歯は白くなるけど、顔は赤くなる涎まみれのある一日
美容関係にあんまり興味がない僕ですが嫁の勧めにてホワイントニングショップなる所に通い始めた。
まぁ歯を白くしてくれる店のようです。
元々嫁が歯医者で働いている関係もあり
噂になっている地元のホワイトニングショップに予約をしていくことなった。
勝手なイメージでは歯をホワイトにしてくれる店は無印良品で働く自然派女子が出迎えてくれると思っていたがバチバチ金髪ギャルの20代前半のお姉さんが出迎えてくれた。
セルフホワイトニングと言って、要はやり方教えるので自分でやってねスタイルのお店である。
病室みたいに一部屋をカーテンで数室に区切るだけの簡単な部屋で、各部屋にはちょっと豪華なソファーと洗面台しかない。
見た目に似合わずめちゃくちゃ丁寧な説明と今後の流れを説明してくれる金髪ギャルの姉ちゃんはこの店の誰よりも歯が白かった。
なんか義歯みたいなものを並べて色の白さを並べた歯の扇子のようなものを取り出して
今の白さはこれくらいで、何回か施術を行いここの白さを目標に近づけていきます。と説明を受け早速施術へと進んでいくこととなった。
罰ゲームでつけるような口が永久に閉じることがない変な形のマウスピースを装着し、透明な液を歯に塗っていく。
初回の為、店員さんが液を歯に塗っていきますねと塗ってくれることに。
ただ塗ってくれている時の距離感がバグっており、目を瞑っていた僕が目を開けた時にはもうキスの距離感
いや、近くね?と中学生思春期の女子との席の間隔を嫌うあの気持ちになったけど
そのレベルではなく、もう後数ミリでキスしちゃうけどOKということですよねえええ?
と心臓がバクバクと音を立てているのが聞こえたし、鼻息の荒さを悟られてはいけないと咄嗟に息を殺す。
きっと気があるんだな、俺にと馬鹿なことを考えていたけど
よく考えると僕変なマウスピース付けててずっと唇閉じてないし
歯をずっと見せ付けてるい〜〜〜の状態で待っている。
なんなら口が閉まってないから涎垂れ流し状態でこれを公開処刑と言うんだろうと
心のノートにメモをした。
そんなことを考えていると下の歯は自分でやってみてくださいと言われ
ごめん、見てませんでしたとは言えずに自分で塗っていくことに。
マウスピースしているので
(でぇきましゅた〜)と人生でも発することのない出来ましたを金髪ギャルに伝えて
光を歯に当てていくことになる。
そんなこんなで1時間程度で施術が終わり鏡を見たらなんだか歯が白くなっている。
最後に確認しますねと歯の扇子を持ち出して僕の歯と見比べていく。
鏡に映る自分の顔の赤さのせいか、めちゃめちゃ歯白くなってますねと
嬉し恥ずかしで帰宅したある一日。
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