シティリーグS3優勝。CL愛知2023 5位入賞アルセウスギラティナデッキ解説(ジュニア)
はじめに。
悔しいです!!!! あとひとつで表彰台&世界権利だったのに!!!!!!ぁあぁぁぁっぁぁ
それは別として、今回子供がシティリーグとCL愛知で使ったデッキを紹介したいと思います。シティが2月11日、CL愛知が2月26日と2週間というスパンでの大会参加だったため、基本的な構築は同じデッキを使いました。
まずシティリーグに出るべくデッキを調整してたんですね。S1は仙台でオポ落ち。S2はオープンで鳴かず飛ばず。S3では運よくポケモンセンターメガトーキョーに当選できたので、ここを取らねばCSPはほぼ絶望的だと思い、一番慣れて環境にも刺さりそうなダークライを考えていました。環境でトップだったロスト系に勝てる構築を模索し、ひらめいた1枚のカードでロスト
バレットにはかなりの確率で勝てるダークライができたのですが。どうしてもロストギラティナに勝てない。2-2-2で取られるデッキに対して、ギラティナは確実に280点1回と強制気絶1回を撃ってくるので、どうしても間に合わない。ロストは確実に1回は当たるだろうという環境読みで、ロスギラに勝てないならダメだと、シティ前日の夜、使う本人はもう寝るという時間ギリギリでデッキを変更しました。
当日使ったデッキがこちら。
ギラティナに勝てるのはギラティナなんだよ!
そうです、アルセウスギラティナと呼ばれる、アルセウスを起点にしたギラティナデッキです。このタイプのデッキはそれなりに出回っていて、マスターで優勝したデッキを参考にしたのですが、ほぼすべてのアルセウスギラティナデッキに採用されていた、ビッパ・ビーダル。これを大胆に外した構築になります。
というのも、このビーダル。はたらくまえばの特性は非常に強力なのですが、どうにも僕が使うも娘が使うも刺さらない。働かない…働かない前歯。
おそらく個体値が低いんだと思います。懐いてもいない。アルセウス系のデッキの基本的かつ絶対的な動きは、バトル場にアルセウスを置く、ベンチにVを置く、アルセウスにエネルギーを張る。です。この手順を踏む間に、ビッパをベンチに置く行動が割と邪魔になるんですよね。確かに、手札を補充するドロー特性は、特に後半のツツジをケアするためにも必要かつ強力な特性です。絶対強いです。
それでも、使い難いと感じたらノイズなのです!
これは娘も同意見で、時間ギリギリのなかビーダル入りを数回回して「いらない」の判断。この2-2ラインの4枚を外すことで、サポートを厚くし、ジャッジマン3セレナ2博士4とドローサポートも潤沢、そしてVガードエネルギー3枚で確実にVガードをアルセウスやギラティナにつける。かなり動きをシンプルにした構築になりました。
ロストギラティナに対しての動きは、序盤は基礎の動き、トリニティノヴァを宣言しエネルギーをベンチにつける。おとぼけスピットを2発堪えて非ルールを2体取る。ギラティナのロストインパクトをVガードやかがやくサーナイトで一発堪える。ギラティナをギラティナで取る。残ったリソースでヤミラミやキュワワーを2体取るといった動きで耐久力で勝つことができます。この動きを意識しながら、ほぼ練習なしで挑んだシティリーグ。当日のマッチアップはこんな感じです。
予選
ミライドンデンリュウ
アルセウスギラティナ
ミライドンレジエレキ
ロストギラティナ
全勝1位抜け
決勝トーナメント
アクロマ軸アルセウスジュラルドン
アルセウスレックウザ
ロストバレット
全勝優勝です!
