カランコロンと数メートル - 222文字
管理会社に怒られちゃって。
同じマンションの顔見知りの人。
風鈴は駄目なんだって、と。
苦情があったのだろう。
集合住宅の限界ってやつか。
相槌を打ちつつ、
密かに進めていた風鈴計画を無期延期とした。
代わりを見つけた。
マグカップである。
水出しのお茶を注ぎ、
2つ3つ、氷を放り込む。
かるく揺らすと、
カランコロンと、心地よい。
ガラスは少し音が高い。
陶器がちょうどいい。
台所から自室まで。
カラコロ鳴らしながら歩き、
一息ついて、作業を再開する。
安上がりでよろしい。
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