は牛。
(牛は黄色で土の属性に属する。従って、脾の動物は牛である。)

その穀物は稷(しょく)。
(黄色で甘い味がする。)

その応じる季節は四季。
(上に鎮星となる。土のエネルギーが上に鎮星として表れる。28年で一周天を成す。)

これにより、病気が肉に起因することがわかる。
(脾は肌肉を統治するため、病気が肉に現れることがわかる。)

その音は宮。
(土の音で、五音(五つの音階)の中で宮(みや)が主音である。)

その数は五。
(五は土の生まれた数である。土は五行の中で位置が五番目であるため、生まれた数のみを主とする。六元正紀大論という書には、「土常にして生(せい)なり」とあります。つまり、土は万物を化生する主体であることを意味します。)

その臭いは香り高い。
(土のエネルギーによって香りが発せられる。)

西方は白色であり、肺に入り通じ、鼻に開竅する。精気を肺に蔵える。
(肺は金の属性に属するため、西方の白色を受ける。西方は肺と関連し、鼻は肺の竅(孔)である。)

したがって、病気は肩に現れる。
(秋の気候では肩や背中に病気が現れる。)

その味は辛く、属性は金。
(金は革に従い、革が辛い味をする。)

その動物は馬。
(乾は馬を象徴し、肺は乾の金に属し、天を司ります。)

その穀物は稻(とう)。
(稻は白色で秋に成熟するため、肺に関連する穀物である。)

その応じる季節は四季。
(上に太白星となる。金の精気が上に太白星として表れる。365日で一周天を成す。)

これにより、病気が皮膚や毛に起因することがわかる。
(肺は皮膚や毛を統治するため、病気が皮膚や毛に現れることがわかる。)

その音は商。
(商は西方の音である。)

その数は九。
(金の成数である。)

その臭いは腐臭である。
(金のエネルギーによって腐臭が発せられる。)

北方は黒色であり、腎に入り通じ、二陰に開竅する。精気を腎に蔵える。
(腎は水の属性に属する。北方の黒色を受ける。腎は下に位置するため、二陰に開竅する。内臓は内部に真の精気を蔵え、五臓のエネルギーが外部に発し、色として現れる。このため、五方の色が臓に通じて、五臓の精気を養い、臓のエネルギーが九竅に外部に再び通じる。真の精気は内部に蔵えられている。)

したがって、病気が溪(谷)に現れる。
(肉の大まとまりを谷といい、小まとまりを溪といいます。下經という書には、溪谷は骨に属することが記されています。谷は特定の骨と結びついており、筋骨の間に連なっています。これが腎が骨を統治する理由です。溪は骨のエネルギーによって生じる小まとまりの肉であり、筋骨の間に連なるものです。)

その味は塩辛く、属性は水。
(水は潤いを下に運ぶため、潤いを下にすることが塩辛い味を生む。)

その動物は猪(いのしし)。
(猪は黒い色をしており、亥(い)に属する。)

その穀物は豆。
(豆は黒く、重い性質を持つため、水の属性となる穀物である。)

その応じる季節は四季。
(上に辰星となる。水の精気が上に辰星として表れる。365日で一周天を成す。)

これにより、病気が骨に起因することがわかる。
(腎は骨を統治するため、病気が骨に現れることがわかる。下經には、肝は筋を生み、心は血を生み、脾は肉を生み、肺は皮膚や毛を生み、腎は骨を生むと記されています。これらは筋骨皮肉のうち、五臓が生み出すものとなり、病気の原因となるものです。上經には、春の気候では頭に病気が現れ、夏の気候では臓に病気が現れ、秋の気候では肩や背中に病気が現れ、冬の気候では四肢に病気が現れるとあります。これらは頭臓肩背溪骨であり、臓の気による病気の表れである。)

その音は羽
(水の音である。)

その数は六
(水の成数である。)

その臭いは腐臭である。
(水のエネルギーによって腐臭が発せられる。)

善く脈を診る者は、五臓六腑を慎重に観察し、一逆一従、陰陽の表裏、雌雄の区別、臓を心意に隠し、心を精神と一致させる。
(これは経脈(診断の手法)の基本です。五臓が生じ、六腑に連なり、外部では五方向や五行、陰陽と六気の循環が見られ、順応と逆行のエネルギーがあります。上手な脈診師は、臓のエネルギーを内部に隠し、心を精神と一致させることで真の精神を得ます。この方法は心を基にしており、手に表れるものです。言葉で伝えることはできないため、本当の心意を伝えない限り教えるべきではありません。これが脈を理解する道を得るということです。)

