見出し画像

末廣圭「女たちの秘戯」

末廣圭「女たちの秘戯」。電子復刻第65弾。官能ロマン小説なので、今日のお話しは、女性の方々は読まなくて結構。新聞記者を辞めた嶋村幸一・38歳は、与党代議士の長山太一の私設秘書となってはや7年。地元で建設会社の社長である嶋村幸次郎は、長山の後援会の有力メンバーである。公設秘書・私設秘書7人がいる中で、マスコミ対策や演説原稿の作成を担当していた。マスコミ対策には、長山の女性関係の揉み消しや別れ話なども入っている。ここのところ、父親から長山への政治献金が不正なものであると、検察から目を付けられており、幸一は公私共に憂鬱な立場にあった。
 そんな幸一には、長山の対抗馬である野党代議士である大槻学の公設秘書である美貌の有吉芙美子・28歳と恋仲にあった。与野党の秘書どうしという許されない間柄だが、彼女には幸一に隠した秘密があるようだった。長年の腐れ縁である楠田沙織に、相談を持ちかける。悩みを聞いた沙織は「しばらく彼女とは会わない方がいい」とアドバイス。沙織は同い年ながら、大手出版社の雑誌副編集長を務める凄腕。仕事だけのつきあいだった2人は、ここで初めてお互いへの好意を身体で確かめる。沙織の情報網は、幸一の悩みや疑問を解決に導くことになる。
https://www.amazon.co.jp/dp/B087J8H4V6/

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?