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台湾が気になるあなたへ

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台湾で生活し、日々取材を重ねるなかで「これは日本に届けたい」と思ったトピックについて、時にインタビューも交えながらお届けする、台湾あちこち見聞録。多様性/教育/ジェンダー/環境/… もっと読む
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2024年1月の記事一覧

東京のSHIBAURA HOUSEさんの台北拠点「溫室」開幕パーティ

東京・芝浦にあるコミュニティスペース「SHIBAURA HOUSE」。世界的な建築家・妹島和世さんの建築がひときわ目を引くガラス張りの建物でも知られています。そんな「SHIBAURA HOUSE」さんが、台湾に拠点をオープン。 1/20土曜日は、その開幕パーティでした。 「SHIBAURA HOUSE」代表の伊東勝さん、台湾のコンサルファーム「plan B」共同オーナーであり、ライフスタイルブランド「Alife」を手がけるJustinさんの対談も行われ、僭越ながらモデレー

ロビー活動をアップデートするヒントが台湾に? 市民参加型の公共政策プラットフォーム「Join」の成功事例に学ぼう

個人や企業などが身の回りで解決したい課題を、国会や地方議員といった政治家や、国際機関に対して訴え、働きかけるロビー活動(ロビイング)。 最近の日本を見ていて、「アナログなロビー活動をそろそろアップデートしても良いのでは?」と思うことがよくあります。 ロビー活動で意見を掬い上げられる対象には限りがありますし、もしかしたら他の場所にも同じテーマで活動している人々がいるかもしれません。そこにデジタルを活用しない手はないと思います。 台湾でもアナログなロビー活動は行われています

年間に2200万本を売り上げる国民食!台湾ファミマの焼き芋

子連れ台湾をはじめ、すべての日本人旅行者に激推しなのが、ファミマの焼き芋です。 赤ちゃんや子連れに、台湾のコンビニはめちゃめちゃ使える

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ひまわり学生運動から10年、台湾の立法委員(国会議員)に立候補した6名の若い政治家たちの話

前回のnoteでは総統選挙当日の台湾の様子をお伝えしました。 その中で、私が最もインパクトを受けたのが、6名の若い立法委員(国会議員に相当)立候補者が「這個世代 THE GENERATION」というチームを組み、活動していることだと書きました。 彼らは今からちょうど10年前、2014年3月14日から4月10日まで、台湾の市民たちが政府に対して起こした大規模なデモ「ひまわり学生運動」で頭角を表した若者たちです。 あれから10年が経って、彼らが国会議員に立候補し、その中から

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【総統選当日の台湾の記録】ひまわり学生運動の世代が、いよいよ国会議員に立候補、投票会場の様子など

2024年総統選挙当日の様子を、振り返って少しお伝えしてみます。

Facebook上に突如立ち上がった「海辺へ蔡英文を迎えに行こう」という架空のイベントとは

1月13日の総統選挙の余韻が冷めない台湾です。 今回の総統選もさまざまなドラマがありましたが、こんな興味深い出来事がありました。

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《現地から最新情報》オードリー・タンが築いた、デジタル大国としての台湾

日本ではほとんど話題になっていませんが、昨日の個人的ビッグニュースがこちら。 以前よりオードリー・タンさんと親交のある世界的な政治経済学者でマイクロソフト首席研究員のグレン・ワイルさんが、台湾で就業ゴールドカードを取得🖖✨ グレンさんの他にも、最近では、暗号通貨イーサリアムの考案者であるヴィタリック・ブテリンさんも台湾で就業ゴールドカードを取得され、台湾で開催されたWeb3の会議にゲスト登壇するなど、交流が活発化していますし、 台湾出身でYouTubeの創業者スティーブ

