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個人的に気になったニュース10選[06/06〜06/12]

❶中国「孔子学院」の実態調査へ

政府は中国が日本国内の大学に置く「孔子学院」の活動について実態調査を検討する。運営体制や資金源などの情報公開を求める。中国の世論工作や技術流出に使われるのを警戒し、規制強化に動く米欧と歩調を合わせる。

中国の世論工作なら、こういう物理的な施設ではなくて、メディア操作のほうが効果的な気がしますが。実態はもっと詳しく知りたいですね。

❷オカムラ、赤字のはずが最高益

新型コロナウイルス感染拡大に伴うリモートワークの拡大、オフィス面積の縮小でオフィス関連市場には逆風が吹き付ける。事務機・オフィス家具のオカムラもかつてない厳しい状況を見込んでいたが、蓋を開けてみると2021年3月期の連結決算は過去最高益だった。実は「オフィス革命」の機運が当事者の想定を超えており、マーケットが変質していたのだ。

コロナで例年通りの展開では限界とみるや、方針展開して成功するのはすごいですね。でも、感染防止のための間仕切りなど、これまでにない需要が生まれていたのかもしれませんね。

❸現金信仰、聖地はコンビニ

日本は治安がよく、現金の盗難や偽札のリスクが少ない。市中現金は国内総生産(GDP)に対して21%と主要国でトップだ。メガバンクや地方銀行などが自前ATMを減らしても、その分をコンビニエンスストアが埋め、国内のATM台数は横ばいで推移している。24時間営業のコンビニATMが増え、現金主義の日本人にとって利便性はむしろ向上している。

フィンテックが普及している国の多くは、インフラが脆弱である、という側面もあるようですね。少なくとも、こんなに市中にATMがたくさんある国もそうそうないと思われます。現金信仰というよりも、基盤がしっかりしてるんでしょうね。

❹スタバ25年、不変の不文律

米国のコーヒーチェーン、スターバックスが1号店をオープンして50年、日本に進出してから25年になる。当時はバブル崩壊後で価格破壊が進行。マクドナルドのように手軽で安いわけでもなく、日本での成功は難しいとみられていたが、今では約1600店と断トツのコーヒーチェーンだ。スタバはなぜ日本で成功したのか。

スタバ、日本で成功しすぎて都内の店舗は激混みなので、ほとんど行かないですね。中国などでは、スタバのスタイルに近いチェーンがいくつかありますが、日本ではあのポジションは一人勝ち感も。

❺パワハラ封じ、実効性焦点 企業価値評価に直結

企業のパワーハラスメント対策の実効性が大きな焦点となっている。トヨタ自動車はこのほど自殺した従業員の遺族と和解、再発防止へ懲罰規定も含めた組織改革を進める。パワハラ問題が後を絶たないのは、これまで企業の対応が不十分だった側面が背景にある。だが、世界的なESG(環境・社会・企業統治)の潮流が強まり、企業の人権への対応が企業価値に直結するようになった。市場の圧力も企業に変革を迫っている。

パワハラの源泉になるのは、そもそも企業としての無茶な目標だったりします。鈍感な人じゃないと出世できない、鈍感だからこそ部下に気を配る細やかさがない、そういう感じではないでしょうか。

❻スズキ会長「電動化徹底、軽自動車残す」

スズキの鈴木修会長(91)は8日、25日の定時株主総会後に相談役に退くのを前に日本経済新聞などの取材に応じた。「軽自動車を残すため電気自動車(EV)などの開発を徹底的に進めてほしい」と述べ、電動車への対応が今後の生き残りを左右すると強調した。「既存の産業ピラミッドは崩れ去る」とも指摘し、部品会社も含めた自動車産業は電動化で抜本的に変わるとの見方を示した。

退任の理由が、「新しい技術がわからなくなったから」というのに誠実さを感じますね。過去の栄光ではなく、常に未来を見てきた証拠なのでは、と感じます。

❼資生堂「中国のハワイ」海南島に的

「中国のハワイ」と呼ばれるリゾート地、海南島に海外ブランドが熱視線を送っている。中国政府主導で国内客を対象にした免税市場が拡大しており、資生堂や仏LVMHモエヘネシー・ルイヴィトンなどが出店や展示を加速する。同島の2020年の免税品売上高は前年の2倍になり、特に化粧品では巨大市場に成長。中国開拓の足がかりとしての重要度が増す。

中国でビーチリゾートというと不思議な感じがしますが、地理的には十分南国。コロナで海外旅行が制限される中、香港が政治的に混乱しており、行き場のない中国人が国内旅行で行くんでしょうね。

❽イオン、ネット通販で翌日配送

小売り大手がインターネット通販の配送短縮や品切れ回避へ物流改革に乗り出す。イオンは専用倉庫に代えて複数の大型店から最大5万品目を発送し、東京など三大都市圏で翌日配送する。ファーストリテイリングは店舗在庫を通販に回す。米国ではウォルマートが店舗発の分散型配送で通販を急拡大させた。新型コロナウイルス禍で膨らむ通販需要を狙い、店舗とネットの融合が進む。

通販用の在庫を持つのではなく、店頭在庫で対応するパターンはこれから主流になりそうですね。やっぱり各地に点在してるのが店舗ですからね。

❾凸版、においで体調管理 小型センサーで実用化

凸版印刷は電子部品のI-PEXと組み、小型センサーと人工知能(AI)を組み合わせて、においを数値化するサービスを始めた。人間の五感のうち嗅覚はデジタル化が遅れていたが、超微細加工技術やAIの進化で実用段階に入る。今後は体調管理や食品の鮮度測定など幅広い分野で応用を見込む。センサー技術に強い日本企業はにおい分野でも世界に存在感を示せる可能性がある。

においを数値化すると、どういうパロメータになるんでしょうね?

➓地熱発電、世界で商機拡大

脱炭素の流れを受け、世界で地熱発電が盛り上がっている。再生可能エネルギーの中でも、太陽光や風力のように天候に左右されない安定性が評価され、発電容量は10年で4割増えた。地熱発電用タービンで東芝や三菱重工業などの日本勢はシェアが6割強に達し、商機も拡大している。

火力発電も、原子力発電も、突き詰めると水を沸騰させて蒸気でタービンを回してるわけで、地熱でダイレクトにタービンを回すほうが理に適ってるかもしれませんね。伸び代に期待です。

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