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【0121】「加平」という地名を読めますか

いきなり問い掛けというか質問です。「加平」という地名を読めますか。交通情報で耳にすることがあるかと思います。「かへい」と読みます。東京都足立区の地名です。住所上は「東京都足立区加平」と記すので、加平は字(あざ)ですね。

加平の町名の由来が、自治会・町会ふれあいネットの「足立区 加平町会」の「町名の由来と町章」のところに載っていました。

安土桃山時代後期(1592~1595)伊藤嘉兵衛等が新田開発に努め、以来この地は明治に至るまで開発者の名に因み嘉兵衛新田と称してきました。昭和7年(1932)10月に東京市は周辺地区を編入して15区が35区に拡大、東京府下南足立郡は東京市足立区となり、嘉兵衛新田は綾瀬川を挟んで東加平町、西加平町と変更されました。

足立区 加平町会「町名の由来と町章」(自治会・町会 ふれあいネット)

新田開発者の伊藤嘉兵衛さんの名前が地名の由来で、元々の嘉兵衛新田のエリアは綾瀬川の東西で結構、広かったようですね。現在、綾瀬川の東側の加平と、西側の西加平と地名(字)は残っています。地名表示上の面積はだいぶ小さくなっています。

Wikipediaの「加平」にいろいろと説明が載っています。

だから何という話です。平成の大合併、行政の効率化という観点はあります、あったかと思います。されど地名表示の変更などに関しては微妙な気がします。時おり耳にする「旧地名」という表現、時を経て人の営みのなかで、それが聞かれなくなったとき忘れ去られていくのでしょうか。それもまた人の営みなのかもしれません。だから何という話です。

2024年4月3日(水)公開

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