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白鵬「(現役)力士はカッコいい」

白鵬こと間垣親方は九州場所に続いて初場所でも11日目の解説に登場。相変わらず力士への愛で包まれた外さぬ予想、的確なアドバイスだった。その相撲解説に一つ感じたことがある。それは「(現役)力士ってカッコいい」という発言である。これは非常に重要なキーワードである。その昔に琴欧洲こと鳴戸親方は「裸でお尻を出すのがカッコ悪くて恥ずかしかった」と言っていた。現在の大相撲は入門する力士が激減している。観る人は多いのに、やる人が少ないという構造にある。そういう中で白鵬は自らの手弁当で「白鵬杯」を開いて世界の青少年を相撲の世界に招いている。彼らに「力士ってカッコいい」と思ってくれることが大事である。サッカー少年たちがC・ロナウドに、野球少年たちが大谷翔平に「カッコいい」と憧れる気持ちが、彼らを少年サッカーや野球に参加する大きなモチベーションである。そういう意味で白鵬こと間垣親方には角界に力士を志望する青年たちを魅了する感覚と意識がある。伝統的な姿の継承だけを重視する横審の旧弊さなどとは格段の違いである。ちょうど尾車親方(琴風)や元二所ノ関親方(若嶋津)が定年に達した今、白鵬こと間垣親方こそは現二所ノ関親方(稀勢の里)と共に角界の未来を切り開くのではないかと期待される所以である。

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