経営戦略

経営戦略とは

  • 経営理念:自社の存在意義や果たすべきミッション

  • 経営ビジョン:将来実現すべき姿を具体的に示したもの

  • 経営戦略:構造化されたアクションプラン

    • 戦略:大局的、目的・方針、長い時間軸

    • 戦術:局所的、手段、短い時間軸

  • 全体最適のためには戦略が必須

  • 経営戦略は経営理念とビジョンを踏まえて策定

経営戦略策定のプロセス

  1. 経営理念:ミッション

  2. 経営ビジョン:将来目指す姿

  3. 外部環境分析:事業の前提を把握

  4. 内部環境分析:自社の特徴を把握

  5. 戦略代替案の創出

  6. 戦略の選択

  7. 戦略の実行

  8. 戦略のレビュー

事業の経済性

儲けにつながるコスト削減の仕組み
経営戦略では経済性を高めることが重要

  1. 規模の経済性:生産量を増やしてコスト削減

  2. 経験曲線:経験を積むことでコスト削減

  3. 密度の経済性:共有することでコスト削減

  4. 範囲の経済性:多角化することでコスト削減

事業環境の分析

はじめに

  1. 業界をどう定義するか?

    1. 分析の枠組みを考える

    2. 業界の収益性はどうか?

    3. コスト構造の特徴は?

  2. 顧客をどう定義するか?

    1. 主な顧客は?キーパーソンは?

    2. 顧客のニーズは?

    3. Key Buying Factor (KBF) に変化は?

PEST 分析 ー マクロ環境

  1. Politics 政治

  2. Economy 経済

  3. Technology 技術

  4. Society 社会

5つの力分析 ー 業界の収益性

  1. 業界内の競争:敵対関係の強さ

  2. 売り手(供給業者):売り手の交渉力

  3. 買い手(ユーザー):買い手の交渉力

  4. 新規参入業者:新規参入の脅威

  5. 代替製品サービス:代替品の脅威

アドバンテージ・マトリクス ー 競合企業間の格差

  1. 規模型事業:競争上の戦略変数 少 / 優位性構築の可能性 大

  2. 特化型事業:競争上の戦略変数 多 / 優位性構築の可能性 大

  3. 分散型事業:競争上の戦略変数 多 / 優位性構築の可能性 小

  4. 手詰まり型事業:競争上の戦略変数 少 / 優位性構築の可能性 小

3C分析

  1. Customer 市場・顧客

  2. Competitor 競合

  3. Company 自社

SWOT 分析

  1. Strengths 強み:内部要因 / ポジティブ

  2. Weaknesses 弱み:内部要因 / ネガティブ

  3. Opportuniteis 機会:外部要因 / ポジティブ

  4. Threads 脅威:外部要因 / ネガティブ

自社の分析

バリューチェーン

  • 製品やサービスが顧客に届くまでの活動を価値の連鎖と捉える

  • どの活動(機能)で付加価値が生み出されているかを分析する

  • 事業戦略の構築や改善に役立てる

  • バリューチェーンの例

    • 購買物流 > 製造 > 出荷物流 > 販売・マーケティング > サービス

    • 研究開発 > 購買 > 製造 > 販売 > 物流 > アフターサービス

    • 商品企画 > 原材料調達 > 加工製造 > 流通・販売

  • バリューチェーンの再構築

    • 選ぶ:構成要素は変えずに一部をアウトソーシング

    • 束ねる:構成要素は変えずに一部を集約する

    • 省く:構成要素の一部をカットする

    • 加える:構成要素を新しく追加する

  • 技術革新や消費者の変化などをきっかけに再構築

  • 再構築のパターンから自社への影響を把握

  • 新規参入や再編の可能性を探ることが有効

戦略の定石

コスト・リーダーシップ戦略

  • 競合他社よりも低いコストを実現すること

    • 大規模な設備投資で量産体制を整える

    • 早期にシェア獲得を目指す

    • シェア獲得で事業経済性を増し、高い利益率を確保する

    • 利益を再投資に回す

差別化戦略

  • 自社の製品を差別化して、業界の中でもユニークな何かを創造すること

集中戦略

  • 特定の顧客層・製品・市場に経営資源を集中すること

    • コスト集中

    • 差別化集中

市場地位に応じた戦略

  1. リーダー:シェア1位、全方位型戦略、シェアや市場規模の拡大

  2. チャレンジャー:シェア上位、対リーダー、差別化戦略

  3. フォロワー:シェア下位、模倣・追随戦略

  4. ニッチャー:シェア下位、集中戦略(製品・市場特定)

全社戦略の理解

  • 自社が事業展開すべき領域(ドメイン)を決める

    • 顧客基盤

    • 自社の製品・サービス

    • 市場の成長性

  • 自社ならではの価値を生み出す中核的な力(コア・コンピタンス)を見極める

    • 静的:技術・特許、ブランド力、流通チャネル、コスト狭小力など

    • 動的:顧客ニーズの分析力、組織的学習能力、柔軟な生産体制など

  • 事業特性に応じた最適な資源配分を考える

    • ヒト、モノ、カネ、情報

  • 事業ポートフォリオ

    • 事業の魅力度:市場規模、成長性、産業の収益性、収益変動のリスク

    • 競争上の優位性:市場シェア、相対的な収益性、各機能の優劣

    • 事業間のシナジー:既存資源の流用、本業の強化

  • 事業ライフサイクル

    • 導入期:積極投資

    • 成長期:積極投資

    • 成熟期:適正投資

    • 衰退期:投資最小化

  • ポートフォリオ・マトリックス:BCG-PPM

    • 花形 Star:市場成長率 高 / 相対シェア 高

    • カネのなる木 Cash Cow:市場成長率 低 / 相対シェア 高

    • 問題児 Question Mark:市場成長率 高 / 相対シェア 低

    • 負け犬 Dog:市場成長率 低 / 相対シェア 低

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