その人でなければ教えないし、本当の心意を伝えない限り教えない。これが道を得るということである。
(色脈を理解する者は、神の貴いものであるため、道を学ぶ者でなければ教えてはいけません。真摯な人でなければ知識を伝えてはいけません。至真の言葉は金の匣に隠されており、一般の人々が簡単に得ることはありません。以上の四篇では、精神、気、血、脈について論じていますが、これらはすべて天乙(自然界の真の精気)に基づいています。したがって、精神について論じるときには、根(真の精気)に逆らうことは根を傷つけ、真の精気を破壊することになります。気について論じるときには、「古代より天に通じる者は、生まれる根本(真の精気)を知る」とあります。血と脈について論じるときには、「精は身体の根本である」ということです。これらは健康な人々の脈の基本的な法則である。)

原文

故病在舌本。
(靈樞經曰:脾者。主為衛使之迎糧。視唇舌好惡以知吉凶。是脾氣之通於舌也。)

其味甘。其類土。
(土受稼 。稼 作甘。脾屬土。故與五行之土同類。)

其畜牛。
(牛色黃而屬土。故為脾畜。)

其谷稷。
(色黃而味甘。)

其應四時。上為鎮星。
(土之精氣。上為鎮星。二十八年一周天。)

是以知病之在肉也。
(脾主肌肉。故知病在肉。)

其音宮。
(土音也。五音以宮為主。)

其數五。
(五、土之生數也。土居五位之中。故獨主於生數。六元正紀大論曰:土常以生也。蓋土主化生萬物。)

其臭香。
(氣因土變則為香。)

西方白色。入通於肺。開竅於鼻。藏精於肺。
(肺屬金。故受西方之白色。入通於肺。鼻者肺之竅。)

故病在肩。
(秋氣者病在肩背。)

其味辛。其類金。
(金曰從革。從革作辛。)

其畜馬。
(乾為馬。肺屬乾金而主天。)

其谷稻。
(稻色白而秋成。故為肺之谷。)

其應四時。上為太白星。
(金之精氣。上為太白。三百六十五日一周天。)

是以知病之在皮毛也。
(肺主皮毛。故知病在皮毛。)

其音商。
(商主西方之音。)

其數九。
(金之成數也。)

其臭腥。
(氣因金變則為腥。)

北方黑色。入通於腎。開竅於二陰。藏精於腎。
(腎屬水。故受北方之黑色。腎在下。故開竅於二陰。夫臟真藏於內。而五臟之氣發於外。見於色。是以五方之色。入通於臟。以養五臟之精。而臟氣複外通於九竅。其真精藏於內也。)

故病在溪。
(肉之大會曰谷。肉之小會曰溪。下經云。溪谷屬骨。皆有所起。溪乃小分之肉。連於筋骨之間。是腎主骨。而溪乃骨氣所生之分肉也。張兆璜曰:溪者四肢之八溪也。冬氣伏藏。故溪為之病。)

其味鹹。其類水。
(水曰潤下。潤下作鹹。)

其畜彘。
(彘、豕也。色黑而屬亥。)

其谷豆。
(豆色黑而性沉。故為水之谷。)

其應四時。上為辰星。
(水之精氣。上為辰星。百六十五日一周天。)

是以知病之在骨也。
(腎主骨。故知病在骨。下經云。肝生筋。心生血。脾生肉。肺生皮毛。腎生
骨。是筋骨皮肉。五臟之所生而為病也。上經云。春氣者。病在頭。夏氣者。病在臟。秋氣者。病在肩背。冬氣者。病在四肢。是頭臟肩背溪骨。乃臟氣之為病也。)

其音羽。
(水之音也。)

其數六。
(水之成數也。)

其臭腐。
(氣因水變則為腐。)

故善為脈者。謹察五臟六腑。一逆一從。陰陽表裡。雌雄之紀。藏之心意。合心于精。
(此總結經脈之道。生於五臟。連於六腑。外合於五方五行。陰陽六氣。表裡循環。有順有逆。善為脈者。藏之心意。合於精神。得之於心。應之於手。不可以言語相傳。故曰非其真勿授。是謂得脈之道者也。)

非其人勿教。非其真勿授。是謂得道。
(色脈者。上帝之所貴也。故非學道之人勿教。非真誠之人勿傳。至真之言。猶藏之金匱。而庸人不易得也。以上四篇。論精神氣血。然神氣血脈。皆本於天乙之真精。故論神則曰逆其根。則伐其本。壞其真。論氣則曰自古通天者。生之本。論血脈則曰精者身之本。此平人之脈法也。)


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