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カラーサロン運営 売上・経費の実例

noteで以前公開していたものと、Facebookの友達限定で公開していた内容をまとめた商品を作りました。といっても、実質は割引チケットです。他のデータ商品と一緒にご購入いただくと、980円→30円となり、他の商品も950円引きになります。以下、内容の一部を掲載します。

1.はじめに

半年でレッスン実施28件、すべてオンライン診断

 2021年5月から11月までの半年間、当社株式会社AISでカラーサロンを運営しました。下記が実績です。

https://www.street-academy.com/myclass/115947

コロナでカラービジネスも変わった中、少しでも役に立つ情報を提供したい。一人でも多くの方が、色を仕事にできる環境を作りたい。そう思い、サロンを運営して、売上や経費、制作物や運営過程などを公開する企画を行いました。
半年間でレッスン実施 28 件、約 60 万円の赤字でしたが、具体的なコストカット方法を知ることができました。
 カラー診断だけで、手取り月 20 万を稼ぐのは難しいですが、月 1 万円の売上が、2 万円、5 万円と増えれば、カラーを楽しむ方が増えます。ニーズが増えれば、サービスを提供するカラーリストの居場所も増えると思っています。私はカラーリストではありませんが、色を仕事にできる居場所があり、救われてきました。「仕事がある」ことは、人生を豊かにします。好きなことであれば、なおさらです。色を仕事に、イキイキと過ごせる方が増えると嬉しいです。
 運営した半年間 183 日の間で、緊急事態宣言が 140 日もあったからかもしれませんが、全てのレッスンがオンライン診断でした。当社は、全国の何千というお客様に色見本を販売していますが、この期間は注文が激減して、全国でカラー診断を受けるお客様が減っているのを、実感しました。コロナで様々な産業のオンライン化が進み、対面だけのサービスだけでは、残れない時代です。この一年で、オンライン診断を取り入れるサロンが多くなりました。お客様の立場として考えた時、オンライン診断があるサロンの方が、対面の診断の場合でも選びやすいです。
 これから新規でカラーサロンを立ち上げる場合、知名度が低くフォロワーが少ないのであれば、対面診断だけのサービスでは、予約獲得までに時間がかるかもしれません。カラーだけで生計を立てようと思う方はもちろん、趣味や生きがいとして、カラーのサービスを行いたい方も、オンライン診断は大きな武器となります。ただ、オンラインメニューがあって順調に運営したとしても、軌道にのるまでは一年はかかるなと感じました。
 これからカラーを仕事にしたいと思う方には、兼業・副業をおすすめします。何らかの収入源がないと、精神力が削られて、赤字の不安に耐えられないかもしれません。仕事をしながら資格を取り、仕事をしながらオンライン診断や自宅サロンで対面診断を行い、三ヶ月連続で安定して稼げるようになったら、独立を考えるのが良いと感じました。


 続けられない理由は「続ける努力をやめてしまう」
 成功できない理由は「成功する前に辞めてしまう」ことです。


 好きなカラーの仕事を、長く続けることができれば、とても幸せなことだと思います。その挑戦をできるだけ長く続けるために、必要になったときにコストをかけて、事前投資は慎重に行うべきです。最初にお金を使ってしまうと、後がキツくなりますが、どれが無駄な費用なのかは、やってみないとわかりません。
次章で、すべての経費と売上を明記します。
「これは削減しても問題ない」「これはやっぱり必要」と感じた具体例です。お金をかけなくても、効果的なサロン運営はできます。当社の実例を参考にしていただけると嬉しいです。


