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【高橋(長島) 純郎】2023.10.8 2023UCI Gravel World championships Veneto Italy 結果:DNFタイムアウト
年代別Mens 45-49クラス
結果:DNF(フィニッシュでタイムアウト)
機材
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フレーム:Specialized S-Works Crux 54
F&Rホイール:Roval Terra CL
ハンドル:Roval Terra420
タイヤ:Panaracer Gravel King SS+38C (前後1.95bar)
コンポ:Shimano GRX Di2 48-31/34-11
ヘルメット:MET Trenta
ペダル:SPD
サイコン:Garmin 1040
目標
完走したうえで、上位15%以内に入る
→実際に発表されたコースおよび試走後に完走に切り替え
レース出場が決まるまで
UCIグランフォンド世界選手権、開催自体は決まっていたものの大会概要やコースが発表されたのは大会数週間前という去年に続き非常に遅い動きだった。大会サイトは10月に出来た。
我が家では、8月末に子供が生まれ、眠れない日々や子供関連のイベントが目白押しで合間にローラーに乗った。
その間、今回は日本自転車競技連盟(JCF)の当大会へのWildcard公募があり、それに申請し、出場する運びとなった。
実は、大会日程だけはあらかじめ決まっていたので、仕事はあらかじめ調整し休みを入れていたのだった。
公募に平行して、高岡さんと相談して(僕自身はダメもとで)急ぎ航空券や宿を手配していった。
どうして応募したのか
去年、UCIグラベルの第1戦UCIグラベルのフィリピン大会を走っており、そこでその年のUCIグラベル世界選手権の資格は獲得していたのだけど、今年同様に開催が決まらず仕事を休めず行けなかったのだった。これがすごく悔しかった。どうしても走りたかった。
今年は、アジア圏で大会はなく、行く方法を模索していた。
旅程
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直前だから少し高いが、そのわりにコロナ前と比べても数万程度の違いだったのは助かった。ウィーンから東京はPYにアップグレードした(とても安かった)。
現地へ
に羽田から北極経由で13時間強かけてドイツ・ミュンヘンを経由して同日夜にイタリア・ヴェニスへ降り立った。ミュンヘンでビールを楽しんだ。
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到着当日は空港近くの宿で休み、翌日からレース前日にかけてレースコースのすべてを(高岡さんが)試走する計画だ。
2019U年のUCIグランフォンド世界選手権(ポーランド)以来、久々のヨーロッパだ。イタリアは2018年以来で、ワクワクと緊張と日頃の疲労で気持ちが高ぶった。Pieve di Soligo の宿で飲んだプロセッコやチーズ、ハムの美味しいこと...つかの間の安らぎだ。
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レース前
土曜日含めすべてのコース試走を終え、僕自身も序盤を除きゴールの街Pieve di Soligoを起点とする2つのループの試走を終えた。
試走をした感想はかなりテクニカルでハードでタフだった。厳しすぎる...夜はいつになくナーバスだった。
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コース
コースは、スタートはTrevisoの外れで、スタートして、ゴールはプロセッコの丘の麓Pieve di Soligoで、ゴールを起点に左右大きいループが
ある。スタートしてしばらく川沿いのグラベルを走り、ゴールを通過、右側のループをまわり、ゴールに戻り今度は左側のループ
(こちらはプロセッコのブドウ畑が見どころ)を走ってゴールする168km-1870mの難コースとなる。20%前後の坂を含む峠(グラベル)が複数あり、そんなところは下りも激坂。山の中のブドウ畑の農作業道やハイキングコースを走っていく。
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レース
あまり眠れず、朝食もあまり進まない。ガーミンからも休め(朝時点でトレーニングレディネス44)と言われる。いつになく緊張していて、トイレの回数が多く疲れが取れていない。
