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個人的に気になったニュース10選[04/11〜04/17]

❶オフィス、供給過剰鮮明

 コロナを受け、オフィス市場のだぶつきが鮮明になっている。賃料の値下げが続き、日本のみならず世界的にも下落傾向が続く。中央区や千代田区のオフィス賃料は坪単価6万円ほどだったが、現在は5万円ほどの提案が増えている。
 コロナが本格的に広まったのが2020年に入ってからで、当然ながらそんなものは織り込まずに建設計画というのは走っているわけで、いくらコロナでも活況な会社があるとはいえ、ディベロッパーは大慌てでしょうね。東京駅の真ん前も、ビルの建設が進んでます。

❷ミャンマー、インフレ深刻

 国軍の起こしたクーデターにより、通貨チャットが下落し対ドル相場は二ヶ月で16%程度下げている。食料品を中心に、2割近く商品が値上がりしている。
 クーデターによる暴力的・経済的な打撃のみならず、チャットの下落によって輸入物資の値段があがり、真綿で締め付けるような苦しみが重なってる。クーデターは、なんでこのタイミングなんだろう、と思えるほどの悪いタイミングでしたね。国際社会による一刻も早い解決が望まれます。

❸ワクチン配分で地域差 「全市区町村に供給」原則で

 12日から、高齢者を中心にワクチン接種がはじまった。4月中に配布されるワクチンは各自治体、最低でも1箱が割り当てられているが、自治体の人口によって割合に差が生じている。もっとも差が大きいのが東京都だ。
 ワクチンの配分については、やる前からどういう問題が起きるかはわかっていたと思うのだけれど、やっぱり効率が悪いのだろうなと思う。とりあえず問題が逼迫しているのが東京などの大都市部なんだから、そこからきちんと供給できる仕組みがなかった、というのはおかしいですね。

❹温暖化、世界の平和を壊す

 いまから10年前、当時のオバマ政権は、米軍にとっての最大の脅威として「気候変動」を挙げていた。他に優先すべき課題もあろうに国際社会からは疑問を呈する声もあったが、近年発表された気候変動リスク分析によれば、これ以上地球環境が変動することにより、世界がとてつもない混乱に見舞われるという結果を出した。
ここ一年ぐらいで、「気候変動」に関する世界的な危機感は急速に高まっているように思う。人道的見地というよりも、もはや混乱がまぬがれないレベルに達している、ということなのでしょうか。

❺ワークマン、AI発注700店

 作業服大手のワークマンは、一部店舗でAIを活用した発注システムを採用する。従来は20分程度かかっていた作業が簡略化され、2・3分程度で完了するようになり、欠品等も改善した。カジュアル衣料が好調だが、同時に在庫数が増えている点が問題点だったが、その解消に取り組む。
発注システムといえば日配品などが死活問題なので、コンビニやスーパーのほうが進んでいるとは思うけれど、ワークマンは在庫がたまりやすい商品を扱っているので、より改善の余地が多い分野だったのかもしれませんね。

❻福島第1 廃炉へ一歩

 政府は福島第一原発の処理水を海洋放出する方針を固めた。2年後を目処に放出をはじめる。この中には、放射性物質のトリチウムも含むが、WHOが定める基準の7分の1程度に薄めて放出する予定。風評被害等が発生した場合は、東京電力が賠償を迅速に行う旨が基本方針に記載されている。
 専門的なことはわかりませんが、「濃度」もさることながら「絶対量」はどうなんでしょうか? 一般市民への理解が必要な措置だとは思うけれど、なかなかわかりにくいことは説明が難しいですね。

❼東芝、買収合戦の様相

 英CVCキャピタルが米ベインキャピタルと連合を組んで東芝株の買いに乗り出している模様。米KKRも独自の買収案の検討に入ったほか、複数の投資ファンドも投資機会を伺っている。ベインキャピタルは東芝が約4割の株式を保有する「キオクシアホールディングス」の買収で主導的な役割を担っており、東芝とは関係が深い。買収の課題として、海外からの投資を規制する改正外為法への対応があるとされる。
 結局、この買収話は保留になったのかな? 続報を待ちます。

❽TSMC独走、世界のリスクに

 台湾の半導体大手TSMCの設備投資の急拡大が続いている。21年の投資金額は3.3兆円に達し、今後3年間で同ペースを続け計11兆円を投じる見込み。現在、「3ナノ」の工場の建設が進むが、「2ナノ」の工場計画も進んでいる。
 たんに「人件費が安いから」とかそういうレベルではなく、純粋に技術的な優位性をもって半導体業界を独走しているTSMC。年3兆円規模の投資というと尋常じゃないですが、ポートフォリオはどんな感じなんですかね? スマホ市場も頭打ちになるのでは?

❾中国、西洋排除の愛国教育 反中や宗教関連の書籍禁止

 中国教育省は、全国の小中学校に、「西洋崇拝」につながる図書を排除するように通達を出した。愛国教育の一環で、西洋の歴史書などの海外書籍が排除される懸念がある。代わりに、習近平の思想などを盛り込んだ「偉大な復興」などが並んだ。
 ますます加速してきた感のある中国の思想教育。小国の独裁国家ならともかく、これが世界最大の経済大国のアメリカと対等に渡り合っている現状を考えると、だいぶ恐ろしいことですけどね。10年後、20年後はどんな世界になってるんでしょうか。

➓ファミマ統合後初の赤字

 ファミリーマートが15日に発表した連結決算によれば、最終損益は164億円の赤字とのこと。通期の赤字はユニーホールディングスと経営統合してからはじめて。
 ファミマが赤字とのことだけれど、コロナで在宅勤務が増えてオフィスでの売り上げが下がったのはわかるのだけれど、コンビニで食事をとる層が存在していれば、住宅地のコンビニの売り上げは上がりそうなものですが。純粋に「コンビニ離れ」を示唆するものなのかもしれません。

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