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私たちの安全運転への思いと、パワーアップした「ドライブ記録」の全貌

「運転がうまい」とは?

みなさん、はじめまして。Yahoo!カーナビ のデザイナーとしてドライブ記録のプロジェクトを担当しています、ふがね です。

突然ですが、「運転がうまいなー」と思う人を見かけたことがありますか? それはどんなときでしょうか? 速く走れること、器用に駐車ができること、首都高を迷わず走れること…などでしょうか。

わたしは、技能的なことにかかわらず、周囲を見る視点、対人対車に対する気配りのできる力、など総合的に見て安全運転のできる人を、「運転がうまいなー」と思うことが多いです。


「安全運転」による想像以上のメリット

では、安全運転はどうして必要なのでしょうか。「違反になってしまうから」「事故を起こさないように」ということはよく言われますが、実際事故に遭いにくいという統計があるのだそうです。

ソニー損保が行った実証実験(外部リンク)によると、自身の運転傾向と運転に関するアドバイスをスマートフォン上に提示し、安全に対する意識を高めることによって、15.3%の事故リスク削減効果があると推定されています。自分の運転傾向を知って、アドバイスを意識することで事故の遭いやすさは変わるものなのですね。

事故は、程度がどれほどであれ、遭いたくないものです。
軽い事故ですら、警察を呼んで、手続きをして、楽しいお出かけの時間と思い出が台無しになったり、後ろの車両を渋滞させてしまうかもしれません。
当たり前ですが大きな事故になれば、関わった人の誰もが不幸になります。
自動車保険はいざというときにしっかりお金を補償してくれるかもしれませんが、事故にそもそも遭わないことが一番だと思います。


「ドライブ記録」の公開

そういった思いから、Yahoo!カーナビでは、2020年5月に「ドライブ記録」機能を公開しています。

▼5月の公開当時のnoteはこちら


新・スコア診断エンジン

ドライブスコアに関しては、これまで「スコアの根拠がわかりにくい」、「不本意な結果が出る」などのご指摘をいただくこともありましたが、このたびのリリースにて、ドライブスコアの診断エンジンを変更しました。加えて、スコアの詳細やアドバイスも確認いただけるようになりました。

変更後の診断エンジンは、「加速の安定性」「減速の安定性」「直進の安定性」「旋回の安定性」の4項目(各25点)の合計点でスコアを出すようになっています。それぞれの項目について、スマホの加速度センサーを利用し、車の進行方向に対して横向き(x方向)、縦向き(y方向)それぞれでGのかかる挙動に対して減点したり加点したりする、というのが診断ロジックの概要です。(診断エンジンの詳細なロジックについては、また別の記事で設計担当のメンバーからご紹介させていただければと思います!)

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私もテスト走行で何度も運転していますが、自分の運転がスコアリングされていると思うと、背筋が伸びる気持ちです。加速がなめらかにつながるよう、余裕を持って止まる、加速する。なめらかに曲がるためには、今までよりずっと遠くや周囲を注意深く見る必要があることに気づきます。それが、安全運転につながるはずです。

※ 新しい診断エンジンは、端末を車内に固定した状態で最も正確に測定できます。手で持った状態での測定や、休憩中の持ち運びにより正しく結果が出ない場合がありますので、運転中は動かさない状態での測定をおすすめします。


安全運転のモチベーションを維持するしかけは、2つ から 5つ へ

デザイナーとしてドライブ記録をデザインする上で一番気をつけたのは、これが継続的に見たくなるものか、ドライブ記録を見たことで安全運転を常に意識していられるようになるのか、という点でした。従来のドライブ記録機能に搭載していたしかけは、以下の2つでした。

1. 総走行距離表示 …Yahoo!カーナビを使って走行すると、累計された距離が表示されるという、ドライブ記録で一番ベーシックな機能です。一定の距離を超えるとステージアップし、カードの色が変化していきます。どんな走り方であれ数字は増えていくので、ステージアップまでいかなくとも、単純に距離が伸びていくのを楽しむというのもありかなと思います。

2. ドライブランク … 1回走行ごとに安全運転の度合いをS・A・B・C・Dで確認できるようにしていました。背景の円は、ランクによって色が変わり、ランクが低くなるほど円のブレが大きく変化し、直感的にも良し悪しが分かります。