5.カラー業界と仕事のスタイル

3種類のスタイル

1.個人向けコンサルティング(カラー診断・カラーセラピー・メイク等)
2.養成講座・外部講師 → 10%
3.企業案件・本の執筆・団体運営 → 0.1%


 多くの場合、1→2→3 の順にステップアップしていき、2 と 3 のスタイルでも、個人向けコンサルティングは行うことが多いです。1 のスタイルで半年間運営して、継続するのが難しいなと感じました。常に集客が頭の片隅にありますので、不安から完全に開放されることがありませんでした。安定化のために 2 にステップアップし、そこで実績を出した上で、ビジネスができるほんの一部の方が、3 の仕事をするというパターンです。ただ、今は SNS で、いきなり 3に行ける時代でもあります。
 活躍している方は、「就職 → 育児退職 → カラーでセカンドキャリア」という方が多いです。子育てが一段落してから、新たにスタートできる仕事として、カラーはとても大きな役割を果たしていると感じます。

5000 人とは競わない

 ヒューマンなどの大手スクールや、各カラーリストが行っている養成講座などで、次々と新しく始める方が生まれます。常時、全国で 5,000-10,000 人は、カラーのサービスを行なっています。
 10 年続けられる人は、全体の 1% 以下です。5 年継続は 10% くらいだと思います。当社で販売している色見本やカードなど、お客様へのお渡しグッズの販売数から推定すると、全国でカラー診断系のサービスを受ける人は、多くて 1 年間 10 万人ほどです。各種イベントやセミナーを除いて 7 万人とし、5000 人のカラーリスト 1 人あたり、1 年間で 14人の集客。客単価 1 万として 14 万。成功しているカラーサロンに客は集中するので、年間 10 万円稼げる人はぐっと少なくなります。当サロンでは、予約開始から 4 ヶ月で 28 人の集客(月 7 名平均)でしたが、無料集客や手数料などを引くと、手取り(売上)は半年で 66,000 円(月 11,000 円)でした。
 友人や紹介、近所の方などが終わったら厳しいです。とにかくリピーターが作れなければ、すぐにゲームオーバーです。そのため、1 年で辞める人がたくさんいます。頑張って月 11,000 円で、常に集客に頭を悩まされ、SNS に気を取られ続けては、趣味や生きがいとしてでも、モチベーションを保つのが難しいです。ただ、この時期を耐えて続けなければ、仕事にはできません。そのためには、無駄なコストは削る必要があります。
 辞める人が多いということは、それだけチャンスもあります。SNS でバズると一気に人気サロンになれる時代ですので、コストを抑えながら、コツコツ SNS で積んでいける方は強いです。ただ、一年好調でも、翌年も続くとは限りません。次々とカラーリストが生まれていきますので、世の中のトレンドに乗れるカラーリスト、特に IT リテラシーの高い若い世代が、次の人気サロンになっていくと予想しています。
 次々と新規を開拓するのではなく、一度診断したお客様と、深く長いお付き合いができるかどうかが重要です。リピーターにできれば、集客に追われることも少なくなり、他のライバルと戦う必要もなくなります。そして何より、「自分が提供したい価値」を提供し続けることで、サービスのレベルが上がります。「集客しない」で済むことは、「好きなお客様」と長いお付き合いができることなので、幸せなことです。

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カラーサロン運営

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17.メールテンプレート

とにかく早く、考えずに対応

 問い合わせ対応の時間が減れば、他に時間を使えます。そのために、メール(お客様対応)テンプレートをいくつも作りました。コピペ後に少し修正するだけなので、1 件 2 分で対応できます。テンプレートは、日々のやり取りで改善点が見つかるたびに、更新しました。ただ、すべてがテンプレ対応だと、事務的になってしまうので、アフターフォローなどは、工夫するとリピート率が上がると思います。独自ドメインをGmailで使っていたのですが、Gmailのテンプレート機能がスマホからは使えないので、下書き保存にテンプレート内容を保存していました。

テンプレート例 1(ストアカからオンライン診断が予約された際)

このたびは、オンラインパーソナルカラー診断のお申込みをいただきまして、誠にありがとうございます。
私は、カラーサロン ナチュレの●●と申します。


【お願い】
1.オンラインテストシート等、郵送物をお送りしますので、下記のアンケートにご回答ください。
アンケート回答が遅くなりますと、郵送物が実施日に間に合わない場合もございますので、お早めにお願い致します。
https://forms.gle/.....