スタート地点に向かい、セルフィでとった自分の顔を見ると表情に余裕が全くない。
エリート併催且つ、ワウト選手といったスター選手が出場する為大変な盛り上がりだ。
エリートがスタートして10分ほどして各カテゴリが順次スタートしていく。
僕は45-49のカテゴリで、最終スタート組だ。後ろには誰もいない。遅れたら終わりだ。
スタート! 芝生の坂を駆け上り位置取りして進む。
苦手なスタートから速い展開、白い煙を上げ走る。
パンクして止まっているライダーもいる。砂煙で前走者周辺しか見えない。路面も見えず、前を信じて走るしかない。かなり怖い。
横から高岡さんが上がっていくので、その列に続いていく。
10kmくらいにゴロた石の難所があると聞いていて、そこで詰まり、転びそうになりながら苦戦してクリアしたがかなり後ろまで下がってしまった。。。プツプツ選手が切れて頑張って追ったけど4人ほどになった。
最初の登りはものすごい人だかりと途切れることのない応援があり、クリアする。6人ほどで頂上を越えたけど、グラベルの下りで僕がビビり、体が強張り遅れ、舗装路の下りでつめてを繰り返すうちに、長い砂利道の下りで
この集団にも置いていかれてしまった。
ゴールの街に入り、頑張って一人で追ったけど、二つ目の登り前で気持ちが切れて足が止まった。
このあたりではリタイアする選手が逆走してくるのに出会うようになった。
気持ちは切れたには切れたが、走りたい気持ちが残っている。絶対完走しなくちゃいけない。
一人でゴールを目指した。途中選手を抜くが、このあたりはみなボロボロだ。エイドでリタイヤする選手もいた。
観客の様子から絶望的に他の選手たちと離れているのがわかる。
それでも僕たちを応援してくれる。僕も走りたいから進む。
幾度も激坂を越え、激坂の下りにビビり(試走のおかげで試走よりは多少はやくは登って下れた)、応援に応え、とにかく進んだ。
再度ゴールを過ぎるころ、リタイヤした選手たちが座り込んでいるのを目にした。あと70km近くあるのだから進まない選択するのもありだろう。
ここまで基本一人。
手を振ってゴールを過ぎて、ブドウ畑の平坦のグラベルを走った。
この区間が一番つらかった。
僕の前でおくれていた選手はおそらくゴール地点でやめた人も少なくなく、前に選手が誰も居ない。先を見てもいないのはツライ。
コースも単調で止めたくなっていた。
ようやく大柄のスェーデンの選手(コースミスしてた)に追いつき、グラベル平坦区間の終盤まで二人で走った(終盤で僕がコーナー曲がるので遅れたらおいていかれてしまった。。。)。
山に入り、今度は終盤に捕まえたオーストラリア選手と二人で山を登る。
この人、小柄でグラベルがかなり苦手で登りは先行っちゃうくせに、グラベルの下りと平坦で僕に追いつかれる、を結局ゴールまで繰り返す。
トラブっている選手やフラフラの選手もちらほらいる。
僕は単調な区間よりもずいぶん元気になっていた。途中で観客からもらったドリンクがビールだったからかな汗
最後の激坂、試走2回目の時は脚つかずに登れたのに、最後の最後で脚をついてしまった。。。
そして石畳の階段の下りもクリアして、街の裏路地(コース)を走って、無事ゴール地点に戻ってこれた。
完走できなかった。けど、走り切れてほっとした。
ゴールでなんとバイクラの山兄の兄貴が出迎えてくれた。なぜか現地の人たちに囲まれて、楽しそうだ。
スタート地点まで車で送ってくれる算段が付いているというからさらに驚いた。
山ちゃん兄貴にも頭が上がらない...送ってくださる現地の人のおうちに行き、プロセッコをいただいた。
心身がすっかり疲れ切った身体にプロセッコが沁み、いまイタリアにいるということを改めて実感した。
大会を終えて
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UNBOUNDばかりがグラベルではないなと改めて感じた地域の特色を生かしたコースだった。
UNBOUNDは、雰囲気もトライアスロンみたいな空気でコースも長さもあり厳しいが、テクニカルでは全くない。
テクニカルじゃないから僕でも走れた。がこっちはフィジカルとスキルとないと厳しいな。。。
なんにせよ、怪我無く無事走り切れ、現地での打ち上げも楽しく、トランジットで寄ったウィーンでもおいしい
グルメに出会えて無事帰国して妻子にも会えた。
また来年目指して頑張ろう。
グラベルはとても楽しい
最後に試走の時に撮った写真を
雰囲気でも
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