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帰ってきたロードバイク

先日のアレの続きです。



1. 復活の可能性

アルミのフレームにヒビが入りました。

修理するという選択肢は、
まぁ、ないこともないのですが。

フレームの価格(推定ですが)や
諸々の経費を考えると現実的ではありませんでした。

新しいのを買ったほうが安い、です。

愛着もありますが、実は、
もっと根本的な問題があったのです。


2. そもそもの原因

ざっくり言うと、修理しても、
また同じことが起きる可能性が高い、です。

スローピングフレームでサドルを上げすぎると、
一点に負荷がかかりすぎる、のでした。

文字の説明よりは図ですね。
ヒビが入ったのは矢印の部分です。

限界近くまでサドルを上げてましたので、
シートピラーの端は矢印の延長線上あたりでした。

テコの原理です。

改めて見てみると、なるほど、
負荷の掛かりそうな場所なのでした。

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つまるところ、初手から間違っていたのです。
起こるべくして起きたトラブルなのでした。

約5年の付き合いでした。

一般的な寿命を考えれば、
まだまだ乗れたはずのフレームでした。

残念としか言いようがありません。


3. フレーム交換 ①

フレームを交換する。

ヒビを見た数分後には、
その結論が出ていました。

この手の自転車は、
パーツもそれなりの値段がします。

たとえば。

お馴染みのブリヂストンから
分かりやすそうな例をもってきますと。

RL8というフレームがあります。
フレームだけなら180,000円です。

桁は間違っていません。
じゅうはちまんえんです。

世の中にはもっと高価なものもあります。
キリがないのでここでは触れません。

ちなみに税抜きです。


パーツのグレードで
モデルが2つ用意されています。

ULTEGRA MODELが335,000円。
105 MODELが255,000円。

そういうものがあると思ってください。
ちなみに主要コンポーネントの名前です。

単純に引き算をすると、
順に、155,000円、75,000円。

これがフレーム以外の値段です。
ちなみにペダルは付いていません。

もっとも、
私のはもっと安いものですけどね。


4. フレーム交換 ②

パーツを全て外して。

新しいフレームを入手して、
パーツをそれにくっつけて。

そんな流れになるのですが、
素人の独力には限界があります。

ある程度までは自分でいじりますが、
それを超えたら素直にプロにお願いします。

というわけで、
いきつけの自転車屋さんへ。

挨拶もそこそこに、
これです、と、ヒビを指差しました。

ああ、なるほど。
じゃあ、フレーム交換、で、いいのかな?

話が早いのはありがたいことです。


5. フレーム交換 ③

あまりこだわりはありません。

こだわり始めると、
数字が凄い勢いで増えていきます。

店内に、わりとテキトーに
フレームがぶら下がっているのですが。

桁が、ゼロの数が、尋常じゃありません。

思わずママチャリ換算をしてしまいます。
あれだけでママチャリ○○台分か‥‥、と。

ところで、代表的な素材といえば、
カーボン、アルミ、クロモリの3種類です。

クロモリは、要は鉄です。合金です。
鉄にクロム、モリブデンその他が入っています。

とにかく丈夫です。
昔からの定番の素材でもあります。

他にもチタンやマグネシウム、
珍しいところでは竹のフレームもあります。

それはそれとして。

カーボンやアルミはたまに壊れます。
アルミの破損は記憶に新しすぎます。

もし走行中に壊れたら、
という恐怖が脳裏を離れません。

ので、クロモリで、というのを
最優先の条件としました。

ちなみにカーボンもアルミも、
相応のメリットがあります。念のため。


6. フレーム交換 ④

ああ、訂正します。

最優先の条件は価格でした。
懐の都合もありますので。

また、フレーム以外にも、工賃や、
流用できないパーツの交換も必要です。

ついでに消耗品の交換もお願いしました。
軽くヤケクソになりつつあります。

条件を伝えて、
出してもらった候補から選びました。

それなりに悩みましたが、
決定打はデザイン(塗装)だったりします。

長い付き合いになる予定ですのでね。

というわけで。

酷暑を経て世間はようやくの秋ですが、
フトコロは一気に真冬へ突入するのでした。

季節を先取りです。
うう、寒い。


7. ロードバイクの無い生活 ①

さして広くもない部屋の片隅に。

ロードバイク置き場が設けてあります。
うっすらとオイルの臭いが漂っています。

その、存在感。
そこにある、当たり前感。

ゆえの、喪失感。

掃除は捗りましたけど。


8. ロードバイクの無い生活 ②

地味に困ったのは。

服をひっかけておくものが、無い。

もちろんハンガーやクローゼットはありますが、
着替える時などに、ちょいと引っ掛けるわけです。

ハンドルや、サドルに。

あの高さがちょうどいいのです。
油断していると油が付いちゃいますけど。


9. 再会の日

密かに心配していたのは天気でした。

雨が降ったら、
さすがに、ちょっと、ねぇ。

1日や2日ならともかく、
長雨になったら、さすがに、ねぇ。

約2週間して。
連絡が来ました。

快晴でした。
日頃の行いでしょう。

真新しいフレームと、
多少年季の入ったパーツとの再会。

クロモリのフレームは、
何事もなければ20年くらいは使えるそうです。

長い付き合いにしたいものです。


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