安全運転は1回気をつければいいものではなく、習慣化するのが理想です。そのために運転のたびにもっと結果が気になるしかけができるといいなと考えました。そこで、走るたびに何かしら新しいイベントがあるように、2つのしかけを改善しつつ、さらに走った結果を楽しんで見ていただける3つのしかけも増やしました。


パワーアップ後の5つのしかけを紹介

1. 総走行距離表示 …機能自体は最初のリリースと変わりありません。ただし、最初のリリースでは1万kmを超えるともう最後のステージを迎えてしまう仕様でした。お仕事でYahoo!カーナビを利用されているような方は、ものすごいスピードでステージアップしていくことが予想されました。このままではカードの色が頭打ちして、走ることがつまらなくなってしまう…! というわけで、最後のカード「グローバルステージ」を追加しました。到達した方は、「地球を何周したか」という地球規模のカウントが始まりますよ。

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2. ドライブランクを「スコア」へ変更 … 1回走行ごとに100点満点でスコアを確認できるように表示を変更しました。テストの点のように、細かい刻みで安全運転度合いがチェックできます。

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3.〈new〉ドライブスコア詳細 … 2. のドライブスコアの内訳になっており、項目ごとの点数のバランスがわかります。ドライブスコアが何点であれ、自分の運転のどこが良くてどこが悪いのかが分からなければ、次の運転にいかすことは難しいでしょう。ここでは直前の走行でスコアアップの余地があるポイントについてアドバイスも表示されるので、次の運転でのスコアアップにつなげていただけます。

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4.〈new〉ドライブスコア推移 … 以前の運転より点数が上がったか、下がったかの推移や直近10回走行分の平均スコアがわかります。以前の運転と何が違ったのか、振り返ることもできます。前回やそれ以前よりもスコアが上がっていくと、自分の成長が感じられてモチベーションも上がるのではないかと思います。

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5.〈new〉バッジコレクション … スコアの状況や、アプリの利用状況に応じてバッジを獲得できます。ただ集めるだけではなく、バッジはそれぞれブロンズからゴールドバッジまでのグレードがあるので、走り込んでコンプリートを目指してみてください。直前の走行でバッジが獲得できると、トップ画面でも獲得をお知らせします。

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さらに、それぞれの結果の画像は、SNSにシェアもできます。こんなスコアを取った、こんなバッジを取った、などのシェアをするのも楽しいですよ。Twitterでは、「ヤフーカーナビ」と検索するとたくさんの方が走った結果をシェアしてくださっています。楽しんで利用していただけている様子が垣間見え、私もうれしくなってきます。


安全運転をすると、もうひとつ

「ドライブ記録」には、ロジックは違うのですが、安全運転をすると保険料が最大30%戻ってくるソニー損保の自動車保険「GOOD DRIVE」の運転評価機能も入っています。画面内のリンクからは、今の運転を続けた場合の、保険料キャッシュバック見込率を確かめることもできます。(※1)(※2)

※1:詳細はソニー損保のサイトをご覧ください。
※2:ドライブスコアと「GOOD DRIVE」の評価基準が違うため、結果が一致しないこともあります。


Yahoo!カーナビのミッション

Yahoo!カーナビはカーナビアプリとしてさまざまなミッションを持っていますが、世の中の安全運転を増やしたい、世の中の事故や、渋滞を減らしたい、ということも大きなミッションです。ひとりが安全運転を意識するだけでなく、できるかぎり多くの人が安全運転をする世の中になることが、事故の総数から、それによって発生してしまう渋滞まで減らしていけるのではないでしょうか。

「ドライブ記録」の使い方は、Yahoo!カーナビでドライブをするだけです。ぜひ使ってみて、楽しく安全運転を意識していきましょう。


ご意見・ご感想をお願いします

Yahoo!カーナビは、より安全な運転に貢献できるサービスを目指して機能を改善してまいります。

この機会にぜひYahoo!カーナビをお試しいただき、ご意見・ご感想を下記のリンクよりお寄せください。
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・機能および画面デザインは、今後の改善により変更になる場合があります。
・実際の交通ルールに従って運転してください。
・運転中の操作および画面注視は大変危険ですのでおやめください。
・必ず安全な場所に停止してから操作および画面を注視してください。
・ソニー損保承認番号:SA20-165


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