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「相撲」2022春場所展望号

「相撲」春場所展望号が届く。
https://www.bbm-japan.com/article/detail/30010
表紙と巻頭特集は、もちろん新大関の御嶽海。長く待たれた昇進なだけに、本人もさぞかし意気に感じていることだろう。国技館での物販でも人気No.1と言われ、特に地元では熱狂的なファンがついているので歓喜の声が聞こえてきそうだ。
 そして注目は三役陣。特に謹慎明けで連続準優勝の阿炎が新関脇、人格が変わった?と思わせるインタビュー受け答え。朝青龍の甥である豊昇龍が頭角を現してきて新小結に。叔父の相撲を彷彿させる技の切れ味。戦力拮抗で三役陣の入れ替わりは目まぐるしく、二人は陥落者が多かった幸運にも恵まれた。
 ここのところコロナ禍で渋滞延期が続いて続いていた断髪式が国技館で続く。豪栄道、栃煌山、嘉風、誉富士など実力派のベテラン力士たち。いずれも年寄襲名も兼ねている。一門力士だけでなく、家族や後援者も参加する、力士の一生一代の晴れ姿だ。断髪式は髪を切るだけでなく、花相撲だが幕内力士の取り組みなどもあり盛り沢山。結果的に断髪式への参加で、初場所後に250人ものオミクロン株感染者が出てしまったことは皮肉なことだった。
 二年に一回の理事選は前回に続いて今回も定員=立候補者で無投票。貴の乱(貴乃花)鎮圧以降は無風である。ただし今回は定年で「実質理事長」と言われた序列No.2の尾車親方(琴風)が、さらにNo.3の鏡山親方(多賀竜)が定年で引退する。今後の親方勢力図に影響が出始めそう。親しい春日野親方(栃ノ和歌「はNo.3に、芝田山親方(大乃国)はNo.5に繰り上がる。高田川親方(安芸乃島)が副理事から外れたのが解せない。新二所ノ関親方(稀勢の里)の理事長への序章とも噂されている。
 「相撲界奥様訪問」コーナーでは高安夫人となった歌手の杜このみ。そもそも力士の奥さまは別嬪さんが多く、角界用語で「金星」だらけ。だから大関襲名伝達式とかで出てくる女将さんは、みな妙齢の美女。中でも高安は美人演歌歌手と結婚。福祉大相撲などで女性歌手とデュエットなどする力士の役得である(高安の場合は部屋の千秋楽打ち上げパーティーで知り合った)。さっそくご夫妻は女の子を授かったそうだが、奥さまによれば高安似とのこと。思わず『うっ!』と唸ってしまった。
 この他、面白かった記事として、昭和45年春場所で北の富士・玉の海が新横綱昇進の場所で大鵬が接戦で優勝したレポート。御嶽海が大関昇進したことで、出羽海部屋の歴代大関写真、最初の長野県出身の最強大関だった雷電為右衛門の記録レポート。相撲部屋の合併や新設の動き、新十両の溌剌レポートなどが楽しめる。
 

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