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大相撲夏場所(5月場所)が初日

大相撲夏場所(5月場所)が初日を迎える。春場所で腰を痛めて休場した横綱・照ノ富士。その後さらに左脇腹を痛めたそうだが、強行出場とのこと。無理をして引退に繋がらないようにして欲しい。何より横綱は一人だけ。しばらく次の横綱が直ぐには出そうにないし。やっぱり横綱土俵入りは、みんな観たい。
 まったく以って、再三役の朝乃山の休場は残念。花も盛りの27歳で大関にして、1年間もの出場停止。せっかく3年もかけて苦労して戻ってきたのに、まさに好事魔多しである。朝乃山も既に30歳、歳を取るごとにケガをしやすくなる。それがないのは鉄人・玉鷲くらいのもの。なんとか照ノ富士のように、元の地位あるいはそれ以上にまで戻って欲しい。
 そして春場所で新入幕・幕尻優勝で話題を攫った尊富士も休場。5月場所のキービジュアルになっていたのに。歩けなくなったくらいだから、休場もやむを得ないだろう。一生に1回も優勝できない力士の方が圧倒的に多いのだから、千秋楽に無理押し出場で賜盃を手にしたことが価値がないとは言わない。しかしこの先を考えると、兄弟子・照ノ富士の「お前ならできる」が、果たして本人にとって、良かったのかそうでないのか。貴乃花、稀勢の里、尊富士。いずれも感動の代償は大きかった。
 伊勢ヶ濱部屋に無理くり合体させられた宮城野部屋。突然に同じスペースで倍の人数になった伊勢ヶ濱部屋。どちらも大変だっただろうが、両部屋の力士の動向が注目される。稽古は充分に積めたのか。寝る場所はキチンと確保されたのか。チャンコはシッカリと食べて栄養は摂れたのか。同じ部屋となったメンバーは上手く交流できたのか。休場が多いと聞くが、何より精神的な面は大丈夫なのか。そして審判部は巨大部屋の誕生に、上手く取り組みを編成できるのか。前代未聞の処分の是非が協会執行部に問われる。
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