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屋久島で生きると戯れる旅の話

 

こんにちは



 かっきーと呼んで下さい。この度noteを始めることにしました。
 きっかけは屋久島に行ってはじまりの旅に参加したこと。めっちゃ良かった。
その時感じたことや考えたことをどこかに残しておきたくて、Twitterじゃ字数が足りないし、文章書くのは手書きよりも打つ方が言葉にしやすいし、日記としてしまうと毎日続けられないし…ということでnoteを書いてみようと思いたちました。
 誰かのために書くわけじゃなくて自分のために書いているので読みづらいと思います。それでも私の話を見ようとここに来て下さった方ありがとうございます。自分の話を誰かに聞いてもらえる、見てもらえるってやっぱり嬉しいです。


 

屋久島への旅


きっかけは3月いっぱいで仕事を辞めたこと。それから旅行に行こうと思い立ち、なんとなく行ってみたかった屋久島に行こうと調べていました。最初は縄文杉がある森の島というイメージしかなかった。調べるうちに島結のホームページに出会い、そこで見つけたのがこのはじまりの旅。同じ参加者と交流できるし、「はじまりの旅 」というテーマが今の自分にもぴったりだと思って、参加を決めました。

 こうして4月14日~1週間ほどの私の屋久島旅行がはじまりました。
 まず、呼んでほしい名前を行ってって言われた時、ちょっと悩んだ。かっきーにしようか別の名前にしようか。かっきーはついこの間まで保育士をしていた時にみんなから呼ばれていた名前。私は苗字も名前も子どもには呼びにくくてあんまり好きじゃなかったけど、たまたまある先輩先生がつけてくれて、他の先生たちとも話しやすくなったし、子どもたちもたくさん呼んでくれて大好きな名前。保育園にいたことも忘れたくなかったし、この名前にした。

 最初のプログラムは森林浴。芝生に丸くなって座り、自分の体の状態を見つめるところからはじめました。なんかブリービクスに似ているなあと思いつつ、過ごしていると気持ちよくて最初は座っていたけど寝っ転がってしまった。緑のにおいが気持ち良かった。
 そしていざ森へ。あかりんが自然を五感で楽しむ基本を教えてくれました。水の音の聞き方、気になったものがあったら触る、手で四角を作った中の色探し・生き物探し、目をつぶって歩いて足の裏の感覚を楽しむ…などなど。土を掘った時、落ち葉がいっぱいでかきわけなきゃ土に届かなくてびっくりしたり、それ以上にすぐ近くでも場所によって土のにおいが違ってびっくり。いろんな発見がありました。

撮影:ささっちょ

 そして川に出て自由時間。みんな思い思いの場所に行く中、私は少し下流に石づたいに川の真ん中まで行けそうな場所を見つけて行ってみることに。行けそうな最後の石とその手前の石には少し幅があって、もう一個手前の石で音を楽しんでたけど、行ってみたいのにここでとどまっているのは今までと何も変わらない。一歩踏み出してみようと思って、戻って荷物やスマホを全部手頃な石に置き、身軽になってえいやっと足を踏み出してそこまで行きました。

撮影:ささっちょ

そこで、流れる水を見て、音を聞いて、めっちゃ良かった。水が透明すぎる。私の石の両脇から水が流れを増して?白くなって流れてるんだけど、どっちも違う。同じところでも同じ模様はない。水ってひとに見えてよくみると水の玉が白くたくさんある。全体が生きている、立体の芸術作品のようだった。いつまで見ていても飽きなかった。
 自然を楽しんだ後は牛床詣所へ。厳かで神聖な場所でした。森って本来そういうものなんだろうなって感じた場所でした。こういう気持ち・思いも忘れてはいけないと思った。あかりんが鳥居の前で長い時間手を合わせていた?お辞儀していた?どっちか忘れたけど敬意をはらっていたのが印象的でした。

