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NHK「最後の戦犯」DVD

GW中の本の断捨離で、もう一つ出てきたDVD。亡父の戦犯時代を描いたNHK「最後の戦犯」のDVD。父は上官の命令で若いアメリカ人捕虜を斬首処刑し、BC級戦犯として罪に問われた。世を忍ぶ三年半の岐阜県多治見市への逃亡の末に、日本で最後に逮捕されて、横浜軍事法廷で世界最後に裁かれた被告であった。幸いにして、中華人民共和国の成立や朝鮮戦争勃発の影響で、父は絞首刑を免れた。メモ魔だった父は巣鴨プリズムに服役中に、逃亡記や巣鴨所内の生活について多大な資料を遺した。
 その資料を父から引き継いだ僕が、日本フィランソロピー協会のHPに依頼された原稿として父のことをコラムに書いて、それを読んだ日経新聞が取材して掲載し、それを読んだノンフィクション作家の小林弘忠氏が「逃亡」という本を書いて「日本エッセイスト・クラブ賞」を受賞して、それを読んだ柳川強氏がNHKで、5年もかけて「最後の戦犯」をテレビドラマ化した経緯だった。ARATA主演による、戦犯として追われる青年の苦悩を描いた瑞々しい作品だった。残念ながら、この映像は新井浩文の起こした事件で、今はお蔵入りで購入できない。断捨離は、思わぬ再会を演じてくれる。
https://www2.nhk.or.jp/archives/tv60bin/detail/index.cgi?das_id=D0009010750_00000

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