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色という道具を捨てて、転身のススメ

緊急事態宣言。

2月3月の落ち込みは必須で、来年4月には、60%以上のカラーコーディネーターが、仕事を失うと予想しています。


カラーの仕事の多くは、不要不急で接触を伴います。

オンライン化できたとしても、ニーズ減少には抗いきれません。

だから、この仕事に固執するより、

積極的に転身を考えた方が、

むしろ誰よりも先に考え行動した方が、

新しい分野で活躍できるチャンスが増えます。


そう考えるライバルが、まだ少ないと思いますので。


1万時間の法則・コネクティングドッツ・意地悪な世界

藤原和博さんの100万人に1人のレアキャラ

スティーブジョブズの、コネクティングドッツ

様々なことに興味を持って取り組むと、多くの視点を獲得でき、新たなアイデアを生み出せる可能性が高まる。


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藤原さんの提唱は、1万時間のスキル × 1万時間のスキル × 1万時間のスキル=100万人に1人になれ!そうすれば稼げるよと。

例えば、カラーコーディネーター × 税理士 × ロッククライマーなんて人がいたら、絶対レアで色々と稼ぐ方法が見つかりますよね。


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スティーブ・ジョブズのコネクティングドッツは有名ですね。

意味のないと思っていたカリグラフィーの授業を受けていたから、mac開発時に文字にこだわり、フォントが生まれました。


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最近読んだ本で、面白かったのがこの「RANGE」です。

この世の中は、何が起きるか予想できない、意地悪な世界です。だから、一つのことに特化して時間と労力を注ぎ続けるのはリスクが大きい。

コロナで、みんなが実感していることですね。

今までの仕事が、ある日突然通用しなくなる。航空業界、飲食業界、イベント業界など、実際に大打撃を受けています。

こんな世の中には、既存のアイデアとアイデアを繋げて、新しいアイデアを生み出すことが求められます。

ルールのない意地悪な世界で思考するには、知識の幅が必要だと本書は述べています。


慣れ親しんだ道具を捨てる

RANGEでは具体的なエピーソードがたくさん載っていますが、中でも印象的だったのは消防士と曲芸師のエピソードです。


山林火災で精鋭消防士が23人亡くなりました。

燃え広がる速度が想定より早く、消化が間に合わない。隊長は道具を捨てて逃げろと指示をするも、隊員の多くはチェンソーなど重い道具を担いだまま走り、疲れ果てて火の前に座り込んで死んでしまう。安全地帯まで75mほどなのに。


曲芸師は、ビルとビルの間を綱渡り中に、バランスを崩し転落。

足元のロープを掴むのではなく、手に持っているバランスを取るためのポールを掴んで転落死。落下中、ポールが手から離れそうになると、掴み直したそうです。


時間をかけて使えるようになった道具が、生き延びることよりも、真っ先に頭に浮かぶ大切なものだったから、こんなことが起きてしまったのだと思います。

これは他人事ではなくて、誰でも起きます。サンクコストに取り憑かれて、少し前までの心地よい自分を捨てられません。


カラーコーディネーターなら「カラー」、アスリートなら「スポーツ」、美容師なら「髪を切ること」が、慣れ親しんだ商売道具で、これらを捨てるのは大変なことです。

ただ、本質を考えてみましょう。


パーソナルカラー診断は、その人の肌色を診断して、似合うメイクやファッションをアドバイスするサービスです。

カラーセラピーは、気になる色を選んでもらい、その色からお客様の心理状況を読み解くサービスです。

どちらも、色と会話を通じて「お客様の人生を豊かにすること」が価値なのであれば、その「色」が他の道具に変わっても通用します。

それが「建築」なのが建築家で、「教育」なのが先生で、どんな仕事の本質も、そんなに変わりません。


今までの仕事で得た知見は、他の仕事に生かせますので、捨ててみましょう!

いつでも拾い直すことはできますし。


私も道具を捨てます

私は商売道具の「色彩教材」ですが、捨てることにしました。ここ数ヶ月で商品数を1/3減らしました。もう半分くらい捨てる予定です。

私の商売道具の本質は

「色を仕事にする人が活躍するための、ツールの提供」

です。

色を仕事にしていた今までのお客様が、他の仕事をするのであれば、その新しい仕事を生み出すためのアイデアを提供したり、新たなツールを作ることが、当社に求められるものとなります。

今取り組んでいるのは、パーソナルカラーのオンライン化です。でも、これは従来の仕事の延長で、新しい組み合わせではありません。

正直、オンラインカラー診断ができるようになったとしても、コロナ前と同じくらい稼げる人は、10%くらいしかいないと思います。

でも、できるようにならなければ、色を仕事にするのは非常に難しいです。オンライン診断もできるサロンが選ばれますので。

従来の「カラーサロンの仕事」だけでなく、カラーコーディネーターが提供してきた価値を生かして、違う形で稼げる人を増やしたいです。

時代の流れに合った形で、社会の中で自立できれば、カラーを辞めても楽しく過ごせると思います。


コロナで確実に、「前はカラーを仕事にしていた人」が増えます。


数年後、カラーを拾い直して、また

「カラーを仕事にする人」

が増えるサービスを作れるよう、考え行動していきます。