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#新生活を楽しく

「新生活」と言っても、いろいろあると思います。
社会に出た方、就学した方、転職した方、結婚した、子供が生まれた、家を建てた・・・などなど、人生の様々な場面で「新生活」が始まります。

もっと広い意味で捉えれば、「新年」や「新年度」で、それこそ全員が一斉に「新生活」を始めたことにもなりますよね。

そんな中で、役立つアイテムと言いますか、「いざと言う時に頼りになる」各種保険について、さらっとお話してみようかと思います。

① 新生活のタイミングは、「保険見直しのタイミング」かも!?
皆さん、何かしらの保険には入っていると思います。
自分では入っていなくても、家族の誰かが自分に掛けている保険について、きちんと内容を知っていますか?

基本的には、
・ どんな時に?(病気、ケガ、入院、通院、火災、その他災害など)
・ 誰に?(自分、家族、親、子供、ペットなど)
・ どれくらい?(保険金額や保障日数)
・ いつまで?(終身か有期か。年齢・年数など)
・ 掛かる費用は?(月掛け金など)
これくらいのことは覚えておきましょう。

ご自身が動けなくなった時のことを考え、何かに書き出してご家族で共有する、というのも一つの手だと思います。

保険も一つの「金融商品」なので、進められるままに掛けていると、
「死亡保障だけは3000万もあるのに、入院で1円も出ない」
「月の掛け金が家計を圧迫して継続できなくなる」
などの弊害を起こす可能性があります。

目安としては、「収入の1割」と言われることが多いですが、最近は保険料も上がってきていますし、保障の細分化や新サービスの展開など、各社しのぎを削る攻防を繰り広げていますので、何もなくても3年に一度は最新のパンフレットを読んでみる、くらいだと、なおいいと思います。

② 保険は「育てる」もの
保険は、ライフステージに合わせて「育てる」ことが大切です。
特に、家庭を持たれた方は、有事の際には収入を絶たれる可能性もありますから、そういう方面でも備えが必要となります。

まず、保険の基本は「終身保険である」ということです。
木で例えると、「根っこ」の部分になります。
「死亡保障」と「入院10,000円/日」くらいの保証は終身で持っておきたいところです。

できれば、「がん(もしくは三大疾病)保険」も終身で持てればなおいいと思います(がん告知時100万、がん入院、放射線や抗がん剤治療などがあるものが好ましい)。

これは特に、若い方にお勧めしたいです。
経済的には苦しいかも知れませんが、終身タイプの保障は「加入年齢が高いほど保険料が高くなる」という特徴があります。

また、「そもそも加入できない」という可能性もあります。
各社とも、例えば「死亡時1000万の終身保険」は50歳以降は加入が難しい、と言えるでしょう。たとえ加入できても掛け金が恐ろしく高く、現実的でない金額となります。

私の場合で例えてみると・・・(複数社掛けてます。理由は後述)
終身・死亡・・・200万円
終身・入院・・・5,000円+手術5~100万(程度による)
終身・がん・・・告知時100万、入院+5,000、手術+最大300万
        放射線・抗がん剤治療・・・10万/月
※ いずれも65歳払い込み満了
この内容で23歳の時に掛けていて、月の掛け金は合計で10,800円です。

同じ内容で、
40歳で掛け始めると・・・28,900円/月
50歳で掛け始めると・・・41,300円/月
となります。

ちなみに60歳になると、がんの同じ保障のものにはそもそも入れなくなります。

終身保険の大切さが、少しでも伝わってるといいんですが・・・。

③ ライフステージで見直し
自分一人だけのことならば、上記内容で十分とも言えます。
日本は「国民皆保険」を制度として持っており、「高額療養費助成制度」も整っており、月の負担が一定額を超えることはありません(建て替えは必要となりますので、ご注意を!)。今のところは・・・。

最後の一言は、こうした手厚い保障制度が、国民の税負担を圧迫している側面があるからです。

今でも少子高齢化は問題となっていますが、20年後、このままですと日本の人口は8,000万人まで減少し、そのうちの30%強が60代と言う時代が来ます。
「まだ先の話じゃん!」と思った方、オリンピックあと4~5回見たらそういう時代ですよ?

今よりも一層、年金も医療制度も、厳しい現実を突きつけられることとなるでしょう。

その時、皆さんはおいくつでしょう?
健康体を維持できていますか?

「ヤバい」と少しでも感じた方は、保険、資産運用、キャリア形成、いろいろ見直すべき時期だと思います。

さて、そんな中、ご家族を持ったあなたに万一のことがあった場合、残された家族への手当は十分でしょうか?