想定していたロスト系にもしっかり当たりしっかり勝ちを取って、決勝戦のロストバレットには、アルセウスと空ピカの2面を押し付け強引に通し切り優勝をもぎ取りました。
この時、想定してないデッキにもしっかりと勝てることで、このデッキのポテンシャルをかなり感じていました。この時どんどん環境に出てきたミライドンデッキにも勝てること、ルギアの登場でメタ的に再臨したジュラルドンにも勝っていること。そして娘とデッキの相性の良さ。
2週間後に控えたCL愛知もよほどのことがない限りこのデッキを使うだろうと感じていました。
2週間の間に、ちょいちょいと参加したイベント大会での負け記録は、
ミュウとロスギラでした。ロスギラに関しては勝てるといっても五分五分ではあるのでなんとも。ミュウもブン回ると厳しい面もあるかなと思っていたので割り切りです。
そしていよいよ愛知へ
前日入りしたのですが、パッケージツアーの飛行機事情で朝の10時には現地入りw 時間を持て余していたら、丁度同じく前入りしていた知り合いと遭遇。その方のお子さんはシニアになっていたので、CLでかちあわない!練習しましょう!ということで練習練習!ミライドン対面を何度かやって、
上振れたミライドンが結構きつい
下振れ状態から巻き返す力が弱い
ということが気がかりに、シティでは回避できたけど、CLでは上振れミライドンもあるだろうとかなり意識をして、構築を少し変更しました。
最終的にCL愛知2023で使用したデッキがこちら。
変更点としては、
ルギアやウーラオスを意識したノコッチ
耐久性を上げるためのフルフェイスガード
チェレンは使うタイミングが少なかったので2枚を1枚に
Vガードも3枚は多かったので2枚に
バケッチャを最後の最後まで抜くかどうか迷いましたが、雪道を剥がすためにやはり採用。
そして、最後の最後に閃いた1枚。
やまびこホーン!
これです、この1枚がこのデッキの肝となりました。
練習で感じたミライドンへの危機感。その解決札として採用しました。
ミライドンのキツイところは、ミライドンがVポケモンではないのでこだわりベルトが効かない。つまりアルセウスで取りに行けない。どうしてもギラティナで殴るしかないのですが、ギラティナのロストインパクトは280点打点と超強力ですが、場のエネルギーを2枚ロストに送るデメリットがなかなかデカいです。ギラティナが動くのは〆の一発という想定になりますが、ミライドンが先に動いた時にどうしても息切れします。
ベルトの2枚目を入れて、ミライドンのお供のレジエレキVMAXを2体取るか、トリニティノヴァ200点を撃った返しに20ダメージをお返しするゴツゴツメットなんかも考えましたが、持って行った予備カードをひたすら漁って発掘したやまびこホーンを見た瞬間。これだ!と思いました。
ワンパンできないサイド2枚ポケモンは無理に相手にしない作戦です。
つまり、ベルトWターボアルセウスでライコウVやレジエレキVを取る。
ギラティナでミライドンを取る。次に用意されたミライドンやレジエレキVMAXは無視。フルフェイスガードで耐久できれば1ターン余裕もできます。
最後にやまびこホーンで呼び出したVポケモンをボスで呼び、200点のノヴァで取る。この動きが予想以上に刺さりに刺さりました。
Dレギュレーションのカードが使えなくなった今、トラッシュのポケモンを戻す手段がほぼなく、クララやミモザといったサポート権利を使ってまでやまびこホーンをケアする状況ではない環境なのです。
Wターボにベルトを付けたノヴァが210点、素のノヴァが200点、ベルトつけて230点まで見れるアルセウスと、280点のギラティナ。ここをうまく捌けば、準備した相手のポケモンを2-2と取って〆でやまびこボスが綺麗に決まります。そんな当日のマッチアップはこちら
予選
1:雪道ミュウ(Wターボ) 後
2:ミライドンレジエレキ 後
3:ロスバレ(ギラティナ?) 先
4:ミライドン 後
5:ロスバレ(ザマゼンタガラルサンダーV) 先
6:アルジュラ
先 7:ロスギラ(タネ切れ) 先
予選全勝5位通過!