 夜は船の名前のお店でみんなでご飯を食べました。お刺身、飛び魚づくし、とろろと卵、屋久島の焼酎。美味しかった。でもまだ緊張もしてたかも。

 次の日は早朝に起きてリバーカヤックへ。最初波酔いした。でも森がすぐ見えるのが綺麗で、何よりも誰よりも前に行って凪いだ川に一番のりしたくて自然を楽しみつつ一生懸命こいでました。思ったより目的地遠かった。朝ご飯食べてまた出発。みんな自由だった。下りとか私の後ろに4人いたんだけど、ふと見ると、みんな寝てた(笑)前の人とも大分離れてるのに…。こんなに自由でいいんだ。周り気にして合わせる必要ないんだ。私も自分に素直に正直に貪欲に、今を楽しもうって思えた。

撮影:ささっちょ


 お昼を食べて、海辺でのんびりして、散歩へ。みんなでアイス食べたなあ。
 午後からはたけのこ掘りへ。意外と力がいるし、ヒル注意だったけど、楽しかった。竹になりかけのたけのこを切るのも出来て楽しかった。もっと掘りたかったけど、これ以上掘ると食べきれなくなるし食べれる分だけにしようってささっちょが言っていてはっとした。
 その後みんなは温泉に行ったけど私は行かず、やりちゃんがトビウオ焼いてるのを手伝った。あごだしをどうやって作るのか教えてくれて、作業場も見せてもらって、何より、一緒にトビウオ焼いてやりちゃんとおしゃべり出来たのが楽しかった。自分のこと話せたのが一番よかった。自然と関わることメインだし(もちろんそういうツアーだし)、ひとりで自分のことだらだら話せる感じでもなかったし、もともと、話すの苦手だからね。でもやりちゃんにはすんなり話せたし聞いてもらえてよかった。ゼロ百なんだね。でも次の百が見つかるしいいじゃんって言われて、そうだねって思えた。ひとつのことを長く続けられなくてもいいよね。そして、焼きたてのトビウオは美味しかった。
 夜のバーベキューも竹ご飯も美味しかった。焚き火綺麗だった。


 3日目。屋久杉の森へ。ささっちょ杉を見に行く。2日間過ごして感じたことを森に聞いてもらうような感じで話してねって言われて、何もないなあと思ったけど、話すうちにたくさん浮かんできた。今まで、自分の意見に自信がないというか、自分の心の声を無視しすぎて何も感じないようなところもあったから、こういう時間も大切だと思った。

 その後はヤクスギランドへ。ささっちょとあかりんは先に行き、ひとりで森を歩きながらオススメスポットを探す冒険に。橋で屋久島の空気を吸っているときから叫びたい気持ちになってて、山の中で2回ほど叫んでたら不審がられた(笑) とりあえず探すことに集中しようと思ってスマホは出さないことにした。すてきって思った候補を一生懸命覚えながら自然を楽しみつつ進んで、岩が見えるところでこれにしよう!と決めたところで2人が見えて、ゴール地点の設定がぴったりだった。私のおすすめはこれ。

木の上の苔の上に綺麗な形の草?が並んで生えていた(後に大五花葉黄蓮という名前だと知った)。
それをずっと見ていると、「共に生きる」ってこういうことなんだなって改めて気づいた。そして人の手で伐採された場所だそうで、切り株更新されてその上から2代目が出てきたりもしてて、人と自然も共存してるんだなってこれは今書きながら思った。みんなのおすすめも個性的で、見る視点がちがって面白かった。帰りはみんな車で爆睡だったよね(笑)


 着いたら養蜂家の久保さんがいて、子どもさんがいたから無理やり距離縮めに行ってしまった(笑)優しい奥さんでよかった。そしてはちみつは美味しすぎた。蜂の巣のある場所も見せてくれた。なんか今回のツアーはお仕事体験みたいにもなった(笑)
 その夜はたけのこご飯、おでん、イカの刺身、GTの燻製、イカたけのこ、焼きリンゴなど美味しいものを堪能しました。焼酎の三岳も美味しかったなあ。

 4日目は世界遺産の照葉樹林の森へ。世界遺産なのに勝手に入っていいのだろうかと思ってしまったけど、よく考えたら京都の世界遺産の寺社にはよく行ってる(笑)
 そこでの体験が本当にかけがえのないものになった。

