弟の日記④ 待ち合わせ恐怖症
久しぶりの友人が集まるような同窓会や結婚式などがあると、前日に必ず見る夢があるのです。
しかもこの夢は5種類あります。(多いな)
一つずつ詳細に書くと大変なので、それぞれざっくりと……
1つ目は「寝坊」
待ち合わせ関連のネタとしてはオーソドックスなもの。
一度は遅刻防止のために余裕を持って仕掛けたアラームで起きるのですが、朝に弱い私はそのままもうひと眠り。次に起きた時は「やらかしたな」と書かれた友人からのメッセージが届いている夢だ。
現実世界でも私は朝が苦手で、エンジンが稼働するまでだいぶ時間がかかる。しかも寝ぼけたまま二度寝に入るため、今が夢か現実かはっきりしないのだ。あぁこわい。
2つ目は「待ち合わせ場所の誤認」
心配性のくせによく確認せずに動き出すため、歯を磨きながら調べた路線で「まぁいけるっしょ」とふらふら移動し、結果、トンチンカンな場所に到着。ブルブル震えるスマホを見ると「やらかしたな」と書かれた友人からのメッセージが。
スマホから顔を上げると、乗り込めばギリギリ戻れていた電車のドアが閉まり切る。電車に並走しながら「止まってくれぇぇ」と叫ぶ夢。
こわいし疲れる。
3つ目は「気付けば遅刻」
待ち合わせに謎のトラウマがあるため、集合時間の1時間前に到着した私は、集合場所最寄りのカフェで時間潰しに本を読みます。
よりによってカバンに入れていたのは怒涛の展開が何度も押し寄せるファンタジー小説。
やっとキリ良く読み切った……いや、もう少し読もうかしら。あれ?そういえば今何時……と腕時計を確認した時にスマホにメッセージが届く。
「やらかしたな」と書かれた友人からのメッセージがチラリと光る。こわっ。間に合っていたのにと1番悔しい夢です。
4つ目は「足が鉛になる」これ本当やだ。
一歩足を踏み出すのに20分近くかかるのだ。汗っかきの私はその度に滝のような汗をかき、足元には水たまりが出来上がっていく。
後ろから走ってきた小さな子がパシャパシャと軽やかに遊んでいるのを羨望の眼差しを向けることしかできない。
足は異様に重たいのに、上半身は問題なく動くのが余計に腹立つ。太ももに振動を受けスマホを取り出すと友人からのメッセージが。
「やらかしたな」
起きたら汗だく。
最後は「そもそも待ち合わせという概念が存在しない」(この夢はあまり見ない)
「待ち合わせ、はて?」とぬぼーっとしながら駅前でふらふらして道ゆく人を眺めている夢だ。どこに、何時に、向かわなければならないのか。そもそも誰と待ち合わせしているのか分からない。
しばらく頭をぽりぽりかいていると、案の定メッセージが届く。この夢の場合はたまに駅構内のアナウンスで「やらかしたな」と言われることがある。
アナウンスの時は鳥肌立つんよ。
以上5種類。
どの夢も誰からのメッセージかは分からないが「やらかしたな」と届いて、それを見ると(または聞くと)目が覚める仕組み。
うる覚えなのだが、小学生の遠足で待ち合わせをミスしてしまったことがあったようななかったような……
こんな夢を何度も見るもんだから、トラウマとなった記憶も曖昧で。
っていうか、「やらかしたな」って言ってくる友人、こわいな。誰だよぉ
というわけで、待ち合わせに怯える私の話でした。これを待ち合わせ1時間前に着いたカフェで書いてます〜。
……時間っ……!
まだ大丈夫(あぶな……)