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ある死刑囚からの伝言➕追伸(530字の小説)

顔は人から見えても、自分の顔だけは見る事はできない。
鏡を使わなければ、自分の顔は分からない。
写真はその一瞬の表情だけしか解らない。
人が見ている自分と、自分が見ている自分と
違うのは当然の事だ。

私は人がどの様に見ようとも、自分から見る自分に
恥じない様に生きるぞ。
それは心の向くままと言う様な生き方では無くて、
自分のプライドを傷つけない生き方だ。

正義ぶった悪は、人目を気にする。
そんな人間にはなりたくは無い。
たとえ、騙されたとしても、そんな人間にはならない。
正義ぶった悪は、真実を知られるを怖がる
真実を曲げて生きる人間だから、仕方の無い事だ。


今も、のうのうと暮らしている悪人よ。
お天道様見ているぞ。
全て、ご覧になっているぞ。
覚悟しておけ

ある死刑囚よりの伝言

追伸
私の小説「ある死刑囚」の続編です。
この囚人は、死刑を執行されたのですが、
私の元に、一通の手紙が届きました。
生前の彼の想いを込めての手紙だと感じました。

彼は冤罪で死刑の判決を悔やみ、この手紙を送って来たのでしょう
本当に、哀れなです。
冤罪は全ての人に起こる可能性があります。
決して人ごとではありません。
本当に悲しい事件でした。
素知ぬ顔で生きている真犯人よ!
おまえの悪事は、おまえ自身の生命に刻み込まれているぞ。

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