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「美くしい女性」特集にウットリ

職場で貰った生活の友社の雑誌「美術の窓」11月号の特集は「美しい女性」。1982年創刊の老舗雑誌で、この号でNo.447。
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 美人画の特集であった。自分は特にこういう世界に詳しいわけではないが、観ていてウットリする、心躍る絵画が楽しめた。誌上の二科展。読み応えあり。特集は三本の柱「コランのヌード」「心惹かれる和美人」「現代の美人画」。インタビューは「心惹かれる和美人」コーナーで森本純、「現代の美人画」コーナーで池永康晟と福井欧夏。グラビアには卯野和宏、木原和敏、中島健太、小木曽誠、坂根輝美、三重野慶、小尾修、佐久間公憲、山本大貴、大竹彩奈、塩谷亮、山本雄三など多数。ちなみに表紙は池永康晟「ささめごと・香蓮」。
 「コランのヌード」のラファエル・コランは黒田清輝がパリで師事した画家で、モネやルノワール以上に日本の洋画界に影響を与えた。ポーラ美術館で120年ぶりに公開となる。「心惹かれる和美人」では、上村松園、鏑木清方、伊東深水などの先駆者から、現代美の要素を加えた優秀な画家が数多輩出している。「現代の美人画」はもちろん洋装の美女たちが描かれている。息を飲む細密画から現代の母子像やミステリアスな幻想シーンまで多種多彩。そこには儚くて美しい瞬間が、臨場感を持って切り取られている。伝承文学にも美女たちが登場するが、10/31から文京区の弥生美術館で「奇想の国の麗人たち〜絵で見る日本のあやしい話〜」が注目。
http://www.yayoi-yumeji-museum.jp/wordpress391/wp-content/uploads/2020/07/2ba0a01e8f525bdf2595815cf30e0bc5.pdf

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