ミュウ戦はドラピオンでVMAXと取り、フルフェイスガード、Vガードエネルギー、かがやくサーナイトを置き、雪道を張ればフルフェイス。張らなければかがやくサーナイト。そしてVガードでマイナス50点が確実に入る状況を作って要求を上げ、堪えたドラピオンで2体目のVMAXを取り勝ち。
ミライドンは作戦が見事に刺さり、やまびこボスで勝ち。
5戦目のロストバレット、ガラルサンダーVが出てきたことで。やまびこボスが通り切り札が刺さります。
耐久力のあるアルセウスジュラルドンに対しても、本来2-2-3を押し付けられるところを、アルセウスVを呼び出してボスで取ることで2-2-2に持っていける。
予選7戦を全勝して突破します。
全勝にも関わらず順位が低いのは、途中階段を踏んでいるため…
そのせいで、オポが低く、全勝卓の7戦目で負けていたらおそらくオポ落ちしていたと思います。このシステム本当におかしいと思います。予選最終戦の全勝卓は流石に負けても予選突破でいいでしょ???ご意見案件です…
最終戦で負けてオポ落ちは本当に納得できないと思います。
本当に今の大会の仕組みがおかしい。結局予選を抜けるには全勝するしかない状況です。1敗すら許されない状況を小学生に強いるのは酷では???
ポケモンカードは見た目やイメージのほんわかした感じからは程遠い、クソシビアなデスマッチですよ。なんとかしてくれ..
そんなこんなんで運命の本戦です。
トナメ1:ロストバレット 先
ロスバレは一番意識した対面の1つです。しっかりと勝ち
あと1個で表彰台!
トナメ2:ロスギラ 先 ×
あぁぁぁぁっぁぁぁぁっぁぁあ
泣きじゃくる娘が絞り出した戦況
ドラピオンスタートしてしまった。
サイド1枚まで迫り、Wターボが引ければ勝てた
本当に接戦だった、最後の1枚が引けなかった
最終順位5位、ベスト8。
悔しすぎる!!!!
ロスギラは一番意識した対面のもう1つ、これに勝つためのデッキで
勝率はかなりいいレベルだったのに。
本当に悔しい
悔しい悔しい悔しい
時は戻らない
またCLに忘れ物を残してしまいました。
絶対に取り返したい!!!
それでも!!!
560人の大会で、8強。順位的には5位ですよ!
成績としては素晴らしいでしょう。
このデッキの強みは、豊富なサポートによる安定性と
アルセウスのスターバースによる切り替えしと、ノヴァのエネルギー加速による攻撃準備とデッキ圧縮です。
後半のツツジが怖いですが、盤面が完成していれば特に問題なく、エネルギーも圧縮されているため、なにかしらのサポートに触る可能性も高いです。
無理にビーダルを立てる必要がない分、序盤の動きの再現性も高く。なによりやまびこホーンによる急襲が本当に強いです。ボス2セレナ2の採用なので、やまびこホーンから呼び出すというコンボも無理なく決まります。
だって予選全勝ですよ?強い構築じゃなきゃ無理でしょう。
個人的にアルセウスギラティナの最適解なんじゃないかな?とか思います。
ルギアに当たらなかったので、ノコッチはいらなかったかなぁ…結果論。
最終的に悔しい結果になってしまいましたが、優勝できるポテンシャルはあったと思います。紙一重の運が足りなかった。
CL宮城までなんと残り1か月ですが、新弾も出るのでまた少し環境が回りそうですね。状況次第ではこれを改良して使うかもしれませんが、どうなんだろうなぁ。
これを読んだ人が、何かの参考になれば幸いです。
ベスト8で終わるのは非常に悔しいです
今のCLで本戦出場者にはCSP付与くらいあってもいいと思います。
本当に何とかしてほしい。
世界遠いですね。
それでは、宮城で会いましょう。
有料部分にロストに勝てる(かもしれない)ダークライおいておきます。
ここから先は
¥ 200
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?