当日の診断は LINE を使用したいと思います。
LINE ID(カラーサロン ナチュレ) → @●●
※LINE の注意点
1.登録いただきましたら、お名前だけのメッセージをお送りください
2.当日に「通話リクエスト」をお送りしますので、時間になりましたら「電話をかける」ボタンを押してください


お送りするオンラインテストシートですが、 事前に少し練習をしていただきますと、 当日がスムーズになり、より充実した時間になります。 下記の動画をご参考に、練習していただければ嬉しいです。
https://youtu.be/89l8VP3EX-o
以上、ご不明な点がございましたら、お気軽にご連絡ください。
事前アンケートへのご回答、よろしくお願い致します。
*-----------------------------------*
カラーサロン ナチュレ
info@color-nature.com
https://color-nature.com
050-3557-5577
*-----------------------------------*


19.法人化と経理

個人事業主?法人?

 私は個人事業主になったことが無いので、正直わかりませんが、株式会社として法人化した方が、経費などのメリットが多いと思います。今、会社員として働いている場合でも、その会社から給与所得をもらいつつ、株式会社を立ち上げて、赤字を給与所得と相殺して、課税所得を減らし税金を減らすことができます。今、副業が推し進められていますので、副業をマイクロ法人で。リスクを減らしながら税金も減らし、副業の評価を貯めることができます。社内独立(フェロー)という方法も。
 会社設立は、ネットを使えば収入印紙代 4 万円は浮きます。会計サービスの freee では、無料で会社設立というサービスを行っています。見たところ、非常に簡単そうです。
www.freee.co.jp

たぶん、税理士は必要ありません

 会社を立ち上げた 2007 年から、私自身で経理を行っています。簿記の資格もありませんが、会計ソフトが優秀なので、できます。1-3 名くらいで仕事する方には、税理士は必要ないと思っています。会社の経理は仕分けと給与関連の入力さえ間違えなければ、freee が超優秀なので、自動的に決算書や申告書を作ってくれます。
https://www.freee.co.jp/
 3 年前に弥生会計から切り替えましたが、辞める理由がありません。銀行口座とクレジットカード同期して、それ以外の経費等をちょこちょこ入力するだけです。銀行はゆうちょが便利です。無料でネットサービスが利用できますし、どんな地域でも窓口があります。他には三菱 UFJ しか知りませんが、三菱は月額 1760 円のサービスに加入しないと
API を使えず、無料の Light では freee と同期できませんでした。
 仕分け等で、わからないことがあればネットで調べ、少しでも疑問が残れば税務署に聞いています。決算時は、訪問すると安心です。一度税務署の方が計算を間違えて、そのまま決算書を提出したことがありましたが、重加算税がかかりませんでした。税務署のミスですから、当然ですね。相談せずに自分で間違えた時は、重加算税取られました。ミスして加算金が 5 年で 20 万円とかだったら、税理士にお願いするより全然安いです。自分で行えば、経理スキルも手に入りますし、色々と知識が増えて仕事の幅と興味の範囲が広がります。
 無料の「税務署」は、プロ中のプロで、一番コスパ良いです。税に特化した優秀な公務員が、丁寧に教えてくれます。

オススメしたい、節税方法

・消費税は簡易方式(小売や卸売などになると、節税効果が強力です)
・iDeCo と確定拠出年金。できる限り掛けると良いです。税金がかなり減り、これ以上に節税効果が高いものは、源泉徴収の最後の最後に引ける住宅ローンくらいだと思います。
・役員報酬は定額にして経費に計上できるように
・出張旅費や慶弔見舞金等の規定をちゃんと作って、非課税でもらえるものは堂々ともらう


以上、無料公開分です。割引チケットとして、よろしければご利用ください。