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個人的に気になったニュース10選[03/14〜03/20]

❶大会準備も課題多く

 東京オリンピック開催まで四ヶ月あまりとなり、大会準備が進んでいる。海外からの観客は見送る方針を固めたが、競技場に入る観客の上限はまだ決定していない。チケット収入の収支にも影響するため、慎重に判断しているとみられる。
 やっぱりどうしてもオリンピックはやるんだ、という印象。まあ、個人的には全然興味はないのだけれど、アスリートにとっては重要な晴れの舞台なので、「やる」という方向で動いている以上は、それを覆すような事態にならないといいですね。

❷コンビニ、百貨店化のワナ

 コロナを契機に「コンビニ離れ」が加速している。日常的な食品を買うという役割が薄れ、高単価のスイーツなどを主体にして巻き返しを図る。ただ、そうした「デパ地下化」が進むことで、さらなる客離れを生んでいる側面がある。
 単純に市場が飽和したということなんでしょうね。都市部なら、視界に複数のコンビニが入ることも珍しくないし。最近だと、ウーバーが台頭してきて、普通の飲食店もテイクアウトを増やしたことで、ただ単に食品を買うだけの需要が下がってるのかも。

❸ミャンマーデモ、死者120人超

 ミャンマーでクーデターを起こした国軍は14日、デモ隊に発砲し、少なくとも38人が死亡。累計死者は120人を超えた。また、複数の中国系工場が略奪を受け放火され、多くの被害が出ている模様。中国系メディアによれば、被害額は40億円にも達しているとのこと。
 全く先行きの見えないミャンマー情勢。国際社会からの圧力によってこの状況を打破したとしても、「その後」が心配ですね。多くの外資企業は、投資を引き上げるだろうし。

❹中国・順豊、自前で貨物空港 海外配送拠点に

 中国の配送大手の順豊控股(SFホールディング)は、21年に自前の貨物空港を稼働させる。地理的には内陸部だが、北京・上海・広州などの主要都市のちょうど中間地点に位置する。
 自前で貨物空港を持つなんて規模がすごいですね。とはいえ、米メンフィスがハブ空港として名を馳せているのも、フェデックスの本拠地があるからで、フェデックスがここで事業展開する前は何もない場所だったというから、航空拠点としての重要性は「都市間の距離」に尽きるのかな。

❺ゼンリン、地図卸から脱皮

 地図大手のゼンリンが中小企業向けのサブスクサービスを開始。調査員が実際に見て調査してきた詳細な地図データをもとに、料理宅配や不動産営業を支援する。地図上に住宅の表札名まで表示されるサービスなどのラインナップがある。
 地図は当たり前のように無料で見れる感覚だけれど、売上580億円もあるんですね。「足で調べる」モデルもいいけれど、そんなに大きな発展が考えられない業態なので、どこかでスリム化しないといけない段階に入るのかもしれません。

❻半導体ショック2 自社生産か外部委託か

 世界的な半導体不足を受け、半導体メーカーのルネサスが外部委託か自社生産で揺れている。「顧客を待たせられない」との結論にいたり、台湾のTSMCに委託していた一部を自社生産に切り替えたが、一度切り離すとなかなかすぐには関係性を戻せず、背水の陣を迫られている。
 ちょっとニュース記事を書くタイミングが遅いせいで、このあと、まさかのルネサス工場にて火災が発生するという、まさに泣きっ面に蜂の状態。効率性をもとめて、自社の生産拠点を手放したツケは大きいですね……。

❼半導体ショック4 「日の丸」の厳しい現実

 台湾積体電路製造(TSMC)が茨城県つくば市に研究拠点をつくると発表。日本の半導体産業の衰退に伴い、装置や材料供給などで遅れをとるため、海外の大手半導体メーカーの誘致を進めてきた。本来は工場の誘致を進めてきたが、研究拠点になり、投資額も186億円と少ない。
 もちろん技術的には世界大手なのはわかるけれども、国産メーカーが技術的に後塵を拝しているのが可視化されていますね。実際のところ、開発拠点が日本におかれることで、日本側に何かメリットはあるんでしょうか?

❽アリババEC1強に綻び 迫る新興勢、強まる規制

 中国・アリババの苦境がとまらず、主力のECの分野では新興のピンドゥオドゥオに追い抜かれ、首位陥落。同社は主に地方で低価格サービスを武器に急拡大してきた会社だ。
 市場の大きい中国では、栄枯盛衰も早いし、まさに三国志みたいな様相を呈してますね。利便性はもちろんだけど、価格競争で一気に勝負に持ち込むところが多い印象。忘れてはならないのは、資本主義国家みたいな顔をしているけれど、実際はそうじゃないということですね。

❾米中、冒頭から衝突 外交トップ会談

 18日、中国と米国の外交トップ会談は、激しい応酬からはじまった。米国側が、ウイグル問題や香港の弾圧などを批判すると、内政干渉に対する反発や米民主主義への批判などを繰り広げた。双方は、2分で終わるはずの冒頭発言を大幅に超過する展開となった。
 バイデン政権に代わって、もしかするとこの4年で中国と米国の立ち位置って完全に逆転してしまうんじゃ? とすら思える。中国のやり方がスタンダードになってしまう世界、というのはあまり想像したくはないですね。

➓香港、海外移住支援に商機 不動産各社、ビザ取得など

 政情不安を受け、香港から海外に移住する人々が増えている。こうした盛り上がりは、返還前の90年代以来とのこと。商機とみたビザ取得支援や不動産投資の仲介会社は、移住関連サービスに力を入れている。移民の半分は英国行きを考えているが、日本も例外ではない。ある企業は、相談が月に2〜3件だったのが、足下では30件ほどに増えたとのこと。
 政情不安で移住を検討していながら、不動産投資とともに移住を提案するスキームが出回っているので、移住と同時に資本も日本に流れ込んでくるのでしょう。

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