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末廣圭「女たちの蜜宴」

末廣圭「女たちの蜜宴」。電子復刻第66弾。官能ロマン小説なので、今日のお話しは、女性の方々は読まなくて結構。与党・民生党の長老である中瀬川智弘を招いて開催した「衆議院議員・長山太一君を励ます会」を企画した、私設秘書の嶋村幸一。会場には二千人近い来客で大盛況となった。そんなホテルの会場で、幸一に声をかけてきた謎の美女。誘いに応じて、幸一は別のホテルで一夜を明かすが、遂に彼女は正体を明らかにしない。しかし、幸一の周辺の女性たちとの情事から、謎の女・古谷園美が正体を現し始める。折しも、関東S県で連立与党を組む公友党の支持母体である「大慈の恵み」と、2000万人もの会員を持つ「世界天啓教」の二大宗教団体がぶつかって、それぞれに候補者を立てて争おうとしていた。近づく女性たちの影に潜む政治的意図。女たちの秘部から滴る蜜を味わいながら、幸一は政治の海の中で、あくまで自分らしく生きようと泳ぐ。
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