#048. 国境足留
川端康成「雪国」。
国境の長いトンネルを抜けると雪国であつた。
読んでいない。ので、読書感想文ではない。冒頭だけ知っている。その冒頭をどういう巡り合わせかふと思い出して、ふと疑問がわいた次第である。
国境?
その時の脳ミソは世界史寄りだったので、雪国?、満州あたりの話?、なんてことをチラと。でも国境にトンネルがあるだろうか。戦時やら密入国やら、いろいろと面倒なんじゃなかろうか。英仏海峡トンネルは平時だからこそだろうし。
まぁ、昔のお話である。令制国。律令国。上越国境の清水トンネルを抜けたらしい。上野と越後。それよりむしろ「国境」の読みかたで議論があることに驚いた。「こっきょう」あるいは「くにざかい」。なるほど。どちらも味わい深い。
最初の一文は大切である。個人的には入り易さを重くみる。とすれば「こっきょう」か。「くにざかい」はちょっと重い。論点はそこじゃなさそうだけれど。どちらも捨てがたいなぁ。
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