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台湾各地に残る「眷村(けんそん)」

台湾に来たことのある方なら、何度か「眷村けんそん」という言葉を見かけたことはあるのではないでしょうか。

「眷村の昔懐かしい味」という謳い文句を掲げた食堂もよく見かけますし、台中でレインボー・ビレッジとも呼ばれるカラフルな「彩虹さいこう眷村けんそん」も日本人に人気です。

エドワード・ヤン監督の映画 『牯嶺街クーリンチェ少年殺人事件』も、眷村で暮らす外省人たちの暮らしを教えてくれます。

私が昨年から少しずつボランティア翻訳しているオードリー・タンさんの父方の祖母、ツァイ・ヤーバオさんの自伝『追尋 — 鹿港から眷村への歳月』のタイトルにも「眷村」という文字があります。

そこで、今日はざっくり「眷村」について説明してみようと思います。

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