台湾のフードデザイナーが提案する、台湾伝統工藝「い草編み」のテーブルウェア

「Yaeko、このイベント行かない?」おしゃれで知的な敏腕台湾人エディターEricくんが誘ってくれたのは、台湾のフードデザイナーが、台湾伝統工藝「い草編み」をうつわやカトラリーに活かす提案の発表会。 日本とはまた違う、台湾の伝統工藝「い草編み」い草といえば、日本では畳表の原料として有名ですよね。あの香りがたまらなく好きで、私も東京で一人暮らししていた頃にはい草のラグを買ってみたりしていました。そして、日本一のい草の産地がなんと父の出身地である熊本(畳表の生産量は国産の約9割

この時季だけ、とっても濃厚な天然からすみ

皆さん、からすみはお好きですか? 台南出身の有名シェフSuさんがこの時季だけ届けてくれる、とっても濃厚な天然からすみが到着したので、待ちきれずさっそくいただきました。 私はからすみに目がないので、台湾で暮らしていてからすみが(日本より)気軽にいただけることに幸せを感じています。 インスタで上記の写真を投稿したところ、「からすみの上に乗っているものはなんですか?」とからすみ好きの方からご質問いただきました。 こちらは、シェフのSuさんが以前経営されていたレストラン「豊賀大

台湾の市民から能登半島地震への義援金が3日間で4億円、なぜ?

政府が6,000万円寄付を決定(2024/1/4)台湾政府は1月4日午前、能登半島地震の被災地支援に政府として日本円で6,000万円の寄付を行うと発表しました。 と同時に、民間に対しても義援金を受け付ける口座を開設して、寄付を呼びかけました。 ↓ 蔡英文総統のX(Twitter)投稿 私は8日に外交部の(6,000万円の義援金についての)発表をインスタのストーリーズでシェアしたのですが、それに対して台湾人の編集者から、 「民間での募金はコンビニでも受付を開始したから、実際

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総統選挙まで4日、台湾で暮らす私の目に映るもの

台湾の総統選挙まであと4日2024年1月13日、今週の土曜日は台湾の総統選挙です。 2024年は世界中で重要な選挙が行われる年で、その皮切りとなるのが4日後に迫った台湾の総統選挙。 世界中から注目されていますし、もちろん日本にも大きく関わってきますよね。

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日本で18万部超えのベストセラー『「静かな人」の戦略書』の著者ジル・チャンさんの最新刊が今日台湾で発売に

日本で18万部超えのベストセラー『「静かな人」の戦略書』の著者ジル・チャンさんの最新刊『不假裝, 也能閃閃發光』が今日台湾で発売になりました。おめでとうございます! たまたま今日ジルさんを取材させていただく約束になっていたため、印刷ホヤホヤのサイン入り新刊を頂戴してしまいました。なんと、ジルさんのお母さまに次いで2番前に渡した人だったそうで、大変恐縮です。 内向的な人間が外交的な社会でどうしたたかに生きていくかを教えてくれた前作『「静かな人」の戦略書』に続き、『不假裝,

本年もよろしくお願い申し上げます。

心をえぐられるようなお正月となりました。 2024年、ますます連帯して難しい局面を乗り越えていくことの必要さを突きつけられているようです。 そんな今年、下記3冊の書籍の執筆を予定しています。 1. 台湾式EQ(心の知能指数)ベストセラー『静かな人の戦略書』の著者ジル・チャンさんをアドバイザーにお迎えして 多様性の時代、空気を読むことより一人ひとりの心を大切にできるリーダーが結果を出すために「台湾式EQ」を発揮する方法を紐解きます。 2. 世界初のグリーンビューティブラン

台湾各地に残る「眷村(けんそん)」

台湾に来たことのある方なら、何度か「眷村」という言葉を見かけたことはあるのではないでしょうか。 「眷村の昔懐かしい味」という謳い文句を掲げた食堂もよく見かけますし、台中でレインボー・ビレッジとも呼ばれるカラフルな「彩虹眷村」も日本人に人気です。 エドワード・ヤン監督の映画 『牯嶺街少年殺人事件』も、眷村で暮らす外省人たちの暮らしを教えてくれます。 私が昨年から少しずつボランティア翻訳しているオードリー・タンさんの父方の祖母、ツァイ・ヤーバオさんの自伝『追尋 — 鹿港から

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