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待ち時間に本を読む.日記


今日はとある撮影に参加して、すごく疲れた。明日もある。ひえ〜。芝居もクソもない。あんまり人間扱いされてないなあと感じる。怒られたりはしないけど。ずっと外で硬いちっちゃい椅子に座っていた。頭の中は帰りたいしかなかったけど、小説が読めたのでよしとする。

読んだのはヘミングウェイの老人と海。
読書好きの人からはまだ読んでなかったのかよ〜と言われるかもしれないけど、私は本を読む人間として胸を張っているわけじゃない。
あまり落ち着いた環境ではなかったけど、外に出て日陰の中で読む老人と海は悪くなかった。私は海なし県に長く住んでいるのもあってか、海に対する執着がすごい。海が好きだ。それでいて海が怖い。
老人と海を読むと海を感じられて良い。海なんてないはずなのに、この道をずっと行けば海があるような気がしてくる。波の音が聞こえる。

待ち時間に小説を読むのはすごく良い。
なんか暇を暇として大切にしているような。
大学の受験の時も、学科試験が終わって勉強から解放され、やっほーいと思って面接や実技試験の待ち時間に必死に真夜中のピクニックを読んだ。
面接も実技試験もまあ大変だったけど、真夜中のピクニックの印象が強い。受かったよ。ありがとう真夜中のピクニック。

知床に家族で旅行に行った時も、そのタイミングで何故かバナナフィッシュを一気読みした。知床の思い出は私にとって永遠に光り輝いているが、その一端を担っているのはバナナフィッシュな気がする。

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