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週刊現代が横綱玉の海を特集

週刊現代8/15号に掲載された「昭和の怪物研究69」で特集された「横綱玉の海」。私が小学生時代に初めてファンとなった力士。齢27歳で早逝した悲劇の現役横綱。現在は解説者となった横綱北の富士と共に、北玉時代を演出した。その出生は韓国籍で、実父がヤクザで、実兄が殺人罪を犯す、複雑な生い立ち。元々は柔道部で将来を嘱望されていたが、後の片男波親方と出会って「母親を楽にできる」と大相撲に身を転じた。
 その相撲ぶりは筆舌に尽くし難いほど美しかった。特に右四つになれば盤石。その吊り出しは見事であった。記事では玉の海を史上最強と称賛しているが、僕は北の富士により才能があったと思う。しかし、それを死に物狂いで稽古して比肩した玉の海。明るい北の富士に対して、地味な性格の玉の海。まさに好対照であった。二所ノ関一門だったので、最後の大鵬優勝の場所での優勝決定戦では「勝ちを譲れ」と一門に言われて、泣く泣く軍門に降ったとの噂もある。それにしても現役横綱の事故は衝撃的だった。虫垂炎で虎ノ門病院に入院して手術後に、右肺動脈幹血栓症での急死。病院側の落ち度ではないとされているが、僕にはとてもそうは思えない。今でも虎ノ門病院に対する疑念であり、恨みである。

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