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本気で相談に乗ってくれる人が少ない

そんな中、お金を払って相談に来てくれるのだから、色にばかり、答えにばかり囚われない

似合うとは何でしょうか?

その問いに、20年以上考え続けることができれば、一流になれると思います。
考えられない人は、1年で辞めることになるでしょう。
それだけ、カラーの仕事に関わらず、フリーランスの仕事は厳しいです。


私はカラーコンサルタントではありませんが、私の思う「似合う」は

「与えられた今の自分を、好きになれること」

だと思います。


ニーチェのツァラトゥストラにある
「何度生まれ変わっても、また同じ人生になる」
という一節が好きです。

どんなに今の環境、親ガチャや頭の良さ、容姿のスペックを嘆き、生まれ変わったら違う人生になると願っても、同じ状況になる。
そう考えたら、今に集中して、今を生きるしかありません。
でも、人類の仕様上、そう考えられる外れ値はごく少数です。
多くの人は今に集中できず、不満をなにかにぶつけて忘れようとしたり、お金で解決しようとします。

今を変えようと、お金を払ってコンサルティングを受けに来てくれるお客様。
その人生の岐路を、サポートするのがカラーコンサルタントのお仕事です。

欲しいのは、「何色が似合う」ではなくて、「今の自分をもっと好きになれて、わくわくした気持ちで人生を過ごすこと」だと思います。

そう考えると「サマーかな。やっぱりオータムかも。うーんどっちなのか、答えに迷う・・・」という悩みは生まれません。

似合う = その人が、いまの自分を好きになれる
は、色だけではありませんので。

柄・素材・形・伝え方(言葉)・カラーコンサルタントから伝わる気持ち・・・などなど、要素は最低10以上あります。

今まで「カラーリスト → Color + ist(人)」という言葉を使ってきましたが、「カラーコンサルタント → Color + consult(相談する)」の方が、マッチするなと感じ、最近こちらを使っています。


本気で相談に乗ってくれる人は少ないです。

そんな中、あなたを選び、1時間1万や2万円を払って人生相談しにきたお客様を、色という一つの物差しで、どうこうできると考えるのは、失礼だと思います。

色に迷ったとしても、柄や素材などで提案できることがあります。

キャリアが少なくて、知識が少なくたって、100%真剣に、お客様と対峙して一生懸命考えて紡ぎ出した言葉には、お客様を変える力がこもります。

言霊とか、引き寄せとか、目に見えないことを頭ごなしに否定する人は、勉強が足りないと思います。

素粒子など学べば、十分にありえることだと納得できます。

色以外の様々な勉強を続ければ続けるほど、
「よくわからないことだらけ」
ということに気が付きます。

だから、「似合う」は正解のない問いで、一生をかけて探求する価値があるものです。

お客様の自己肯定感をもっと上げて、自分自身を好きになってもらうために、今の自分が何ができるのか?

に集中すれば、たとえシーズンに迷ったとしても、やるべきことは見えてくると思います。

カラー診断にくるお客様には、ベースとしてファッションの悩みがあると思いますが、本当の悩みは別にあることが多いかもしれません。

だからこそ、事前ヒアリングは超重要ですね。


ちなみに、「いま現在」の私にとって似合うは
「ランニング」「絵を描くこと」
といった、自分の性能を上げる行動をすることです。


いま診断を受けたとして、言われて嬉しいのは、当然今ある自分の内面の性能を上げるヒントです。

「この色のウェアやシューズを身につければ、マラソン後半も元気に走れるかもしれません。なぜなら・・・」

というもので、このシーズンのこんなファッションが似合いますよ・・・というのは、響きません。

まあ、そんな人はカラー診断を受けませんが、ペア診断で来る可能性は十分にあります。