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秘密(17)(2分で読める小説)

17

「まだ、精度が低いのか?困ったもんだな。
修行をもっとしなければいかんな!」
と、苦虫を噛み潰したかの様な表情だ。

そして、デスラーは言う
「FM星人の姿は、地球上の生物と似ている。その名前は知らないが大量にやって来るので危険だ。最初の身体は小さいが
彼らは倍々で大きくなる。大きくなってからだと手が付けられない。
小さい間に退治しないといけない。
みんな、解ったか?地球の未来は君達に掛かっているんだぞ!
心して掛かれ!」
と、気合いを入れるデスラー

「でも、いつ来るのか解らないでは話にならないですね」
と、チャラ男が冷笑しながら云う。

「斉藤君、本当に解らないの?」
と、更に云うチャラ男。

「・・・・。もう直ぐ来ると思う・・・」
と、声が低い。

「その宇宙人が来たら、どの様にすれば良いのですか?」
と、僕が聞いた。

「決まっているじゃ無いか、やっつけるだけだよ。」
と、チャラ男が馬鹿にするかの様に冷笑しながら言った。
「どの様にしてやっつけるだよ」
と、僕の言葉も荒くなる。

「それは、君たちに武器を渡す。それで奴らを葬ってもらいたい。」
と、そのやり取りを見ていたデスラーが、落ち着いた声で言う

「武器ってどの様な物ですか?」
チャラ男が武器に興味あるのか聞いてきた。

デスラーの視線厳しくチャラ男を睨み、
「今日は武器を持って来てはいない。
そのうち、判るよ」
と、何故か声に怒りがこもっている。
デスラーはチャラ男が好きでは無いみたいだ。

「今日は君達にユニフォームを持ってきた。
雪村さとみ君は先ほどの衣装だ。
他の人達はこれだ。」

と、カバンの中から袋を出して来る。
そして、一人一人に手渡すのだが、
サイズは全部同じみたいだ。
私は興味深く袋からユニフォームを出してみる。中には仮面も入っていた。

「このユニフォームは、着ると自然と自分の体に合う様になっている。そして弾丸やレザー光線にも耐える事もできる。ナイフで刺されても貫通する事は無い。そして全員この仮面をかぶる事。みんな同じ様に外からは見えるが、
隊員同士は誰かを判別出来る様になっている。」

「と、云う事は仮面を被っても、私達は誰だか判るのですね。」

「そうだよ、ミカコ君。仮面は他の人達には同じ顔にしか見えないが、君達には誰だか判る。透明人間になっている雪村さとみ君の事も、仮面を被ると君たちには見えるのだ。
判るかね・・・。」
デスラーは私たち全員を見回す。
「決して油断してはいけないぞ。
どの様な危険が待ち受けているかは、
誰にも解らない。命の補償も絶対にある訳では無い。解ったかね原田晃司君」

「解りました。」と神妙に応えるチャラ男。

「あの〜・・・・」と、斉藤君の自信無さそうな声がする。

「何だね、斉藤君」

「デスラー様、今見えたのですが、10日後にFM星人達が地球にやって来ます」
と、今度は自信有り気に話てくる。

「本当か?」全員に緊張が走る。
…遂に宇宙人との対決か!…

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