新緑の季節
GWのあとは、とっても稀有で光栄なライブの機会がありました。
まずは土曜日、岐阜は高山市へ。
あいにくの雨模様でしたが、楽器には暑くない方が良いし、何より岐阜県の山道は雨に濡れると新緑の美しさが増して本当に綺麗。
楽しいドライブでした。
高山市内の、観光用の商店街から少し路地に入った奥に、とても素敵な本屋さんがあります。
「こどものほんや ピースランド」というその名の通り、ポリシーのある品ぞろえにいつもハッとさせられるお店です。
コロナの最中も関係なく、やぎたこで毎年のようにお邪魔していました。
フォスター作品集のアルバムも置いて下さっています。
実は、あのアルバムのブックレットに使った参考文献のうち一冊はまさにピースランドで出会った本なのです。
そんな、とても思い入れのある場所で今回は、企画をして下さった方のおかげで佐久間順平さんとの共演が実現しました。
やぎたこのアルバム『We Shall Overcome』 製作時に林亭として参加をお願いした順平さんのライブを聴きに行くことこそあれ、まさかソロで共演する日が来るなんて思いもよらなかったのですが、ひょんなことから機会を頂いて急遽、ご一緒したのが去年の11月。今回は2度目の共演でした。
前回取り上げた林亭のレパートリーに加えて、今回は私のオリジナル曲も!
図々しくもリハーサルの機会まで頂いて、アレンジと音を加えてもらって、ギターの手ほどきまで受けての本番。
唄い慣れていたはずの自分の曲がなんだか見違えるようになって、思わずライブ中にも「カボチャが馬車になりました!」と口走ってしまったほど。
単なる音や指の使い方だけではなく、もっともっといろんなことを教えられた気がする、とっても貴重な体験でした。
マスターと順平さんとの共演、「さるまたの唄」のデュエットもとても素晴らしくて、何とも贅沢な時間。
毎年、ここでしか会えない方々との再会も感慨深いものがありました。
一昨年は、お店で遅くまで飲んだ翌朝、歌を聴いて下さった方のお店へ出向き、切らしていた煙草を買いました。
「スゴイ品揃えの煙草屋さんと知り合えた!!」と、ゴロワーズを抱えて満面の笑みだったやなぎさんの顔を思い出しました。
今年は美味しいお菓子の差し入れを頂いてしまいました(^^)。
また会えて、良かった。
嬉しかったです。
翌日は、ぎふ清流文化プラザにて。
普段は滅多に立つことのない、大きくて立派なホールのステージで唄う機会を頂戴しました。
高石ともやさん、リピート山中さんのライブのオープニングで数曲。
大先輩の演奏をリハーサルも含め間近で見聞きできたのが何よりの収穫でした。
アプローチや表現方法は違っても、唄う人たちが目指す場所は実は、みんな一緒なのかもしれない。
高石さんの語る「歌とは、芸とは、」というような言葉にふと、そんなことを思いました。
実は13年前、2010年の7月に、結成間もないやぎたこは、天城ドームで開催された大きなコンサート 『フォークソングフェスティバル伊豆~絆~』 に出演した時にともやさんにお会いしたことがあります。
灼熱の会場で何時間にも及ぶステージを終始、立って聞き続けていたともやさんから励ましの言葉をもらったことは、今でも大事なお守り。
この時のコンサートで知り合った方々に、今もとてもお世話になっています。
そういう出会いのおかげでやぎたこは、大勢の音楽仲間に知り合うことができて、楽器が増えて、ああなってこうなって、、、
あれから13年も経ったなんて。
私にとっては感慨深い記念撮影!!
ロビーと舞台裏と客席とステージと搬入口と・・・
迷っているのか正しい最短距離なのか分からないまま、何度もぐるぐる、ウロウロ、似たような場所を行ったり来たり。
ずいぶん歩数を稼いでしまった気がしますが、無事に自分の出番の後、楽器を片付けてからリピート山中さんのステージも、ともやさんのステージも、席に座って存分に堪能しました。
前座の立場の私にまで、皆さんがとっても良くして下さって恐縮してしまうほどでした。
嬉しい再会もたくさん。
ともやさんの音楽を愛する人たちが、やぎたこのことをも応援してくれていたんだ、ということを改めて実感しました。
遠方から足を運んで下さった方々、朝早くから夜遅くまで、雨の中たくさんの準備に尽力して下さったスタッフの皆さん、本当にありがとうございました。
さて
なんだか突然、空を飛んだくらい身に余る体験をしてしまいましたが、それは私のチカラじゃないんだった(笑)。
魔法が消えてもまた、カボチャなりに唄わせてもらえるのが嬉しいし、有難いことだなー、とつくづく思います。
今日はピーカンの神奈川でマンスリーライブ。
バンジョーずら~り、のセットリストでした。
そして週末は、京都、日曜はとっても久しぶりに静岡で唄います。
お近くの方、ぜひぜひ。
5月21日(日)
セレンディピティ
w/Mari's Lament
静岡市葵区鷹匠2-3-4
054-251-8722
14:30 Open 15:00 Start ¥2,500+オーダー
そのまた翌週は大阪、6月は東京、と続きます。
どこかでお会いできますように!!
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