噂のユニシロ(2分で読める小説)
噂のユニシロに私は足を運んでみた。
この店は面白い物を販売していて人気のある店と、
聞いている。私の知り合いの女性が
「[恋のカラクリ時計]と言う物を購入したら、
願いが叶い、彼と相思相愛になれた」と、言っていた。
店に入ると、客は誰も居ない。
静まり返るその店内は、不気味な感じがする。
店内を見渡すと
店員の女が僕の前に現れ
「お客様、何か御用でしょうか?」
と、訊ねてくる。
「恋のカラクリ時計はありますか?」
と、聞いてみた。
「恋のカラクリ時計ですか?あれは人気の商品でして、
一昨日売れてしましました。」
と、店員は何の感情も無く言う。
「そうですか、それは残念です。・・・・」
僕は言葉に詰まってしまう。
「時計と言えば、もっと凄い時計がありますよ。」
と、無表情で鉄仮面を被ったかの様な店員の応対である。
「凄い物とは何でしょうか?」
と、僕は熱い心のまま聞いてしまった。
店員は、僕の顔を凝視しながら、
「こちらへ、どうぞ」
と、店内の奥に案内してくれる。
此処にはガラス製のケースがあり、そこの中にあるのは、
宝石の様な物が展示されていた。
その中に腕時計が一つ飾ってある。
店員は、その腕時計を摘み取り、僕に見せて
「この腕時計は、不思議な腕時計で時間を止める事ができるのです」
と、無表情なのに、信じられないことを平然と言うのだ。
「時間を止める⁉️そんな馬鹿な事はないでしょう」
と、少し腹立たし想いで強く言った。
「嘘だと思うなら、この本をお読みくだされば、
全てが解りますよ。
この本の中にこの腕時計の事が、書いてあります」
と
言いながら、一冊の本を差し出してくる店員。
その本の題名は「時間を止める時計」
と、ある。
そしてその作者は、スターボーンと書いてある。
全く知らない名前だ。
今日は、この本だけを貰って帰った。
なかなか興味深い小説である。
一話140字で構成された連載小説だ。
ご興味のある方は、「時間を止める時計」
を、お読みください。
下にURLを貼り付けておきます。
https://note.com/yagami12345/n/nb04a203f718f
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