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斎藤栄「神々の叛乱」

3月20日 テレビ体操再開8回目、再開2690日目、通算3100日目。斎藤栄「神々の叛乱」。江戸川探偵長、災害列島を走る。江戸川探偵長の元に現れた妖艶な依頼人。五歳の娘が誘拐されたという。犯人は一億円の身代金を要求。偶然にも大型台風、大地震と相次ぐ被災地と重なる身代金受け渡し場所へと急ぐ探偵局だが、そこで第二の悲劇が起こる。
 著者は、よほど2004年の台風23号の被害にショック ーを受けたものと思われる。ここでは岡山県を被災地に描いている。更に同じ年の新潟中越地震とカップリングして、事件勃発を描く。身代金誘拐事件も、二つの天災に振り回されて、追う者追われる者の双方が、混乱と窮地に追い込まれる。事件は解決するものの、大自然の脅威の前に、身代金にあくせくする人間の卑小さが相対的に描かれている。
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