そういった場合に備えるのが、木で言うところの「幹」や「枝葉」となる部分の保険です。

ここには、「10年短期の保障」や「共済の総合保障」を充てましょう。
これは、保障期間が年数や年齢で決まっており、その期間だけを保障するものなのですが、内容は手厚く、掛け金はお手頃です(ただし掛け捨てとなる場合が多い。共済は割戻金ありのものもある。)。

特に、共済系の保険はかなり値打ちがあります。
月掛け金1,000円のものでも、死亡100万+入院5,000円+ケガ通院1,000円くらいの保障が得られます。大抵、掛け金が倍になれば保障も倍になることが多く、最大で4,000円/月というのが多いと思います。

10年短期の保障は「死亡保障のみと割り切る」のがオススメです。
更新ごと(10年ごと)に掛け金がどんどん高くなるので、「収入が少ない若いうちだけ」と考えていた方が無難です。

また、働いている会社によっては、従業員だけが加入できる「企業保険」がある会社もあります。こちらも通常よりはかなりお得に加入できる場合が多いので、確認してみる価値はあると思います。

いずれにしても、大切なのは「掛け金と保障のバランス」を見極めることです。せっかくいい保障を手に入れても、継続できなければ意味がありません。

④ 子供の保険、老後(65歳以上)の保険
「子供は医療費が無料だから、保険はいらない(20代、新ママ」
「入院してもすぐに出されるから、入院はあんまりいらない(60代の方)」

よく聞くワードですが、果たしてそうでしょうか?

お子さん自体は医療費が無料でも、未就学児の入院は大抵の場合「家族の付き添い」が必要となります。その際のベッド代、休業補償はどこから出しますか?

保険によっては、年齢、病歴や服薬で加入が制限されることが多くありますが、そうなった時(希望の保険に入れない)はどうしますか?

また、急性期の入院については、比較的短期間で退院となることが多くなってきましたが、回復期、慢性期の入院はどうでしょうか?

例えば、要介護状態(事故のケガ、認知症など)に陥った場合、入院は長引きます。特に、認知症で食事や排泄といった行為に介助が必要な方で、家族看護が難しい場合、本来であれば老人ホームなど、専門の施設に入居してもらうのが一般的ですが、現状、その数が追い付いていません。

そのため、「施設の空きが出るまで、入院の必要が出てくる」ことが非常に多いのです。そうなると、入院日数はかなり長くなります。

また、そういった施設に入所できたとしても、例えばそこで入院治療が必要な病気になった場合は、施設を退所しなければなりません。そこに籍は残しておけない(利用料を払い続ければ残れるところもあるが、金銭的負担が二重になるので現実的でない)のです。

この場合、治療が終わっても、施設の空きが出るまで退院できません。
0からの再スタート、となります。

保険に未加入のお子さんがいる方、自身が高齢の方、親御さんが高齢者に差し掛かる方、見直せるうちに見直しておきましょう。

⑤ まとめると
「新生活が始まった」今だからこそ、ご自身の保障を見直しましょう。
保障額は足りているのか、抜けている保障はないか、掛け金と保障のバランスは適正か、不要と思われる保障はついていないか、など、見直しを掛ける点はたくさんあります。

また、前段で、「私は保険会社を複数に分けて掛けている」と話ましたが、私は保険会社を一社に統合することをオススメしていません。

最大の理由は、営利会社である以上、何かの拍子に会社自体がなくなってしまう可能性があるからです。保障自体は引き受ける新会社で引き継げるでしょうし、契約者に不利益が出ないよう、法で規制されたりしている側面はあるのですが、とは言え「必ず良い方向に変わる」というわけではありません。

実際に、結構ころころ会社名が変わっていたり、やたら長い会社名になっていたり、会社名の後ろに〇〇生命グループなどど付くようになったりしているのですが、みなさんお気付きでしょうか?

そういったリスクを分散させるため、私は複数の保険会社と保険契約を交わしています。

各種手続きや総合的な保険料などで考えると、決して得策とは言えない部分もあるのですが、「必要な時に保険金が振り込まれない」という事態は避けたいという思いから、このようにしております。

また、保障も掛け金もとてもいいけど、保険金の支払いになると時間が掛かり、なかなか振り込まれない、だとか、免責事項がたくさんある、というような「落とし穴」にも気を付けてみて下さい。

ネットで検索すれば、様々な口コミが多数転がってます。
実際のところ、そのすべてが真実かどうかはわかりませんが、ご自身に合った保険会社を選択するための、一つの指標にはなると思います。
その会社の株価動向を調べるのも有効です。
とにかく、興味を持って「調べてみる」ことが大切かと思います。

なにせ、ほぼ一生を掛けて支払いを続けるわけですし、使う時は自分が「いざ」という場面に遭遇している時です。
そういう人生の「コアな部分」を、「一生涯」託すことになる会社であり、商品ですので、むしろ家や車を買う時以上に時間を費やすべきものだと思います。

人生とは、言い換えれば「新生活の連続」です。
楽しい時ばかりでなく、辛いとき、苦しいときが必ずやってきます。
そして、「生まれたからには、いずれ必ず死ぬ」のです。
そういった時に、少なくても「金銭的な不安」がないようにするためにも、もちろん、「新生活を楽しく」するためにも、「保険」という商品に向き合い、ご自身や家族が安心安定の暮らしを得られるようにしてみてはいかがでしょうか?

「さらっと」のつもりが、長くなってしまいました・・・。
最後までお付き合い下さった皆様、ありがとうございました!

それでは今回はこの辺で。
じゃわっとさんばばん!


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