 がち山を下り、ガジュマルの木のところへ。
 最初に好きな場所に行って、身体の状態を見つめるのに目をつぶってから、森にいるんだ!目を開けるのが楽しみとわくわくしていた。森のせせらぎ、鳥の声、土の感覚。目を開けると涙が出てきた。心というより全細胞が動いてた。感動とかそんな言葉とは違う。不思議な感覚。もしかしたら自然と一体化してたのかもしれない。言葉に出来ないってまさにこれだなって思った。


 戻った後は自分と似ている木を見つけて、その木から自分宛のはがきを書いた。好きな木じゃなくて似ている木っていうのが難しい。探して森の奥に行き、この木にしようって思った近くの別の木にしました。

 最後めっちゃ泣いちゃった。ほんとにこの森とこのツアーとメンバーとお別れしたくなかった。自然が大好きになった。
 ツアーは終わったけど屋久島には後数日いた。次の日には白谷雲水峡に行った。太鼓岩から見る見渡す限りの木々が素晴らしかった。

撮影:ささっちょ


感じたこと

 屋久島は空気が澄んでいて、新緑の緑本当にきれい。いろんな色があった。山も森も川も海もあり。人も優しい。
 はじまりの旅は最初から最後までゆったり自由に過ごしたツアーでした。まさに生きると戯れる。ガイドもがち寝するくらい(誉め言葉 笑)でもそういうツアーだったからこそ良かった。同じ屋久島に行っても普通のツアーだったらいままでと何も変わってなかったと思う。自由なツアーであっても登山だと私は慣れていないので、登ること降りることに必死になって周りの自然をじっくり楽しめない。本当にこのツアーが最高だった。このツアーは出逢うべくして出逢ったのだと思う。

 私は今までもこれからもいろんな場所に行きたいと思っているけれど、それは、ふるさとを増やしたいから。その夢が叶った。ささっちょ、やりちゃん、あかりん、ちぇりーたちが屋久島の友だちになった。ただ行ったことある、また行きたい、だけじゃなくて、楽しい時間を共有した知り合いがいる、いつでも訪ねられる人がいるのってとってもうれしい。そういう場所を増やしたかった。これからもっと増えるかもしれないがそのはじまりが屋久島で嬉しい。

自然と共に生きる

 屋久島の大自然に五感で感じて、それから私がしたいと思ったのが「自然と共に生きる」。非日常として自然に触れるのではなく、自然の中にいて自然と共にゆったり生きていきたい。そう思うようになった。

 ちなみにこのnoteは京都御苑の木の上で書き、九頭竜川の河川公園で仕上げている。屋久島の自然とは比べ物にならないほど少ないし、人の手が加えられているけど、自然は身近にある。緑に囲まれていても感じようと思わなければ遠い存在だし、都会であっても街路樹やそこらの植え込みでもいのちの成長に気づくことが出来たら身近なものになる。自然って特別な場所に行って感じるものではなく、普段からある。そういうものにしたい。普段の生活・都市の生活でももっと親しく感じたいなって思っています。京都も新緑が出て色が変わっていたりするし、カラスが飛ぶ時羽が風をきる音がしたし、アゲハチョウがたんぽぽの蜜を吸っている。
 私は今は仕事を辞めてなにもしてないからこうやって、何時間もここにいて振り返れる。嬉しいことだ。でも、これから働いてもどういう生き方をしても、こうやって感じる心をもてるゆとりは残したいなって思いました。
 

撮影:あやこ


 私はやりたいことをやって過ごしてきているけど、その分その時のやりたいことに常に全力で、つらい時はしんどくて、常に何かが気になってて、最終的に燃え尽きることも多かった。やることがあると考えなくていい時でも気になってたし、悩みも多くて、自己肯定感も低いって悩んでた。今、その場、その時、を感じることが出来てなかった。
 でも自然と一体になったらどうでもよくなった(笑)もちろネガティブ思考や考えすぎる、悩むことはこれからもあると思うけど、自然がすぐそこに味方でいてくれたら大丈夫な気がする。ゆったり生きることって大切。


 心の中に自然をもちたい。そう思う。
とはいっても場所は大事だよね。私は自然の魅力に取り付かれてしまった。

これからどんな人生を送るか想像がつかないけど楽しみだ。どんな自分でも自然と一緒、ありのままでいよう。

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