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大相撲2022秋場所の総括

大相撲秋場所が千秋楽を迎えた。優勝は37歳・玉鷲が最高齢で2回目の優勝🏆。前進突破が素晴らしかった。若々しく身体も張り切っていて、連続出場記録を第3位まで伸ばす。インタビュールームへの「ただいま」という挨拶もお茶目でいい。その他の感想。

1️⃣秋場所を一言で評せば「平幕場所」。三役以上を尻目に平幕が大活躍。そして何よりコロナ休場が相次がないでよかった。力士出場が最大のファンサービス。

2️⃣横綱大関陣は満身創痍で壊滅。休場した照ノ富士は膝が心配(親方から手術の話も)、貴景勝の首、11敗を喫した正代の右肩(最後まで出場したのは偉い)、大関陥落が決まった御嶽海(いったいどうしちゃったの?)も右肩。ケガを治癒して、元の元気な姿を見せて欲しい。逆に若隆景が大関に再名乗り。

3️⃣ 大輝くん頑張った。北勝富士は闘志溢れる前に出る相撲で連勝。特に9日目の若元春戦の土俵際の詰めは迫力があった。後半は失速したが、よくやった。千秋楽に負けて敢闘賞を逃したが、協会のケチ‼️

4️⃣高安の悲願の優勝はならず。もはや非運と呼びたい。今誰もが最も優勝させたい力士(オープンカーに一番乗りたいのは二所ノ関親方だろう)。実力十分なので、いつかはその日が訪れるだろう。

5️⃣先場所優勝の逸ノ城は凡戦続きにガッカリ。実力発揮で頭角発揮と思ったのだが。複数場所で連続して好成績を挙げることの、なんと難しいことか。

6️⃣『活躍したな』と思うのは、翔猿、翠富士、宇良、若元春、琴ノ若、錦富士。相手に廻しを取らせない翔猿(千秋楽の勝ち名乗りの破顔一笑の顔には「300万円(殊勲賞)」と書いてあった)。豊昇龍がなす術がなかった相撲上手の翠富士。20年ぶりの秘技「伝え反り」を見せてくれた宇良。弟のお株を奪うくらいの活躍で頭角を現した若元春。実力をつけて「父親以上」と解説者に言わせた琴ノ若。身体が張って、しぶとく粘って二桁勝利の錦富士。

7️⃣北の富士や舞の海に「余計なことばかりやる」と言われる千代翔馬。たしかに立ち合いの変化や足技とか多いけれど、投げ技の見事さには惚れ惚れして、密かにファン。

8️⃣十両で優勝争いした北青鵬。『あんな腰の高い棒立ちでよく勝てるな』と思うが、立派な身体と天性の相撲勘か。肩越しに上手を取れる身体能力がすごい。それとも新宮城野親方の指導の賜物か。

9️⃣十両の栃丸は回転の早い突っ張りで、見ていて気持ちよい。負け越したが、何より一生懸命なのが伝わってくる。まだ突っ張りに軽さが感じられるので、一歩前に出て、突きに重量感を加えて関取に帰って来て欲しい。

🔟朝乃山がよもやの1敗。それも相手は阿武松部屋の勇磨。東幕下15枚目で全勝優勝したら十両昇進の内規があったが、もう1場所我慢である。世の中は自分の思い通り、世間の思惑のままに進むものではないものだ。


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