「オンラインカラー診断ができる」ということ
集客が減り、カラーの仕事を続けるのが難しいカラーリストが増えています。
もともと、各スクールで次から次へと養成講座で卒業生が生まれて、その新規参入者との競争がありますので、変化に対応できないと難しい仕事ではあります。
当社は教材を販売しているので、色見本やカード等、お客様へのお渡しツールのリピートが無くなる = 廃業の場合が多いです。
5年ご注文が続く方は全体の10%くらい、10年だと1%以下です。
ここ一年で、オンラインパーソナルカラー診断を取り入れるサロンが増えてきました。時代が求めるものがオンラインなのだと思います。
「オンラインカラー診断ができる」ということには、2つ意味があります。
1.その人のプロとしての実力が、一般の方にすぐに伝わる
まずは、下記の画像を見てください。イベントで、同じ色のシートを同時に映したのですが、これだけ色が違って見えます。
デバイスや部屋の光源の違い、カメラの角度などでこれだけ違って見えると、カラーリストの感覚だけでは診断できません。
知識と理論で診断する必要があります。
手持ちのシートの色とお客様のシートの色を見比べ、その違いを脳内で補正し、正確な言葉でお客様に伝える力が必要です。
つまり、オンラインカラー診断もできるということは、それだけ知識も理論も、お客様へ伝える力もあるという証明になります。
私が客だったら、せっかくお金使い、しかも一度しか受けないのであれば、しっかりしているところにお願いしたいです。
あと、オンラインカラー診断の練習会を20回以上見て、実感することがあります。
オンライン診断の練習をすることで、
「自分はどこの見極めが弱いのか」
「自分のシーズンのサマーばかり好んで、バイアスがかかっている」
など、弱点が明確になり、カラーリストとしてのレベルアップの近道になります。
独立した後、基本的に指導してくれる人はいません。
合っているかどうか迷いながら仕事をする方が多い中、プロ同士で練習する場を作って良かったなと、参加者のレビューを読んで感じます。
2.集客できる
オンラインカラー診断もあるサロンと無いサロン。
有利なのは、明らかに前者です。
以前カラーナビという、カラーサロンだけ集めたストアカのようなサービスを行っていた際、メニューが多いサロンの方が選ば得れやすかったです。
やはり、一つのサロン内で色々なメニューを検討できると、
「選べる楽しさ」
「最初のサービスが良ければ、違うサービスも受けることができる喜び」
があるのだと思います。
オンラインカラー診断の場合は、地域が関係なくなるので、全国から集客できるというメリットも大きいです。
ただ、あれやこれや、サービスが多すぎても、そのサロンの強みが伝わらないなとも感じます。
「やらないこと」を作ることも、サービスの質を高めるには大切です。
何をやるか、何を辞めるかは時代によって変わりますので、その時、その時に求められる情報を提供したいです。