経営戦略
経営戦略とは
経営理念:自社の存在意義や果たすべきミッション
経営ビジョン:将来実現すべき姿を具体的に示したもの
経営戦略:構造化されたアクションプラン
戦略:大局的、目的・方針、長い時間軸
戦術:局所的、手段、短い時間軸
全体最適のためには戦略が必須
経営戦略は経営理念とビジョンを踏まえて策定
経営戦略策定のプロセス
経営理念:ミッション
経営ビジョン:将来目指す姿
外部環境分析:事業の前提を把握
内部環境分析:自社の特徴を把握
戦略代替案の創出
戦略の選択
戦略の実行
戦略のレビュー
事業の経済性
儲けにつながるコスト削減の仕組み
経営戦略では経済性を高めることが重要
規模の経済性:生産量を増やしてコスト削減
経験曲線:経験を積むことでコスト削減
密度の経済性:共有することでコスト削減
範囲の経済性:多角化することでコスト削減
事業環境の分析
はじめに
業界をどう定義するか?
分析の枠組みを考える
業界の収益性はどうか?
コスト構造の特徴は?
顧客をどう定義するか?
主な顧客は?キーパーソンは?
顧客のニーズは?
Key Buying Factor (KBF) に変化は?
PEST 分析 ー マクロ環境
Politics 政治
Economy 経済
Technology 技術
Society 社会
5つの力分析 ー 業界の収益性
業界内の競争:敵対関係の強さ
売り手(供給業者):売り手の交渉力
買い手(ユーザー):買い手の交渉力
新規参入業者:新規参入の脅威
代替製品サービス:代替品の脅威
アドバンテージ・マトリクス ー 競合企業間の格差
規模型事業:競争上の戦略変数 少 / 優位性構築の可能性 大
特化型事業:競争上の戦略変数 多 / 優位性構築の可能性 大
分散型事業:競争上の戦略変数 多 / 優位性構築の可能性 小
手詰まり型事業:競争上の戦略変数 少 / 優位性構築の可能性 小
3C分析
Customer 市場・顧客
Competitor 競合
Company 自社
SWOT 分析
Strengths 強み:内部要因 / ポジティブ
Weaknesses 弱み:内部要因 / ネガティブ
Opportuniteis 機会:外部要因 / ポジティブ
Threads 脅威:外部要因 / ネガティブ
自社の分析
バリューチェーン
製品やサービスが顧客に届くまでの活動を価値の連鎖と捉える
どの活動(機能)で付加価値が生み出されているかを分析する
事業戦略の構築や改善に役立てる
バリューチェーンの例
購買物流 > 製造 > 出荷物流 > 販売・マーケティング > サービス
研究開発 > 購買 > 製造 > 販売 > 物流 > アフターサービス
商品企画 > 原材料調達 > 加工製造 > 流通・販売
バリューチェーンの再構築
選ぶ:構成要素は変えずに一部をアウトソーシング
束ねる:構成要素は変えずに一部を集約する
省く:構成要素の一部をカットする
加える:構成要素を新しく追加する
技術革新や消費者の変化などをきっかけに再構築
再構築のパターンから自社への影響を把握
新規参入や再編の可能性を探ることが有効
戦略の定石
コスト・リーダーシップ戦略
競合他社よりも低いコストを実現すること
大規模な設備投資で量産体制を整える
早期にシェア獲得を目指す
シェア獲得で事業経済性を増し、高い利益率を確保する
利益を再投資に回す
差別化戦略
自社の製品を差別化して、業界の中でもユニークな何かを創造すること
集中戦略
特定の顧客層・製品・市場に経営資源を集中すること
コスト集中
差別化集中
市場地位に応じた戦略
リーダー:シェア1位、全方位型戦略、シェアや市場規模の拡大
チャレンジャー:シェア上位、対リーダー、差別化戦略
フォロワー:シェア下位、模倣・追随戦略
ニッチャー:シェア下位、集中戦略(製品・市場特定)
全社戦略の理解
自社が事業展開すべき領域(ドメイン)を決める
顧客基盤
自社の製品・サービス
市場の成長性
自社ならではの価値を生み出す中核的な力(コア・コンピタンス)を見極める
静的:技術・特許、ブランド力、流通チャネル、コスト狭小力など
動的:顧客ニーズの分析力、組織的学習能力、柔軟な生産体制など
事業特性に応じた最適な資源配分を考える
ヒト、モノ、カネ、情報
事業ポートフォリオ
事業の魅力度:市場規模、成長性、産業の収益性、収益変動のリスク
競争上の優位性:市場シェア、相対的な収益性、各機能の優劣
事業間のシナジー:既存資源の流用、本業の強化
事業ライフサイクル
導入期:積極投資
成長期:積極投資
成熟期:適正投資
衰退期:投資最小化
ポートフォリオ・マトリックス:BCG-PPM
花形 Star:市場成長率 高 / 相対シェア 高
カネのなる木 Cash Cow:市場成長率 低 / 相対シェア 高
問題児 Question Mark:市場成長率 高 / 相対シェア 低
負け犬 Dog:市場成長率 低 / 相対シェア 低
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