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個人的に気になったニュース10選[03/21〜03/27]

❶米中 ぶつかる国家観 経済から対立軸移る

 米国と中国の外交トップによる会談が19日に終了。米国側が中国のサイバー攻撃や、ウイグルへの対応について牽制すると、中国側は「中国には中国式の民主主義がある」と米国の民主主義を批判した。トランプ政権は2国間での取引を重視したのに対して、バイデン政権は同盟国との協調によって、囲い込んで圧力をかけている。
 もはや対立構造は「米対中」になっていて、ロシアはもうどこにも出てきませんね。もっとも、中国が過激な発言をしたことを何度も報道したことからもわかるように、一種のパフォーマンスなんだとは思いますが。

❷五輪 苦渋の開催優先

 東京オリンピックで、史上初となる、海外からの観客受け入れを見送ることが正式に決定。開催を優先し、国内の観客限定へと舵を切った。
 もともとインバウンド客を見込んでいた産業の人にとってはこの上ない打撃ですね。とはいえ、ここ一年で、インバウンドを期待していた人はほとんどいないと思いますが……。とはいえ、来年で急に状況が改善されるわけでもないので、ここでキッチリと線引きをしておいたほうがいいんでしょうか。

❸冷凍不要のワクチン治験 「mRNA」を凍結乾燥

 新型コロナウィルスのワクチンで「メッセンジャーRNA」という技術が注目されている。最大の課題が冷凍保管が必要であるという点だったが、「凍結乾燥」という処理を施すことにより、常温に近い状態で保管できる可能性が出てきた。この技術を制するものがシェアを制覇するとみられており、各社がしのぎを削っている。
 いま、ワクチン接種の現場で振り回されているのが冷凍設備関連だと思う。凍結が必至と言われたり、不要と言われたり、状況がコロコロ変わるので判断が難しいですね。

❹ルネサス工場火災「生産再開1カ月」 車、追加減産も

 ルネサスエレクトロニクスは、火災により停止中の那珂工場の運転再開に一ヶ月程度かかる見通しを示した。半導体は製造に2〜3ヶ月を要するため、稼働が正常化してもそこから2〜3ヶ月がプラスされるため、引き渡しは4ヶ月後あたりになる見通し。こうした半導体不足を受け、日産やトヨタなどは一部生産を停止している。
 まさに「泣き面に蜂」のルネサス火災。このタイミングでの火災は、やはり無理が祟ったんでしょうか?

❺大卒採用 来春4.4%増

 2022年春入社の新卒採用計画調査で、大卒採用計画は21年春実績見込み比4.4%の増となった。コロナ禍により鉄道や旅行などが採用を抑える一方、電機は2ケタ増を計画。
 比較対象が去年とはいえ、実数として新卒採用は増えるんですね。このコロナの特徴は、業界によって痛手がまるで異なる、という点でしょうか。そもそも若者の絶対数が減っていくわけだから、若者を確保しよう、という動きそのものはまっとうなものではあるけれど。

❻「ドメイン経営」を極めよ

 現在、時価総額で世界トップを張るような企業に共通するのは、自社が立脚するドメイン(事業領域)で圧倒的な存在になるため、コア(中核)となる技術やノウハウなどの経営資源を追求する姿勢だ。闇雲に「すべて自前で」と硬直的に構えず、コアとなる要素を厳選して握り、他社と組む柔軟性を持っている。
 ここ10年で、インターネット企業を主体とする「アセット(資産)を持たない企業」が台頭してきたけれど、結局のところ、アイデアだけでは他社の追随を許してしまうため、「何に投資をして、何を所有するのか」が経営判断として重要になってくる、ということですかね。

❼ワクチン接種「来月末で2億回」

 バイデン米大統領は新型コロナのワクチンに関し、就任100日後の4月末までに米国内で2億回の接種を目指すと表明。米疾病対策センター(CDC)によると、4月までに約1億3千万回を接種が実現している。1月の大統領就任後にトランプ前政権で始まったワクチンの普及が加速し、バイデン氏の目標は低すぎるとの指摘も。
 実現できそうにもない目標を立てるトランプとは対照的に、低めの目標を立ててそれを達成するバイデン。政治家タイプといえばそうなのかもしれないけど……。

❽教員の採用倍率「危険水域」

 2020年度採用の小学校教員試験の倍率が2・7倍と過去最低を更新。3倍割れは人材の質を保てないとされる危険水域とされる。質が低下すればデジタル技術に対応した教育など新たな試みも危うくなる。背景には高齢の教員の大量退職がある。
 教育現場については素人なのだけれど、何が要因なんでしょうね。「教育者」として、勉強以外のことも要求する、というのが要因なんでしょうか。保護者が学校に教育を押し付ける、というのもあるのかもしれません。

❾スエズ座礁事故 物流目詰まり懸念

 大型コンテナ船の座礁で塞がれたエジプトのスエズ運河で、荷主の間では物流停滞を懸念する声が相次いだ。電気自動車(EV)用バッテリーを製造するエンビジョンAESCは欧州向けバッテリーなどを運河を通る船便で輸出。同社は「復旧に数週間以上かかると影響が出始める。喜望峰を迂回して輸送することになり、輸出入で数週間単位の遅れが出る」と心配する。
 少し前から世間を騒がせたこの事件も、一応は解決しましたね。……と世間では思うけれど、賠償をめぐる問題がはじまるので、当事者はこれからでしょう。そういえば、ちょっと前に石油タンカーが座礁した事件はどうなったんでしょうか?

➓ダークパターン、世界で規制強化

 通販サイト等で、消費者のスキを突いて余分な注文などを促す仕掛けが横行している。「ダークパターン」と呼ばれ欧米で規制が進むが、日本では大半が合法とされ対応が遅れている。日本経済新聞の調査で国内主要サイトの6割でダークパターンが確認された。日本で多いのは「誘導」の手法で、58サイトで確認されている。
 まあ、営利企業である以上は仕方のないことかなとは思うけれども……。一般向けのサービスを展開している企業は、「イメージ」が何よりも大切な時代なりましたね。

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